グリコアルブミン測定試薬 ルシカGA-L

グリコアルブミンすぐに役立つFAQ

 

Q01:
グリコアルブミン(GA)は検査当日に食事をしてきても大丈夫ですか?
GA値は食事に影響されません。正常人のGA値は、食事や運動などにより血糖値が変動した場合でも変動せず、日内変動もみられません。1)
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Q02:
グリコアルブミン(GA)の基準範囲を教えてください。
「2010糖尿病ガイド」には11~16%と記載されています。2)
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Q03:
グリコアルブミン(GA)値は病態の変化でどのくらい動くのでしょうか?
GA値は血糖値に応答しダイナミックに動きます。新しく経口薬を投与した例では、GAは2週間で約4~5%ほど有意に改善した例もあります3)。 また、血糖値が上がった場合でもGAは早く応答し値が上昇します。HbA1c は血糖値に対する応答はゆっくりであり、GAより2ヵ月遅く上昇を示した例もあります4)
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Q04:
HbA1c値とGA値の大まかな関係を教えてください。
大勢の人から採血し、HbA1cとGAを同時に測定したときのそれぞれの値を比較すると、GA値はHbA1c値の約3倍となります。HbA1cは、赤血球中のヘモグロビンに糖が非酵素的に結合したものであり、2ヵ月前から採血時までの平均血糖値を反映します。5)
糖尿病検査指標は、こちら。
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Q05:
2ヶ月に1回の割合で受診する患者さんはHbA1cの方が良いのでは?
外来の患者さんが、1~2ヵ月に一度の来院であっても、採血時直近の平均血糖値が、改善過程か悪化過程か判断することの重要性は変わりありません。HbA1cは、主に2ヵ月前から採血時までの平均血糖値を反映しますが、全体として4ヵ月間の血糖値に影響を受けます。従って、HbA1c値の変化だけでは、直近の血糖値の状態は判断できません。

一方、GAは採血時直近の平均血糖値に鋭敏に応答するため、直近の血糖値の状態を把握することができます。特にSU剤療法やインスリン療法により、極めて厳格な血糖管理を外来診療にて遂行している場合には、2週間に一度のGAが有用な指標となります。

糖尿病は、決して病状が安定した慢性疾患ではありません。患者さんの状態に合せて、よりきめ細かな血糖管理とそれに基づく治療が重要です。6),7)
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Q06:
透析患者さんの場合、HbA1cとGAのどちらを指標とすればよいですか?
血液透析を受けている患者さんでは、透析回路での赤血球の破壊と損失、尿毒症による赤血球膜の傷害、慢性肝障害による脾臓機能の亢進などにより、赤血球の寿命が短縮している場合が多くみられます。赤血球を補うため、増血剤であるエリスロポエチンの投与がなされますが、これも糖の結合したヘモグロビンの割合を少なくさせます。このため、透析患者さんでは、本来のHbA1c値より低めの傾向になります。血液透析を受けている患者さんではHbA1cに比べてGAのほうが血糖コントロール指標として優れています。8)
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Q07:
GAの保険点数は何点ですか? また、保険の取り扱い上の注意を教えてください。
GAの保険点数は55点です(生化学的検査(Ⅰ),D007血液化学検査/2012年4月改定)。

HbA1c、GA、1,5AGのうち、いずれかを同一月中に合わせて2回以上実施した場合は、月1回に限り主たるもののみ算定できます。但し、

・妊娠中の患者
・1型糖尿病の患者
・経口血糖降下薬の投与を開始して6月以内の患者
・インスリン治療を開始して6月以内の患者

等については、いずれか1項目を月1回に限り別算定できます。(H24 保医発0305第1号)
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Q08:
透析患者さん(外来)の場合の保険の取り扱いはどうなりますか?
GAは慢性維持透析患者外来医学管理料の2305点に包括されています。
(B001_15 慢性維持透析患者外来医学管理料)
慢性維持透析患者外来医学管理料は、安定した状態にある慢性維持透析患者に ついて、特定の検査結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に、月1回に限り算定し、本管理料に含まれる検査料・判断料は別算定できません。
なお、安定した状態にある慢性維持透析患者とは、透析導入後3ヵ月以上が経過し、 定期的に透析を必要とする入院中の患者以外の患者をいいます。(H24 保医発0305第1号)
特定の検査のうち下記のとおり、血液化学検査にGAは含まれます。

 血液化学検査
 総ビリルビン、総蛋白、膠質反応、アルブミン、尿素窒素(BUN)、クレアチニン、尿酸、 グルコース、乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)、アルカリホスファターゼ(ALP)、コリンエステラ ーゼ(ChE)、アミラーゼ、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)、ロイシンアミノ ペプチダーゼ(LAP)、クレアチンキナーゼ(CK)、中性脂肪、ナトリウム及びクロール、 カリウム、カルシウム、鉄(Fe)、マグネシウム、無機リン及びリン酸、総コレステロール、 アスバラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、 遊離脂肪酸、グリコアルブミン、1,5-アンヒドロ-D-グリシトール(1,5-AG)、1,25-ジヒドロ キシビタミンD3、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、不飽和鉄結合能(UIBC)、 総鉄結合能(TIBC)、蛋白分画、血液ガス分析、アルミニウム(AL)、フェリチン半定量、フェリチン定量、 シスタチンC、ペントシジン
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Q09:
動物のグリコアルブミン測定にルシカGA-Lは使用できますか?
ルシカGA-Lはヒトのグリコアルブミン測定試薬です。
動物のグリコアルブミンの測定用には開発されておりません。
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参考文献

1) 田中公和ら;"Ⅱ.生化学的検査 D.糖質・糖代謝関係 糖化アルブミン"; 日本臨休牀 53,1995 年増刊号,549-552

2) 日本糖尿病学会編;"B 糖尿病に関する指標"; 2010糖尿病治療ガイド,p9,文光堂,2010

3) 田原保宏ら;"糖尿病の臨床1995 糖尿病の血糖コントロールとその指標"; 最新医学50(臨時増刊号),14-24,1995

4) Watanabe K.et al.;" Different effects of two α‐glucosidase inhibitors,acarbose and voglibose,on serum 1,5-anhydroglucitol(1,5AG)level"; J Diabetes Complications 18,183-186,2004

5) 古賀正史;"グリコアルブミン,フルクトサミン"; 総合臨牀57(7),1922-1927,2008

6) 河盛隆造 ;"糖尿病診療[Step:1]忠者を見逃さない‐早期診断・初期治療・いま、糖尿病管理 の何が問題なのか"; 治療 80(4),6-14,1998

7) 河盛隆造 ;"グリコアルブミンによる糖尿病患者の血糖値管理"; 日本醫事新報 No.3986(1999年10月2日号),p107

8) 稲葉雅章ら ;"特集 透析患者の合併症とその対策 血糖コントロール指標と血液透析患者での特殊性"; 腎と透析60(5),901-904,2006

 

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血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012特設ページ グリコアルブミン情報ファイル
  3週間前から採血時までの平均的な血糖状態がわかるグリコアルブミン検査。
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