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白血球除去療法研究開発のあゆみ
UC研究のあゆみ

 日本で潰瘍性大腸炎(UC)が認識されるようになったのは、私の恩師である松永藤雄教授(弘前大学医学部第一内科)が、1958年の日本内科学会総会で報告をしたことによります。当時、血便は赤痢によるものがほとんどでしたが、それら症例のなかに治療をしてもまったく血便が改善しない症例があり、4,700以上の症例を何度も調べ、赤痢とは異なるUCという大腸疾患の存在を突き止め明らかにしました。
 1960年代の中頃になると、かなりの数のUC患者さんが全国規模で報告されるようになりました。しかしまだUCの病因・病態の解明もされておらず、また患者さんの多くは、薬物療法により一度は緩解するものの間もなく再燃するといった経過を繰り返し、加えて現在のように翼状針や中心静脈栄養もない時代であったため、治療にはかなり苦労を要しました。その後、外科的治療の臨床応用開始、サラゾスルファピリジンの発売で再燃は改善されるようになりましたが、なお課題は多く、1973年、厚生省特定疾患「潰瘍性大腸炎」調査研究班が発足し、根治に向けた多面的な調査研究と治療指針などの整備が進められることになりました。より有効なUC治療を確立するため、研究班では、新たな治療法の開発、疫学的研究の進展、遺伝的・免疫的な異常の発見などを踏まえ、現在までに治療指針・診断基準の改訂を重ねてきました。
 兵庫医科大学で開発した白血球除去療法がUC治療の研究テーマとして取りあげられたのは、1995年のことです。翌年から始まった多施設共同研究によりその有効性が認められ、2002年7月、治療指針改訂案に組み込まれました。
 このように約50年の間に、UCの病因・病態の解明が進み、それとともに治療体系も大きく変わったのです。

UC研究関連事項年表
1950年代 58年 ■日本内科学会総会にて、松永藤雄教授(弘前大学医学部第一内科)がUCの宿題報告
59年 ■一般病院でもメチルプレドニゾロンが使用できるようになり、UC患者の血性下痢改善
1960年代   ■60年代中頃、全大腸切除術などUCの外科治療の研究や臨床応用が本格的に始まる
69年 ■サラゾスルファピリジン発売
1970年代 73年 ■厚生省特定疾患「潰瘍性大腸炎」調査研究班発足。UCの「定義、診断基準、病態の分類」提示
76年 ■「薬物療法指針」作成。主要治療薬剤として副腎皮質ホルモン(ステロイド)とサラゾスルファピリジンが、症例によっては副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)と6-メルカプトプリン(6-MP)が使用可能と定められる。
1980年代 81年 ■UC病因増悪因子として腸内細菌検討開始。同時にUCと免疫系との関係も検討開始
  ■「薬物療法指針」が改訂され、「重症度分類」提示される
89年 ■治療指針に外科療法加わる
1990年代 90年 ■難治性潰瘍性大腸炎の定義提案
91年
■UCプロジェクト研究開始。データベース立ち上げ

■91〜95年の間に再度、治療指針と診断基準改訂
95年 ■「白血球除去療法」がプロジェクト研究のテーマとして取りあげられる
96年 ■メサラジン承認
  ■白血球除去療法の多施設共同研究開始
  ■「難治性炎症性腸管障害」調査研究班(1996年〜2001年班長:下山孝)にて、さまざまな研究プロジェクトが進む
98年 ■クローン病とUCに関連するIL-18など遺伝的ならびに免疫的異常が明らかにされる
2000年代 00年 ■4月、顆粒球吸着療法が保険適用となる
01年 ■10月、白血球除去療法(LCAP療法)に用いる白血球除去器(セルソーバEX)が保険適用となる
02年 ■7月、白血球除去療法の有効性が認められ「潰瘍性大腸炎治療指針改訂案」に同法が組み込まれる
04年 ■4月、遠心分離法が保険適用となる
2. 1963年頃――活性化した白血球に着目