クロスフロアを使ったリビングは、実は6帖を少し切るぐらいの広さですが、高い天井の開放感と、吹抜けを介して長くのびる視界により、面積以上の“広がり”を感じることができます。
リビングの南側に設置した窓は、通常「掃き出し窓」という、人が出入りのできる窓ですが、リビングの床の位置を下げたことで大型の「腰高窓」へと役割が変化しました。全開にできる大きな窓から、光、風、眺めを室内へとダイレクトに取り込むことができます。
都市部においては、プライバシーや立地の問題から窓の設置位置が限られることも。「STEP BOX」はクロスフロアの大きな窓から取り込んだ光と風が、吹抜けを介して家全体に広がるので、暗く風通しの悪くなりがちな北側1階の居室にも、自然の恵みを届けられます。
クロスフロアとダイニング。高さのちがうフロア同士でも、吹抜けをはさんで会話や視線を交わすことができます。
1階の子供部屋とクロスフロア、空間を連続的につなげたことで、上からも下からも、いつもお互いの気配を感じあえます。
ダイニングキッチンのすぐそばにあるカウンターは、子どもたちの学習コーナー(+NEST)。家事をしながら見守れるので、安心して自分たちのことに集中できます。
リビングの下は床を40cmほど下げて、お父さんのワークスペースに。ほどよいサイズの空間が、趣味や仕事に没頭できる“こもり感”をもたらします。
階段脇のスペースにカウンターと窓を設置。家の中心に位置し、どこからでも見守れる子どもたちの遊び場になります。
キッチンのすぐそばには、ママ専用のミニカウンターを設置。他にも、大容量のパントリー、黒板仕上げのマガジンラック、お風呂や洗濯機などの水廻りなど、家事動線上にすべてがコンパクトに集まっています。
クロスフロアとは、2階床を部分的に下方向へシフトし、吹抜けと一体となる中間階をつくる新しい創空間のアイデアです。のびやかな高い天井と、空間全体がつながることで、感覚的な広がりが生まれます。制約の厳しい都市部においても、建物の大きさを変えることなく、広がり感を得られる新発想です。
「STEP BOX」は異なる高さの空間が連続した家。中間階をつくり出す「クロスフロア」や床を一段掘り下げる「ダウンフロア」など、床や天井を部分的にシフトし、空間ごとの用途に応じた最適な高さを設定。それらの空間を仕切らずに、クロス(斜め)につなぐ「クロスシフトプランニング」によって、限られた空間を最大限に活用。空間にリズムのある、変化に富んだ家を生み出します。空間をムダなくより豊かに。毎日の暮らしをもっと楽しく。都市ならではの工夫です。
クロスフロアの下は、床を約40cm掘り下げ、ほどよいこもり感のある空間に。天井高2.1m。
階段脇のスペースにカウンターと窓を設置。家の中心に位置する、どこからでも見守れる子どもたちの遊び場。
防犯性を確保しながら、光と風を室内に取り込める縦長のすべり出し窓。
吹抜けを介して光と風が届く心地いい空間。将来は、可動家具で2部屋に仕切ることが可能。
隣家とのあいだのわずかなスペースを活用した採光・通風のための坪庭。縁側が子どもたちの遊び場にも。
居室の入口を開き戸にし、プライバシーを確保。大容量のウォークインクローゼット付き。
薄く奥行きのある庇システム。雨の日でもラクに傘がたため、自転車や三輪車も置ける。
大きさや厚みの異なる杉板を色々にカラーリングした門塀。裏側には腰掛けたり、荷物を置くのに便利なベンチを設置。
2階の床の位置を約80cm下げた天井高約3.2mのリビング。高い天井、大きな窓、斜めにのびる視線など、心地よく、居着きたくなる空間となる。
光・風・視線を通すシースルーの手摺。パーツを薄くし、ダークグレー色とすることで存在感を弱める。
視界が開けて開放的なキッチン・カウンター。カウンター下部は見せる収納も楽しめる。
ダイニング脇の学習スペース。親と子が気配を感じあいながら、安心して自分のことに集中できる。
家族の思い出の品を飾ったりできる、トイレ前のプライベートコーナー。
ママが家計簿をつけたり、趣味を楽しめるカウンターコーナーを家事動線上に配置。
キッチン裏のニッチ。黒板仕上げのため、伝言を書いたり、メモをマグネットで貼れる。
食料や生活雑貨などをしまっておける大型収納。まとめ買いをしても置き場所に困らない。
下から見上げても内側が見えにくい菱型断面形状。木調柄が外観のアクセントにもなる。
洗濯物を干すのに便利な屋根付きのバルコニー。屋根の一部は開いているので、天日干しも可能。
室内側では肘掛けの高さの窓が、バルコニーでは足元に。洗濯物を隠しながら、光・風・緑を取り込む。
外観のフォルムを崩さない薄手の庇システム。奥行き785mmと480mmの2種類を用意。温かみのある木調柄の軒天が、外観のアクセントにもなり、表情が豊かになる。
白い四角いハコ型の家に、木調仕上げの軒天や手摺、外観のフォルムを崩さない薄手の庇システムなどが温かみのあるアクセントとなっています。