ハガキの半分くらいのサイズの木片を用意。木片はホームセンターなどで売っています。木には柔らかく削りやすいモノや固いもの、いろいろな種類がありますが、チェリーやウォールナットが削りやすく、初心者にオススメです。
バターナイフにも、さまざまなタイプがあります。どんなバターナイフを作りたいか思い描いて、木片に鉛筆でデザイン画を書きましょう。手持ちのバターナイフや雑誌で見かけたデザインをお手本に、デザイナー気分で挑戦してください。
小刀やナイフを使って、エンピツの線に沿って削ります。木目に沿って削る「ならい目」だとうまく削れます。削りにくいと感じた場合、それは「逆目」。切り口もキレイになりません。ナイフの先に手がいかないよう、注意してください。
削るのに疲れたら、ちょっと一息。パンにバターを塗る動作をしてみましょう。すると、もっと使いやすそうな形に気づいたり、さらに良いナイフの形が浮かんでくるはず。ここからは最初に書いた線にとらわれすぎず、自分好みの形を探していきましょう。
だいたいの形が完成したら、粗めのサンドペーパー(木工用120番程度)、細か目のサンドペーパー(同400番程度)の順に全体をやすって、表面をなめらかに。バターを切ったり塗ったりする部分には、特に丁寧にやすり掛けをしましょう。
パンとバターを準備してさっそく使ってみましょう。手作りのバターナイフでバターを塗って食べると、いつものパンもなんだか美味しい気がしませんか? こうした身近で簡単なことから、少しずつDIYを体験してみてください。
バターナイフの仕上げには、クルミを使ったオイル仕上げを。まずは、スーパーで買えるおつまみ用でいいのでクルミを準備。クルミの殻をとって中身を麻の布に包み、てるてる坊主のような状態に。金づちなどの固いモノで叩くとオイルがしみ出してくるので、削ったバターナイフに刷り込んでください。クルミから出る天然の植物性オイルがバターナイフを保護してくれます。