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ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL Fuji Bikesのロゴマーク

あそびのある暮らし

一人ひとりにとっての「一番」を。
120年以上続くFUJI BIKESの自転車への思い

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージに置いたFUJIBIKESのバイクを眺める男性

半屋外空間玄関

1899年に日本での歴史をスタートし、レースバイクの分野でアメリカへ進出してからは、世界に活躍の場を広げてきたFUJI BIKES。一分一秒の速度を競うレースバイクを開発する一方で、ツーリングバイクやキッズバイクまで多彩なモデルを作り続ける。FUJI BIKES PRの山本晋吾さんに、これまでの歩みや、ブランドが描く未来について伺った。

型にはまらず、世界に「富士」の名を

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL FUJIBIKESのロゴマーク変遷

「思い切った行動力と日本人離れした感覚の持ち主」。

山本さんは、FUJI BIKESの創業者である岡崎久次郎を、そう表現する。米屋の長男として生まれた岡崎は、10歳にして家出をして上京。高等商業学校を卒業後に勤めた商社で、輸入ビジネスへの嗅覚を磨き独立する。日本に輸入される自転車のほとんどがアメリカ製だった時代に、いち早くイギリスの自転車ブランドであるラーヂ社の輸入販売を開始した。時代に先駆けて広告にも積極的に力を入れ、ブランドを確立していったという。1928年に商標をラーヂから「富士」に改称し、FUJI BIKESの歴史が幕を開けることとなる。

「岡崎は、世界で『一番』を目指すという意味を込め、『富士』と名付けました。募集した広告写真をまとめた『女性と富士自転車』を発刊するなど、自転車は機能だけではなく、ファッションやスタイルの一部だということをかなり早い段階から発信していたんです」。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL FUJIBIKESが広告写真をまとめて発刊した『女性と富士自転車』

自身で掲げた「世界一」の目標に向かって、岡崎は躍進していく。第一次世界大戦の影響で自転車輸入が止まり一時は事業が傾いたものの、欧米で人気だったレースバイクに商機を見出し、日本国内でのレースバイク開発に注力していく。東京オリンピックを機に念願のアメリカ進出を果たし、アメリカでも着実に地位を確立していった。日本の象徴である「富士」の名が世界に轟いたのだ。

長く付き合ってもらうためのこだわりの素材

2000年初頭、FUJI BIKESにターニングポイントが訪れる。ニューヨークで発祥し、「最後のストリートカルチャー」として語られることもあるバイシクルメッセンジャーブームが、日本に上陸したのだ。当時のメッセンジャーたちは、競輪競技で使用されるトラックバイクといわれる自転車を好み、変速機がつかないシンプルな構造の競技用フレームをベースにパーツを組み上げ、街を駆け回っていた。好きなファッションを纏い、独自の感性でカスタムした自転車で街中を駆け抜けるその自由なスタイルに、多くの若者が魅了された。そんな時代背景と彼らの自由な感性に大きな影響を受け、FUJI BIKESは競技用自転車のエントリーモデルである『FEATHER(フェザー)』を発売。メッセンジャーたちに高く評価されたのだ。

「『FEATHER』は、細身で丈夫なクロモリフレームに、必要最低限のパーツのみを備えた究極にシンプルなモデルです。パーツがそぎ落とされたことによる“機能美”やカスタムの自由度の高さ、メンテナンスがしやすく壊れにくいという特徴が、彼らに支持されたんです」。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL FUJIBIKES競技用自転車のエントリーモデル『FEATHER(フェザー)』

FUJI BIKESの自転車を支えているのが、クロームモリブデン鋼——通称クロモリと呼ばれる合金で作られたフレームだ。特徴は、しなやかで弾性のある乗り心地と、丈夫で、細くシンプルな形状。半世紀以上にわたり自転車のフレーム素材として使われる歴史のある素材だ。スポーツバイクでは、カーボン素材やアルミ素材で作られることが多い中、FUJI BIKESでは「FEATHER」はもちろん、ラインナップの8割ほどがクロモリ製だという。

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージに置いたFUJIBIKES競技用自転車のエントリーモデル『FEATHER(フェザー)』

「クロモリ製の自転車は、メンテナンスしながら10年以上使っている方もいます。一分一秒を争うレースバイクにおいては、軽いカーボン素材が適していることもあります。けれど、1台の自転車と長く付き合っていくことを考えたとき、丈夫でメンテナンスのしやすいクロモリフレームは欠かせないんです」。

乗り心地がよく、丈夫で、シンプル。この特徴は、メッセンジャー以外の人々にも広く受け入れられ、現在では「FUJI=FEATHER」と称されるほどに、ブランドを象徴するモデルとなっている。

余白を楽しみ、一人ひとりの暮らしに合う自転車を

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージにFUJIBIKESのバイクを戻す男性

「FEATHER」のようなクラシックな自転車だけではなく、多彩なラインナップの自転車を作り続けるFUJI BIKES。開発担当チームは、普段から業界内外に関わらず、多様な人とのコミュニケーションを取ることを大切にしているという。

「なるべくいろんな人と話をして、多様なライフスタイルに触れることを心がけています。毎日の通勤に使う人から、週末に遠出する人まで、それぞれに自転車に求めるものが違うんです。それにライフステージが変われば、暮らしも変わりますよね。だから、開発で意識しているのは、乗り手の『余白』を作ることなんです」。

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージでFUJIBIKESのバイクをチューニングする男性

例えば、シングルギアと呼ばれる変速ギアのないモデルは、パーツのつけ替えがしやすく、自由度の高い作りになっている。

自転車の選び方、そしてより楽しむためのポイントを伺うと、山本さんは笑顔で答えてくれた。

「極端に言うと、見た目でビビッときた!という選び方でもいいと思っています。まずは自分が好きだ、自分にとって一番だ、と思う自転車を選ぶことが何より重要なんです。その上で、そのときの気分やライフスタイルの変化に合わせてカスタマイズしていく。そうやって自転車を育てていくと、自然と愛着が湧いてくるはずです。それが長く付き合っていく秘訣かもしれませんね。大事に育てた自分だけの自転車を、ガレージや室内に飾って眺めて楽しむのもいいものですよ」。

「こうあるべき」という概念を捨て、その時その時の自分の気持ちと向き合い、楽しむ。FUJI BIKESの自転車にある「余白」が、その変化を受け入れてくれるのだ。

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージでFUJIBIKESのバイクをチューニングする男性

世界一から、たったひとりのための一番へ

長く続いてきた歴史があるからこその挑戦もしていきたいと、山本さんは語る。

「僕らは今でも毎年多くのモデルを作り続けているのですが、一度過去を振り返り、アーカイブを発掘していくこともしたいですね。様々なモデルの中でも、クロモリ製の自転車は大きく形が変わっておらず、現代のライフスタイルにおいても違和感なく使ってもらえるものも多いんです。何十年も前のものでも、今の人たちには新しいと感じてもらえることもある。長い歴史を持つFUJI BIKESだからこそできることだと思います」。

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージに置いたFUJIBIKESのバイク

120年以上の歴史の中で、数えきれないほど多くの自転車を世に送り出してきた、FUJI BIKESが考えるLONGLIFEとはどのようなものなのだろうか。

「かつて世界一を目標としていた僕らが今大事にしていることは、オーナーさんにとっての”一番”になることなんです。心がけているのは“腹八分”の製品づくり。あとの二割は、オーナーさん自身で育ててもらいたいと思っています。大事なのは、人と比べることなく自分にとっての“一番”を、オーナーさんのその時々の正直な感覚で選んでもらうこと。自分の人生も自転車も、長い目で見て変化を楽しんでいってほしいですね」。

メンテナンスをしながら10年、20年と使い続けられるFUJI BIKESの自転車は、長い人生の道のりを進んでいくための良きパートナーとなってくれるだろう。

ヘーベルハウス船橋展示場のガレージに置いたFUJIBIKESのバイクにデザインされたロゴマーク

FUJI BIKES : https://www.fujibikes.jp/

ヘーベルハウス船橋展示場の外観

ヘーベルハウス 船橋展示場

  • ■住所:千葉県船橋市夏見1-3(駐車場完備)
  • ■アクセス情報
    JR総武線船橋駅北口から徒歩7分
    船橋駅北口十字路そば市場通り沿い
  • ■お問合先:旭化成ホームズ(株)
    京葉支店 営業課 047-426-4851
  • ■HP: https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/model/detail/view/?mhid=81

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