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「UC診療ガイドライン」がもたらした診療現場の変化とさらなる期待
エビデンスと専門医の意見を統合した画期的なガイドライン

上野文昭先生上野 2006年1月に『エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン』が医療従事者向けに発刊されました。循環器疾患や糖尿病などの分野は世界に通用するガイドラインはいくつかありますが、消化器疾患の分野では胃潰瘍診療ガイドラインのみで、炎症性腸疾患(IBD)についてはありませんでした。
 診療ガイドラインとは標準的な診療の指針となるもので、一般に、科学的根拠(エビデンス)をベースに作ることが基本です。しかし一方で、エビデンスを示すデータが実際の診療とそぐわないものだったり、また、潰瘍性大腸炎(UC)のような多彩な症状を示す疾患では、エビデンスを得にくく、専門医の経験こそが適切な診療に結びつくといったことがあります。そこでUC診療ガイドラインは、エビデンスと専門家の意見(コンセンサス)を統合する形で作成作業が進められました。このようなガイドラインの作成は従来にない画期的なことです。

松井 本ガイドライン作成にあたり、IBDを専門とする内科医・外科医ら5名、さらに総合内科医2名、病院管理者3名の「専門家パネル」と称された10名からさまざまな意見が出され、それを皆で検討しました。

松本 「専門家パネル」に、IBD専門医ではない先生方も参加されていたのがよかったと思います。そうした先生方と専門医の意見が異なる場面もありましたが、それが逆に、IBDの専門ではない医師にとっても“わかりやすい”ガイドラインに結びつきました。特にUCを診る機会の少ない医師にとって、「道しるべ」として役に立つ部分が多いものになったと思います。

上野 本ガイドラインでは、各項目についてそれらがどの程度推奨できるものなのかを示す指標として「推奨グレード」が明記されています(表1)。また、その項目がどの程度のエビデンスに基づきそこに位置付けられたのか、あるいは専門家パネルのどのような評価に基づき位置付けられたのか、といったことが誰の目にもわかるようになっていて、またそれら評価の理由についてわかりやすくまとめた「解説」も記されています。

鈴木 UCの診療機会の少ない先生方から、治療方針についてしばしば相談を受けることがありますが、これまでは私たち専門医であっても論理立てて説明しきれないところがありました。それが本ガイドラインにより容易になりました。

【表1】 診療ステートメントの推奨グレードとその意味 (ガイドラインより抜粋)
診療ステートメントの推奨グレードとその意味(ガイドラインより抜粋)
2. 患者さんへのインフォームド・コンセントにも有用なツール