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肝性昏睡
肝性昏睡
(hepatic encephalopathy)
肝硬変が進行した場合や劇症肝炎などの重篤な肝障害があって、肝臓の機能が果たせなくなった際にみられる精神神経症状を肝性昏睡(肝性脳症ともいう)といいます。
症状はその重さの程度によって昏睡度として5段階(I度〜V度)に分類され、最も重篤なV度になると、意識が完全に消失して痛みの刺激にも反応しなくなる昏睡状態となります。
肝臓は、消化管から吸収された栄養物の代謝のほか、血液中のアルブミンや血液凝固因子などのたんぱく質の合成、アンモニア代謝、および薬物・異物の代謝・解毒・排泄など、生命の維持に必要な多くの働きを担っています。
急性あるいは慢性の肝疾患により、肝臓の機能が果たせなくなると、人体に有害な物質であるアンモニアを尿素に変えて排泄できなくなるため、血液中のアンモニアの量が増えて、肝性昏睡といわれる意識障害をおこします。
肝性昏睡がみられるときは、たんぱく質の摂取制限や、特殊アミノ酸製剤の補充投与などのほか、血液中のアンモニアなどの昏睡原因物質を血液中から除去する目的で、
血漿交換療法
や
吸着式血液浄化法
がおこなわれます。
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