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重症急性膵炎
重症急性膵炎(SAP)
(severe acute pancreatitis)
膵臓は、消化酵素を含む膵液を作ったり、血液中の糖分を調節するインスリンなどのホルモンを分泌する働きをしています。
急性膵炎は、過剰な飲酒や胆石などが主な原因となり膵臓に急性の炎症を起こすもので、膵臓で作られた消化酵素が活性化されて自分自身の組織(膵臓)を消化し始める疾患です。そのなかで重篤なものは、重症急性膵炎といわれ、心臓、肺、腎臓、脳神経など重要な臓器の障害を合併して、多臓器不全へと進行します。
持続的な激しい上腹部の痛みのほか、ショック、呼吸困難、意識障害など多種多様な症状を引き起こし、生命にかかわることもあります。
重症急性膵炎では、壊死(えし=組織の一部が死んだ状態)におちいった膵組織が刺激となってサイトカインが産生され、高サイトカイン血症をきたして肺・腎などの臓器障害が引き起こされます。
治療には、ICU(集中治療室)での厳重な管理が必要であり、たんぱく分解酵素阻害薬や抗生剤などの投与による薬物療法や、中心静脈栄養(大静脈内にカテーテルを入れて、無菌的に栄養剤を補給する)による栄養管理のほか、膵逸脱酵素(たんぱく分解酵素など)の除去や循環不全に対して、
持続緩徐式血液濾過
がおこなわれます。
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