UC WAVE ONLINE
トップページへ
Wisdom
Action
Vitality
My experience
Voice & Voice
  Relaxation  
  Cooking  
Effect
UC関連のリンク集
旭化成メディカル株式会社
UC-WAVE
CC Japan LCAP療法 医療機関検索
UC治療の最新の話題
LCAP療法の作用メカニズムの解明が進みよりダイレクトな治療法の開発を促進
病態解明の進展(2)―炎症を抑える“制御性T細胞”

渡辺 生体には、炎症や免疫の異常を抑え、是正する働きをもつ細胞やサイトカインも存在しています。UCにおいて、生体防御的な細胞やサイトカインについてはどのようなことが明らかにされていますか。

金井隆典先生金井 近年、IBDの病態研究では、免疫を抑える役割を担う細胞である「制御性T細胞」が注目されており、この細胞に着目した研究グループは多く、私たちのグループを含め、立て続けに論文が発表されています。
 ドイツからは、「IBDの活動期に制御性T細胞が減少している」ことが報告され、彼らはこの結果をふまえて「制御性T細胞の減少が免疫異常の引き金ではないか」と述べています。
 私たちのグループも同様のデータを持っていますが、私たちは「炎症部分では、逆に制御性T細胞が増加している」という、彼らとは異なる結果を得ています。私たちと同様の結果は他の多くのグループからも追認されています。
 これは、「制御性T細胞が炎症で傷害された組織を治癒しようと集まっている」のではないかと考えています。

安藤 私たちも金井先生がおっしゃるような結果を、活動期のCDとUCの検討で得ています。しかし、制御性T細胞には複数のタイプが存在します。そして、炎症の強い部分で増えているのは、どのタイプの制御性T細胞なのか、CDとUCではどのタイプの制御性T細胞が集まり増えているのかといったことまではまだ明らかにされていません。それは、これからの重要な研究テーマの1つだと思っています。

金井 IBDとして分類されていても、CDとUCは全く異なる病気だと考えるのが妥当だと考えます。それは、CDは「腸内細菌が関与する免疫異常」が主な原因であると考えられるのに対し、UCはいまひとつ不明です。「炎症や免疫異常」が主な原因なのか、あるいは「腸粘膜の部分も含めた細胞の再生異常」を主な原因とみなすべきか。UCはCDよりもさらに複雑な病態であり、今後さらに検討すべき多くの課題があると考えます。

3. UCの分子標的治療の開発動向