伊勢原はアクセスの良さも魅力！地産地消の食材とあったかい人とのつながりで50年続く町中華

Profile

桂花楼

店長國島様
サービスキャプテン池田様

代表取締役兼店長／國島様
伊勢原市出身。50年前より続く地元湘南を中心とした食材とプロの料理人が生み出す中華料理店「桂花楼」の代表取締役兼店長。18年前に入社し、代表取締役に11年前に就任した。

サービスキャプテン／池田様
伊勢原市在住。「桂花楼は職場でもあり家でもあるような居心地のいい場所」と17歳から12年間勤務。サービスキャプテンとして親しみやすい心のこもったサービスを提供している。

桂花楼
https://www.keikaro.com

今回は大山麓、歴史と自然にあふれる伊勢原で地元の人から長く愛され続ける
中華料理店「桂花楼」の代表取締役兼店長である國島様、
サービスキャプテンの池田様にお話を聞きました。

土日は行列ができる人気店です。
どのようなお客さんが来店されますか？

國島さん：家族連れやカップルなど幅広い年齢層の方が来店してくださいます。
平日は、近所の方が毎日のように同じものをオーダーしてくれるなど、常連さんが多いです。夕飯のおかずにしたいから家のお皿に入れてテイクアウトしたいと頼まれることも。
土日は、遠方の方が多いです。近くに大きな病院があるのでその帰りや、鶴巻温泉、大山、宮ケ瀬ダムなど近隣に遊びに来られた観光客の方が来店くださっています。
当店は、国道246号沿いではありますが、周辺は住宅街で人通りが特別多いわけではありません。しかし、高速道路のインターが近くにあるおかげで遠方の方も多くいらっしゃってくださいます。アクセスの良さも伊勢原の魅力の一つだと思います。

今年で創業50周年を迎えます。
長年愛され続ける理由は
どのようなことだと思いますか？

池田さん：一番は、お客さんともスタッフ同士も距離が近くてアットホームなところです。忘れ物をお届けできるほど近所の方の顔と名前が一致しているのはもちろん、辛いのが苦手なお客さまには、好みに合わせてアレンジメニューを提案します。「前回これ食べたのだけど、オススメある？」そんな会話のキャッチボールを楽しみにしているお客さんが多いようですし、働いている私たちもそれが毎日楽しいです。スタッフ同士も、お客さんから家族経営ですか？と聞かれるほど上下関係なく、何でも言える雰囲気です。
國島さん：スタッフの親しみ易さもちろん、長年やってきて感じるのは、地元らしさではないでしょうか。サービスひとつにしても都会とは違う価値が当店にはあると思います。また、近隣の方々とのつながりを大切にすることも理由の一つだと感じています。

2021年に火事によりお店が全焼し、
クラウドファンディングで
資金を調達・再建されたと伺いました。
経過を教えてください。

池田さん：実は、クラウドファンディングの発起人は常連さんです。火災の翌日に「こんなことができるよ」って教えてくださって。ちょうどアルバイトスタッフたちも憔悴しきっている店長を励ます案をめぐらせているところでした。
アルバイトが中心となって立ち上げたクラウドファンディングの目標金額である100万円は、わずか半日で達成。それで店長に確認して備品や機材などで必要となる700万円を目標に引き上げました。結果的に814万円の資金を調達できました。
クラウドファンディングに協力いただいた方の中には、支援のやり方がわからないからと直接連絡してくださった常連さんや、子どもが桂花楼のチャーハンを食べたいからと、お年玉から出してくださった方までいました。
國島さん：皆様のおかげで2022年9月に再建できました。資金調達が目的でしたが、それ以上にお客さまからの熱い想いが伝わり、皆様に必要とされていることを体感できたのは、何にも替えられません。

暮らすからこそわかる、伊勢原の魅力や住みやすさとは？

國島さん：当店が地産地消を掲げている通り、このエリアは食材に恵まれています。伊勢原は別名“雨降山”という大山が風や雨から守ってくれると言われているので、気候があたたかく過ごしやすいと感じます。フルーツや野菜なども育てやすく、酪農家の人数が神奈川県で一番多いそうですよ。
池田さん：地元で採れる食材が美味しいことが魅力だと思います。地元野菜は、スーパーのものより大きく甘くて新鮮。また、見たことのない野菜の調理法を教えてくれたり、通りがかりの私たちのことも、よく気にかけてくださっています。「他人だけど、他人じゃないような距離感」が“あったかい”のも魅力だと感じますね。

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