韓国

「ビビンバ」など医食同源を旨とする韓国のオモニの味や、
韓国宮廷料理を含むお正月料理をご紹介

韓国の料理

韓国の食文化

韓国の食文化は、中国の陰陽五行説の影響を受け、14世紀末から500年余続いた季朝の宮廷料理として集大成され、現代の食生活に深くとけこんでいます。塩・酸・苦・甘・辛の五味と、赤・緑・黄・白・黒の五色を備え、食材や調理法が重ならないように工夫され、多彩な味と彩りをもつ独自の料理が作り出されました。

韓国の主婦の腕のみせどころは「ミッパンチャン(常備菜)」にあります。煮干しやスルメ、干しスケソウダラ(北魚(プゴ))などを炒めて味つけしたもの、ニンニクのしょうゆ漬け、牛肉のしょうゆ煮、蟹のキムチ(ケジャン)、エゴマの葉の漬物、などなど。ふたつきの食器に入れ、常備されます。さっとふたをとって食卓に並べれば、急な来客にもすぐに対応できます。韓国の料理店では1品注文すると、何種類かのミッパンチャンが並べられる風景が見られます。

また韓国の食卓に欠かせないのがキムチです。晩秋から初冬のころ、サラリーマンには“キムチボーナス”が支給され、市場に並ぶ山のような白菜やにんにく、とうがらしが飛ぶように売れていきます。各家庭によって秘伝の味があり、決め手は一緒に漬け込む副材料です。特に大切なものが塩辛で、これに塩、とうがらし、にんにくの他、松の実、なし、りんご、牛肉などが絶妙にとけあい、秘伝の味を作り出します。

韓国では焼肉も有名。「プルコギ(火の肉)」と呼ばれ、傾斜のきいたジンギスカン鍋に似た鍋で、プルコギソースに漬け込んだ肉を焼き、サンチュというレタス種の葉で包んで食べます。焼肉にたれをつけて食べるのは日本人ならではの習慣です。

また、韓国の人々にとって正月(ソルナル)は重要なイベントです。女性たちは時間をかけてソルナルの料理をととのえます。正月に欠かせないのが「トック(韓国風の雑煮)」です。韓国では餅を「トッ」といい、雑煮に使われるうるち米の餅「カレトッ」は、細長く伸ばされた千歳飴のような形状で、その形には長寿への願いが込められています。また、正月に真っ白な餅を食べるのは、神聖できれいな気持ちで新年をスタートさせるという意味があり、先祖を供養するための儀式にもカレトッを加えたトックが供えられます。

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