モデルハウスに暮らしたい

モデルハウスに暮らしたいvol8:特別編5 GRANDESTA

HAUS

原稿作業がはかどりそうなクロスフロア

グランディスタ(GRANDESTA)という名のこの家は、都市型住宅のなかでもかなり上級者向けに創られた家だといえる。

単に広いだけでなく、じつにクリエイティブな家なのだ。外から見た佇まいは重厚な2F建て。室内に入ると、そこには5層もの大空間が広がっている。

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「階」ではなく、「層」によって構成された家で、専門的には「X-SHIFT(クロスシフト)プランニング」という設計手法を用いているそうだ。

1Fは、庭に面したリビング空間や茶室のような和空間など、用途や部屋のポジションによって床や天井の高さに変化をつけている(1層目が床を掘り下げたダウンフロアのリビング。2層目がそのリビングからつづく20.7帖のダイニング・キッチン)。

さらに1Fと2Fの中間には「クロスフロア」(3層目)をレイアウトしている。クロスフロアはヘーベルハウスの真骨頂ともいえる空間で、2F(4層目)の床の一部を下方向にシフトし、大胆な高天井を創出した中間層だ。その、クロスフロアに居座った小野里編集長は、ここから望む室内空間に目を細め、

小野里編集長:家の中心にこういうワークルームを置くという発想は、思いもつかなかった。

と感心していた。

小野里編集長:広さや高さの異なる空間が連続することで、飽きの来ないクリエイティブな家に仕上がっていますね。

クロスフロアから勾配天井のほうを見上げると、5層目のロフトが視界に入った。このロフトを内部空間として取り組むことによって、4層目の2Fファミリーリビングも縦方向へのびやかに広がって見えるのだ。

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下から見上げると、「層」と高天井による縦空間の広がりがよくわかる。天窓の配置もベスト。

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1Fのダイニング・キッチンをテラス側から写した。

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室内に入ると、リビングとの空間が連続しながらも、目線の高さの違いによってゆるやかな仕切り感を生んでいた。

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床を掘り下げたダウンフロアと折り上げ天井を組み合わせた1Fのリビング。縦方向の広がりを満喫できるくつろぎ空間だ。

「和室や勉強部屋など本来忘れてはならない部屋がちゃんとある」

クロスフロアの真下に位置する4.5帖の和室。ダウンフロアとし、高さを抑えた適度な"篭り感"で茶室のような趣きを演出(縁側まであった)。

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和室の右隣りにあった4.3帖のユーティリティスペース。原稿作業専用のワークルームとして改造したくなった。

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勾配部を利用して作られたロフト空間。前方が壁で仕切られていないせいか、視線の距離が伸び、実面積(ロフト床9.3帖)以上のゆとりを感じた。

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平面図は、1F(左)およびクロスフロア&2F(右)。

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●1F床面積:111.41㎡(33.70坪)
●2F床面積:88.16㎡(26.67坪)
●建築面積:136.17㎡(41.19坪)
●延床面積:199.57㎡(60.37坪)
●総面積:217.57㎡(65.81坪)

家の中心にクロスフロア(5.7帖)を配置(2F間取りの7のスペース)。2Fの勾配天井までつづく大きな吹抜けと一体化することで開放的な5層空間を実現している。アウトドアリビングの演出も見どころだ。

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ヘーベルハウスGRANDESTA
富士山麓にある旭化成ホームズ・住宅総合技術研究所の敷地内に立つモデルハウスの一棟。和モダンな佇まいを見せる外観は、「BM」という目地と「石白」という色のヘーベルウォールに覆われている。終の住処を探している読者には、じっくり見学してほしい家だ。

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HailMaryこちらのコラムはHailMary12月号に掲載されています。

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