建て替えを計画するにあたり、数社からの提案を受けたM様。ヘーベルハウスの設計担当者からの提案は、他のハウジングメーカーとは一線を画すものでした。他社からは、「この土地だとこうなりますね」という、敷地形状にはめ込んだ“ありがち”なものだったのに対し、ヘーベルハウスの提案は「目の前にある高校の桜が2階の窓からどのように見えるか」や「太陽の光や風の通りかた」といった周辺環境から考えられたものだったのです。
この物件の課題の一つは正方形に近い土地の形でした。南面に対して部屋が横並びになったいわゆる長屋型の部屋割りをすると部屋の形が極端に細長くなってしまうのです。そこで、まず1階の北側をM様が家業を営む事務所に、そして1階南側の3戸は面する道路から各部屋へ直接出入りする設計にしたことで、無駄な共用スペースを無くし、より多くの部屋を設けることを可能としました。また、オーナー様家族が住む3階はM様の世帯を南側、お兄様家族の世帯を北側に配した設計に。兄世帯が住む北側は、中央にロッジアを設けることで、太陽の光が部屋の奥まで届くように配慮。風も涼やかに抜け、北側でも南面と遜色無い快適性が確保できたのです。
敷地を最大限活用したいという要望から、5戸で予定していた2階は最終段階で6戸へとプラン変更することに。元々ヘーベルハウスは305ミリ刻みでプランニングできる「305モジュール」を採用。複雑な間取りも、パズルのように各部屋の面積や形状を変え組み合わせることで、6戸の賃貸スペースを実現しました。また、1階のプライバシー保護と街並みの美観にも配慮したルーバースクリーンの設置や、壁面に植物の緑を配するなどの工夫も。M様は、「ヘーベルハウスにして良かったのは大手メーカーならではの安心感を担保しながら一歩踏み込んだデザインがなされていること。しかもデザインしすぎた嫌味やくどさが無く合理的な所がいい。」と、プランと外観デザインともに、満足されているご様子でした。