• プレスリリース

オーストリアVirusure Forschung und Entwicklung GmbHの買収について

2019年10月31日
旭化成メディカル株式会社

旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:住吉 修吾、以下「当社」)は、製薬企業へのバイオセーフティ試験受託サービスの提供を行うVirusure Forschung und Entwicklung(ヴァイラシュア フォーシュング ウント エントヴィックルング)GmbH(本社:オーストリア ウィーン市、CEO:Dr. Andrew C. Bailey、以下、「ViruSure社」)を買収しましたのでお知らせします。

当社は、血漿分画製剤※1やバイオ医薬品※2といった生物学的製剤の製薬プロセスにおけるウイルス除去フィルター「プラノバ」の製造・販売事業を中心とした、バイオプロセス事業を、成長エンジンのひとつと位置づけています。また、当社の事業開発の方向性の1つとして、「プラノバ」ブランドを活かし、生物学的製剤の安全性と製造効率向上に貢献する領域での事業展開を考えています。

生物学的製剤の製薬プロセスでは、原材料や製造工程にて生物由来物質を使用するため、研究・開発・製造の各段階で、ウイルス等の感染性物質による被害を防ぐためのバイオセーフティ試験を実施する必要があります。生物学的製剤市場の成長に伴い、ViruSure社が行っているウイルス等安全性試験受託サービスや細胞バンキングサービスの需要は年々拡大しています。

当該サービスは、製剤の安全性を高めるとともに、医薬品の開発促進、高品質の医薬の普及に貢献します。本買収により、研究から製造まで幅広い支援を生物学的製剤メーカーに提供できるようになることから、当社の事業活動を拡大および新事業の機会創出に貢献できるものと考えています。

当社は今後も、旭化成グループのヘルスケア事業領域の一員として、革新的かつ信頼性に優れたバイオプロセス製品、装置および学術的サービスを提供し、生物学的製剤の安全性と製造効率向上に貢献してまいります。

ViruSure社の概要

会社名
Virusure Forschung und Entwicklung GmbH
設立
2005年
所在地
オーストリア共和国ウィーン市
CEO
Dr. Andrew C. Bailey
事業内容
製薬企業へのバイオセーフティ試験受託サービス
従業員数
49名(2019年10月31日時点)

用語解説

※1血漿分画製剤
血漿から精製して得られる治療に有益なタンパク製剤で、感染症の治療に用いるグロブリン、血友病などの治療に用いる血液凝固第Ⅷ因子などの血液凝固因子製剤などがある。
※2バイオ医薬品
遺伝子工学、細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して生産されるペプチドやタンパク質を有効成分とする医薬品。インターフェロン、成長ホルモン、エリスロポエチン、モノクローナル抗体などがある。

以上