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ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL やまやコミュニケーションズのロゴ

あそびのある暮らし

“スタンダード”を貫けば、自然とつづいていく。
辛子明太子メーカー「やまや」がつなげ、広げる九州の食文化

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19のダイニングでやまやのめんたいこをのせたおにぎりを食べる様子

リビング・ダイニングキッチン

明太子と言えば、だれもが知る九州・博多の名産品だ。しかし、いまでこそ当たり前になった「明太マヨネーズ」や「明太フランス」、「明太パスタ」など広く好まれるメニューは、数十年前は影も形もなかった。明太子が博多から全国の食卓に広がり、さまざまな食とのコラボを通じて老若男女の人気を獲得した背景には、九州・博多の企業であるやまやコミュニケーションズの功績があった。同社は、2024年に創業50年を迎える。明太子だけでなく、九州全域の食文化の発展を見据える同社の2代目社長、山本正秀氏に食への思いを聞くと、やまやコミュニケーションズらしいLONGLIFEのあり方が見えてきた。

すべては「いい素材」で作るために

やまやコミュニケーションズ(以下「やまや」)は、1974年、現社長の父親である先代が興した辛子明太子メーカーとして今や全国に知られる企業だ。当時は、いわば「明太子黎明期」。もともと韓国の食文化だった、たらこのキムチ漬けを、日本向けにアレンジして福岡で食べられるようになり、九州から全国へと広まっていった時期だった。

「ちょうど博多までの新幹線が開通し、東京の百貨店で地方の名産品が並ぶようになったタイミングだったこともあり、創業2年目には東京進出を果たしました。新しいビジネスにも海外展開にも臆さず挑戦し、次々に商品やサービスを展開した父の行動力のおかげで、やまやは成長しました」。

ただ波に乗ったわけではない。先代は、かつては水産物の問屋。目利きであるがゆえ、味と素材にとことんこだわり、加工済みのたらこを仕入れるのではなく、その原料となるスケトウダラの卵を仕入れて、自社で加工することにした。そのスタイルはいまも変わらない。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL やまやコミュニケーションズがつくる明太子

しかし当然、このやり方にはリスクも伴う。船会社によっては原料となる卵のサイズや熟度にばらつきがあり、破けている卵が多い場合はロスコストが増えてしまうこともあるのだ。

「たとえ効率が悪くても、いい素材を使わないとおいしい明太子はできないという信念があります。また、贈答用には向かないような状態の卵でも、余すことなく使うためにと知恵をしぼった結果、チューブタイプの明太子などの新しい商品の開発につながりました」。

信念を貫くからこそ、思いがけない鉱脈が見つかる。やまやのエネルギーが伝わってくるエピソードだ。また、やまやではこれまで何度も社員をスケトウダラ漁に派遣し、技術指導にあたってきた。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL やまやコミュニケーションズが社員向けに行うスケトウダラの漁

「漁を行っているときの船上は過酷ですが、毎日実際に卵を見ることで原材料の吟味ができるようになります。スケトウダラの腹から卵を出す瞬間に立ち会う明太子メーカーの社員はなかなかないと思いますよ(笑)」。

おいしいは、いい素材から。そのこだわりが、老若男女に愛される明太子の品質を支えている。

食卓とつながり、食を楽しむ時間を届ける

山本氏が2000年に二代目としてやまやを引き継いでからは、さらにいい会社にするためにさまざまな手を打ってきた。まず量販店や問屋だけでなく、実際に商品を食べるお客さまと直接つながり、直販に力を入れることに。お客さまから食べた感想が送られてくるハガキをヒントに新商品を開発したり、外食では「ランチタイムは明太子のおかわり自由」というサービスを提供したり、お客さま目線の取り組みを次々と生み出していった。顧客とのつながりに注力する思いは、社長就任当時変更した「やまやコミュニケーションズ」という社名にも表れている。

山本氏が顧客とのコミュニケーションを重視する根底には、より多くの人に「コミュニケーションのきっかけである食を楽しんでもらいたい」という思いがあるのだという。

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19のダイニングでごはんにやまやコミュニケーションズの明太子をのせる様子

「たとえば、明太子って毎日食べるものじゃないですよね。催事で見かけて買ったり、お土産でもらったり……食卓に明太子がある日は、なんとなく特別な気分を味わってもらえると思うんです」。

特別な時間にはよろこびが伴い、「うれしい」という気持ちはコミュニケーションを生み出す。そんな幸せな食卓を、食を楽しむ時間を提供したいという。

「人間は食べたものでできています。食べたものが身体をつくり、心を育む。いいものを楽しく食べることは、人生を楽しくすると思っています。僕も毎食できているとは言えませんが(笑)、なるべくそうしたいと意識しています」。

やまやが何よりも大切にする、食の時間。そのなかでも家族で食卓を囲む時間は、祖父母や親の味覚、あるいは各家庭の文化が伝わっていくかけがえのない時間でもある。

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19のダイニングで夫婦がごはんを食べる様子 テーブルにはやまやコミュニケーションズのあご明太、高菜や明太子が並ぶ

「味の記憶ってすごく残るし、食の体験は親から子へと伝わっていきますよね。親の思い、さらには先祖の思いが、食卓には脈々と引き継がれていく。やまやが、その食卓に少しでも彩りを与えられるような存在になっているとうれしいですね」。

「Made in KYUSHU」を、世界に

やまやは現在「九州から世界へ、やまやスタンダードを」というビジョンを掲げている。この言葉に込められているのは、九州の食を世界に届けたいという強い思いだ。

「九州全域を見るとまだまだ知られていないおいしいものや食文化はたくさんあります。明太子だけでも、九州中の空港や駅で売れているんですよ。つまり福岡土産でありながら九州土産ともいえるし、さらに、外国の方にとっては日本土産でもあるわけです。九州中のいいものを、県を越えて『Made in KYUSHU』として全国に、そして世界に届けたいんです」。

九州単位で発信することで、新しい食文化も生まれていくという。たとえば五島列島で上がった飛魚とやまやの明太子をコラボさせた「あご明太」も、まさにこの発想で生まれた商品だ。まだ光の当たっていない「おいしいもの」を見つけ、広め、ときにイノベーションを起こしていくのが、やまやのミッションだ。

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19のキッチンでやまやコミュニケーションズの青高菜を切る様子とダイニングに並ぶあご明太

では、やまやの「スタンダード」とは何なのか。そう尋ねると、山本氏は「安心・安全であること、高品質であることは大前提として」と言い、目を輝かせながらこう続けた。

「お客さまの期待を超える商品やサービスを作ることです。『おいしい!』はもちろん、『明太子が好きなだけ食べられるなんて!』も『この食材を組み合わせたんだ!』もそう。明太パスタや明太フランスのような新しい定番商品へと展開していった明太子のように、九州各地のいろいろな食材でワクワクするイノベーションを起こして、食の楽しみを作っていきたいですね」。

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19のキッチンでフランスパンにやまやコミュニケーションズのフランスめんたいを塗る様子

おどろかせ、根付かせ、愛される存在に育てていく。チャレンジングだが、これぞ「やまやスタンダード」なのだろう。

人生を楽しむための食を提案したい

やまやにとってのLONGLIFEとは——最後のこの問いに、山本氏は困ったような表情で考え込んだ。

顔を上げようやく口にしたのは「むずかしいですね」という言葉。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL インタビューに答えるやまやコミュニケーションズ代表取締役社長 山本正秀

「うちは歴史がある企業だとか、まったく意識したことがなくて。やまやの存在価値は、人生を楽しむための食のきっかけを常に作っていくこと。いいものは自然とつづいていくから、自分たちで決めるものではないと思うんですよね。もしスケトウダラが絶滅して明太子が作れなくなっても、新しくて楽しい食文化を作ろうってDNAさえあればどうにかなりますから、きっと」。

やまやは常に、人びとの大事な食の時間を、充実した楽しい時間にすることを考えてきた。これからもその「スタンダード」な姿勢を貫くことで、自然とLONGLIFEな存在となっていくのだろう。

やまやコミュニケーションズ:
https://www.yamaya.com/corporate/

ヘーベルハウス横浜展示場 区画19の外観

ヘーベルハウス 横浜展示場 フレックス4(区画19)

  • ■住所:神奈川県横浜市西区西平沼町6-1(駐車場完備)
  • ■アクセス情報
    相鉄本線 平沼橋駅より徒歩8分
    ※営業時間等についてはお電話にてお問合せください。
  • ■旭化成ホームズ(株)
    横浜支店 営業課 045-628-9417
  • ■HP: https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/model/detail/view/?mhid=1301

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