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小児潰瘍性大腸炎の実態と治療
小児UCでは、ステロイド治療の早期効果判定とLCAP療法の早期施行を
余田 小児・低体重者向けの小型カラムの保険適用に先立ち、18歳未満のステロイド治療抵抗性の患者さんに対し、小型カラムとこれまでのカラムを使ったLCAP療法の臨床試験が行われました。その結果、両カラムで同等の改善効果が認められており、また、共に重篤な副作用は認められませんでした。

鈴木 私もこの臨床試験の報告を見せていただきました。成人UCに対するLCAP療法に近い成績ですが、小児UCに対する効果の方がやや高いように思います。

余田 私はこれら2つのカラムを合わせて10〜11例行いましたが、施行中の不具合は感じていませんし、よく効いていると思います。8割の患者さんに効果があり、重篤な副作用もありませんでした。これからは、ステロイドの効果をより早期に判定し、十分な効果が得られない場合は、LCAP療法を取り入れていきたいと考えています。今後は、ステロイドをまだ使用していない患者さんに対してもLCAP療法を実施できるようにすべきだと考えています。

鈴木 そうですね。経験上、個人的にはステロイドで効果不十分ならLCAP療法が第一選択だと思っています。近年、新しい薬が開発され使用できるようになっていますが、小児UCの治療においては新薬の治療の位置付けはまだ不明確です。特に安全性がまだ明確でないことをふまえると、治療薬の選択肢が増えても、ステロイドが効かない患者さんだけでなく、ステロイド未使用の患者さんにもLCAP療法を優先して行うべきだと考えています。特に小児では薬剤の投与が長期にわたるため、薬の蓄積による副作用など安全性への懸念があります。

LEGO 余田 小児へのLCAP療法の施行にあたって特に大きな苦労はありませんが、LCAP療法は体外循環療法ですので、最初、患者さんや保護者に恐怖心が出ることは珍しいことではありません。しかし、「5歳の子どもでもおとなしくLCAP療法を受けていますよ」、「LCAP療法によりステロイドを使わずに乗り切って、5-アミノサリチル酸製剤だけで3年経過したケースがあります」、「薬を入れないので、副作用はほとんどありません」ということを説明するとほとんどの保護者がLCAP療法の施行をご了解いただけます。LCAP施行中は、お母さんについてもらい、絵本を読んだり歌を歌ったりして、心理的なストレスがかからないように配慮しています。LCAP療法で効果のある患者さんは、活気が出て、笑顔が多くなり、よく遊ぶようになります。

鈴木 これまで、UCに対するLCAP療法は施行回数が週1回に制限されていましたが、平成22年の診療報酬改定において、実施間隔の制限がなくなりました。LCAP療法を週2回以上行うIntensive(インテンシブ) LCAPは、従来の週1回の施行に比べ効果発現が早いため、LCAP療法の効果をより早く判定できます。今後、ステロイドで効果が得られない場合、Intensive LCAPが第一選択になっていくと思います。

●体外循環療法

血液を体内から体外の人工血流路に導き、一定の操作を加えて体内へ再び戻す治療。

●Intensive LCAP

Intensive(インテンシブ)とは“集中的な”という意味です。

5. 患者さんと保護者の方へのメッセージ −希望を持って治療に臨みましょう−