外村祥一
インテリアショップ平安工房代表。1972年東京生まれ。インテリアショップ勤務を経て、2004年、亡父が立ち上げた平安工房の屋号を引継ぎ、神保町にインテリアショップをオープン。「使う人にとって心地良い家具探しのお手伝いができれば」との考えから、家具を通じたお客様とのおつきあいを、ゆっくり、じっくりと続けています。
インテリアショップ 平安工房 とは
本の街、東京・神田神保町の裏通りにある家具店。製本所を改装した空間で、使い勝手が良いサイズのテーブル、壁一面の本棚、食後もくつろげるダイニングチェアなど、テーブル・収納中心の特注家具や厳選した椅子・ソファを販売。年に1回、作り手が自らの商品を持って集まるイベント「スキマイチ」を開催。
まずは素材のチェックから
普段使っている木製家具に、どんな仕上げが用いられ、どんな素材が使われているかご存知ですか。木製家具であれば、仕上げはウレタン塗装仕上げとオイル・ワックス仕上げの大きく2種類に分けることができます。仕上げや素材によってお手入れの方法も違ってくるので、購入時にお店の人に聞いておくとよいでしょう。
基本はカラ拭き
素材や仕上げによって差はあるものの、お手入れの基本はカラ拭きです。毎日こまめにカラ拭きすることで、シミや頑固な汚れのほとんどは防げます。使い古したタオルや着古したTシャツなどをカットすれば、汚れが取りやすく傷が付きにくい、手軽なお手入れ道具に変身します。
テーブルの場合
テーブルはご飯を食べたりお茶を飲んだり、家庭における汚れやすい家具のひとつ。汚れが付いたと思ったら、きつく絞ったぞうきんで水拭きしたあと、必ずカラ拭きしましょう。水拭きの水分を残さないことが、シミを防ぎ、家具の傷みを防ぐコツ。また、表面のざらつきは素材である木が乾燥している証拠です。乾燥しきってしまう前に、仕上げに応じたオイルやワックスを塗ってケアしてあげましょう。
ダイニングチェアの場合
毎日座るダイニングチェアは、時々、しっかりとカラ拭きしてあげてください。床掃除のついでにテーブルの上にひっくり返して置けば、脚の裏面まで掃除しやすく、フレームのゆるみもチェックできます。同じダイニングチェアばかりに座っていると傷みやすくなるので、座る椅子を変えたり、家族でローテーションさせると、家具にかかる負担は軽減。これも長持ちさせるコツです。
ソファの場合
大きくて洗うことが難しいソファ。フレームは水拭き&カラ拭きが基本です。見落としやすいのは、ホコリや食べカスが溜まりやすい隙間の掃除。隙間をめがけて、ちょっと強引に掃除機のノズルを押し当てて、ゴミを吸い上げましょう。クッション部分が取り外せるタイプなら、天日干しでふっくら感がもどります。とくに羽毛を使用したものは、羽毛がつぶれやすいので定期的に行うとよいでしょう。