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企画・制作 読売新聞社ビジネス局
2024/10/4掲載

国内ハウスメーカー※1初の「RE100」達成 〜事業活動で使用する電力をすべて再生可能エネルギーで調達〜

旭化成ホームズ株式会社 代表取締役社長 川畑 文俊 氏 フリーアナウンサー 宇賀 なつみ 氏 旭化成ホームズ株式会社 執行役員 サステナブル推進担当 サステナビリティ企画推進部長 武藤 一巳 氏

戸建住宅「ヘーベルハウス」や
賃貸住宅「ヘーベルメゾン」を手がける
旭化成ホームズ株式会社は、
国内ハウスメーカーとして
初の「RE100」達成を発表しました。
当初の目標よりもかなり早期に達成できたというが、
それは一体なぜなのか。
フリーアナウンサーの宇賀なつみさんが、
同社の川畑文俊社長と武藤一巳執行役員兼
サステナビリティ企画推進部長に聞きました。

TALK SESSION
旭化成ホームズ株式会社 代表取締役社長 川畑 文俊 氏

当初計画より早く達成

ABOUT RE100

宇賀

御社が達成された「RE100」とはそもそもどういうものか、改めてご紹介いただけますか?

川畑

「RE100」はカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)の実現への貢献を目的に、企業が「事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギー(以下、再エネ)で賄うこと」を目指す国際的なイニシアティブです。世界各国の企業が加盟していて、日本でも建設・不動産はもちろん、メーカーや小売、金融などの各業界を代表する企業が名を連ねています。

宇賀

中でも、旭化成ホームズグループはかなり早期に達成されたそうですね。

川畑

おかげさまで2023年度に達成することができました。2022年に達成できたのは世界でも33社しかなかった※2そうですから、全業種中でもかなり早かったといえますし、住宅メーカーとしては初の達成とのことです。

宇賀

計画通りに進められたということでしょうか?

川畑

いえ、実は2019年に加盟した当時は2038年度達成を目標としていたので、それよりもかなり早く進めることができました。

フリーアナウンサー 宇賀 なつみ 氏

早期達成は
「お客様と共に」

FACTOR OF SUCCESS

宇賀

なぜこれほど早く達成できたのでしょうか?

武藤

最も大きな理由は、当社が「お客様と共に達成する」という道を選んだことです。「RE100」を達成する方法には様々なものがあり、例えば他の会社から再エネを購入するという手法もあるのです。しかし私たちは「ヘーベルハウスやヘーベルメゾンに設置された太陽光発電設備で生み出された電気を電力事業サービス『ヘーベル電気』を通じて買い取って、事業活動で使わせていただく」という方法で取り組みました。創業以来、当社が都市部を中心に供給してきた住宅は現在約31万棟に達していて、フラットな屋根が多いのが特徴です。私たちは技術的な工夫を重ねることで、その屋根にたくさんの太陽光発電パネルを設置できるようにし、長年にわたり都市部での太陽光発電を促してきました。

宇賀

事業の特性をうまく活かされたのですね。

川畑

ヘーベルハウスやヘーベルメゾンは「建てて終わり」ではありません。お引き渡し後も、長く快適に暮らしていただくためのサービスやメンテナンスの提供を通じた、お客様とのお付き合いがずっと続いていくのです。FIT制度(固定価格買取制度)の期間が終了した後、お客様は電気を売る先を自由に選べるわけですが、私たちの予想をはるかに上回る大変多くのお客様が、旭化成ホームズへの売電を選んでくださいました。これはお客様の環境意識の高さに加え、当社に信頼を寄せてくださっていることの表れだと思いますし、心から感謝しています。

「ヘーベル電気」を通じた
再生可能エネルギーの獲得と活用

HEBEL HAUS ヘーベルハウス FIT終了後買取 ヘーベルメゾン Ecoレジグリッド 買取 電力小売会社 AsahiKASEI 取次:旭化成ホームズ ヘーベル電気 活用 事業活動の使用電力再生可能エネルギー100% AsahiKASEI 旭化成ホームズ 事務所 工場 展示場 新築工事現場
旭化成ホームズ株式会社 執行役員 サステナブル推進担当 サステナビリティ企画推進部長 武藤 一巳 氏

人にも環境にも優しい
「ロングライフ」

LONGLIFE

川畑

宇賀さんは何か、長く大事に使っているものをお持ちですか?

宇賀

私は祖母から受け継いだネックレスやブローチ、バッグなどを大事にしていて、定期的にメンテナンスしています。

川畑

それは素敵ですね。大切に使い続けているものには〝自分だけの宝物〟としての価値が生まれますから。

宇賀

御社が手がける住宅も、世代を超えて長く暮らせることで知られていますね。

川畑

旭化成ホームズは1972年に創業されましたが、当時の日本の住宅は寿命が短く、「30年程度で建て替えるもの」といわれていたそうです。我々の先輩方はそうした状況への問題意識や環境への配慮から「日本の住宅を向上させよう」「〝使い捨て〟でなく長く住み継がれるものにしよう」と誓い、それが現在も当社が追い求めている「ロングライフ」という理想の原点となりました。

宇賀

ヘーベルハウスやヘーベルメゾンはなぜ「ロングライフ」を実現できているのですか?

武藤

最大の理由として、ヘーベル版という独自の外壁材と鉄骨を用いつつ、耐震・耐火・耐久性を高めるための技術開発に真摯に取り組み続けてきたことが挙げられます。また、一人ひとりのお客様ごとのメンテナンスプログラムに則った点検やお手入れを通じて、快適さや安全性を保つことに注力してきたことも大きく寄与しています。

川畑

最前線の現場で設計や工事、サービスを担当している社員や協力業者様などのひたむきな努力もロングライフの実現に欠かせない要素ですね。さらに 現在では「いのち・くらし・人生」を支える様々な商品やサービスを提供しており、今回「RE100」の取り組みでご紹介したへーベル電気もその一つです。」

宇賀

なるほど、ハードからソフトまで様々な取り組みを積み重ねて、人にも環境にも優しい家を供給しているのですね。

志を継承し、
さらなる環境貢献を

IN THE FUTURE

宇賀

最近はいろんなシーンで「サステナブル」などの言葉を耳にするようになりましたが、旭化成ホームズではそうした言葉や考えが普及するよりずっと前の1970年代から環境に配慮したロングライフの実現に取り組んでいたということに、私は驚きを覚えました。

川畑

我々としては先見の明を持っていた先輩方に感謝しつつ、その志を受け継いでいかなければいけないと思っています。

宇賀

さて「RE100」を達成した御社は、これから何を目指していきますか?

川畑

住宅メーカーは今後も一層、環境への貢献を求められるでしょう。国は2050年までのカーボンニュートラルを目指していますので、私たちもその実現に向けてしっかり役割を果たしていきたいと思います。また当社の使命である「日本の住宅の向上」については今後も変わらず注力し、お客様の暮らしをより良いものにしていきます。一方で、常に社員がやりがいを持って働ける会社であり続けるよう、時代の流れにも柔軟に対応していきたいと考えています。

武藤

当社にとって「RE100」をお客様と共に達成できたことは、とても大きな経験になりました。現代は環境問題以外にも、様々な社会課題が山積しています。今後も旭化成ホームズグループがお客様と共に取り組めることを見つけ、社会に貢献していきたいと思います。

宇賀

今後の取り組みにも期待しています。ありがとうございました。

日本企業として初※3!
旭化成ホームズグループは
「RE100 Leadership Awards 2024」において
「 RE100 enterprising leader Award」を
受賞しました