今もそうですが、『おしん』という作品に特別な意識はなかったんです。確かにはじめての大役でしたが、私にとっては、それまでと変わらない、習い事の延長線という感覚でした。 私がこの世界に入ったのは4歳のときです。当時放送していた『ロボコン』に出てくるロビンちゃんに憧れて、母に「バレエをやりたい」といったら、「東映研修所に行けばバレエを習えるよ」といわれ門をくぐりました。ですから演技の勉強に行っているという意識はなくて、ずっと習字や音楽教室と変わらない、ほんとに「習い事」の一つだったんです。 『おしん』への出演も、放映50週のうちの6週間だけでした。それだけに放映後、どこへ行っても「おしんだ」と指をさされるようになって、「なんで?どうして?」という思いのほうが強かったです。