お日さまに誘われて、元気に部屋を飛び出す。木漏れ日がゆれ、優しい風が頬をなでるこの場所で、太陽の光をめいっぱい吸収した子どもたちは、木々のようにすくすくと成長していく。
待ちに待った出発を明日に控え、今日は道具の最終チェック。胸を高鳴らせ、一生懸命に手伝う子どもたち。/生き生きとしたその表情は、すでに冒険の始まりを告げていた。
水が溜まるのも待ちきれずに、プールにザブンッ。仲良く水かけっこして遊んでいるかと思えば、水鉄砲の取り合いで大ゲンカ。ここへもうすぐ近所の友達までやってきたら、セミも逃げ出すに違いない。
雲をバシャバシャと蹴散らす。大きな水たまりを見つけたら、ジャンプせずにいられないようだ。/泥んこになって帰ってきた長靴は冒険の証。ピカピカに洗ったら、みんなが待っている太陽の下へ。
ランドセルを置いたら急いで集合。一輪車で遊んだり、お絵かきしたり。最近のブームは縄跳び。連続何回跳べるかを夢中で競っていたら、夕方のチャイムが鳴っていた。
風の音や草木の香り。自然を身近に感じながら気の合う友人と笑い合う。この場所で過ごす、そんな他愛のない時間が、実は、この家でいちばんのお気に入りの時間だ。
背伸びしても届かないほど大きなツリーに、子どもたちは大喜び。みんなで力を合わせて飾り付けたイルミネーションの輝きが、小さな瞳いっぱいにキラキラと写っていた。
早く目覚めた朝は、いつもより丁寧にコーヒーを淹れる。まだ少しひんやりとした空気の中で、立ち上る湯気と香りに包まれながら、自分だけの時間をゆっくり味わう。
親子でたくさん話せる週末の買い物は、貴重な家族の時間でもある。帰ると真っ先に駆け出す子どもたち。中から窓を開け、いつも荷物を運び込んでくれる。