総合職/技術系
設計担当
横浜北支店
池田 みさき
2018年入社|工学部 建築学科卒
お客様の言葉の、
その奥にあるご要望を
くみ取りたい。
「意識していなかったけど、たしかになぁ」。
お客様に提案をする時、いつも聞きたいと思っている言葉です。
学生の時は、図書館や美術館の設計を勉強していたんです。でも、次第に「スケールが大きい建物よりも、使う人一人ひとりの顔が見えるものの方がいいな」、「自分のアイデアありきで『いいでしょ!』と提案するよりも、お客様ありきで設計する方が向いている」などと考えるようになり、ハウスメーカーの設計にたどり着きました。
実際、何をよしとするかはお客様によって全然違います。それが面白さでもあり、難しさでもあり。ご要望に沿ったつもりのプランでも、提案してみて、意図をくみ取りきれていないと気づかされることもあります。そんな時、先輩に相談すると、「お客様はこういうことをおっしゃりたかったんじゃないかな?」とアドバイスをもらいます。私も住宅設計のプロとして、お客様の言葉をそのまま反映させるのではなく、その真意は何かを考えて、使い勝手のよさや工夫を加味して提案するように心がけています。
一歩一歩の
積み重ねで
受賞した新人賞。
でも、まだ
課題ばかりです。
初任配属は横浜北支店で、今は3年目になります。3年目までは社内の設計コンペで新人賞の対象になるのですが、2年目の時に最優秀新人賞を受賞することができました。
対象となった物件のお客様は、自動車のデザインをお仕事にされている方。住まいについても、外装・内装とも細かな部分までリクエストをいただきました。眺望へのこだわりやホテルライクなインテリアのほか、「エアコンの室外機や給湯機が目立たないようにしたい」という、デザインのお仕事をされているからこそのディテールにまつわるご要望も。設備業者の担当者さんと相談して位置を工夫しましたが、「ちゃんと納まるかな?」と完成までドキドキした部分です(笑)。
「生活感を隠したい」というご要望にお応えする一方で、話題には上がりませんでしたが、快適な暮らしに欠かせない家事動線などの大切な要素も提案に含めるように意識しました。デザインの美しさに加え、お客様にとっての暮らしやすさも追求できればと思ったんです。細部までこだわりをお持ちのお客様だからこそ、こうした提案もとても喜んでくださり、打ち合わせを重ねるごとに「きっと素敵なお住まいになるはず!」と確信していきました。
結果的に新人賞につながったのは、これまでの積み重ねがあったからだと思います。たとえば1年目の頃は、気をつけるべき法規を把握しきれず、図面を作ってから抵触していると気づくことが多々ありました。そのたびに立ち止まり、先輩方に教わってなんとか解決する、という繰り返し。特に横浜北支店のエリアは土地に高低差があるので、地盤を安定させるための擁壁※が多くの物件で必要になります。安全性を保つために荷重を計算したり、建物の配置を検討したり。慣れないうちは苦戦しましたが、ここで設計の基礎を学んだと思います。
2年目からは業務量が増えて圧倒されました。常に複数の物件を担当し、新規の依頼を受けるたびに手いっぱいの状態に。それでも少しずつ仕事の流れをつかみ、段取りを整理して効率よく進められるようになりました。余裕ができた分はプラン検討や図面の作成に時間を割き、今まで以上に丁寧に取り組めるようになったと思います。年次が上がるとさらに物件数が増えて忙しくなりそうですが、これからも自分なりに工夫して、プラン・図面の作り込みやお客様との打ち合わせの時間を大事にしていければと思います。
※擁壁:道路と敷地の間、あるいは敷地と敷地の間に高低差がある土地の斜面が崩れないように、斜面の土をコンクリートや石などで壁状に覆ったもの。
子供の頃に感じていた
安心感を、
作り手として
届けたい。
実は私、実家がヘーベルハウスなんです。いつもたしかな安心感があって、耐久性や遮音性の高さを子供ながらに感じていたように思います。進路を選ぶ時はいつも、家を建てた頃のことを思い返しましたし、旭化成ホームズに入ったのも、実物を想像して設計しやすいはず、と考えたのが大きな理由でした。
実際に今お客様とお話していて、たとえば「寒いんじゃないですか?」と聞かれた時も「住んでみて、体感ではこんな感じでしたよ」と、説得力を持って説明できていると思います。とはいえ、実家が建った頃からは年数も経って、ヘーベルハウスもどんどん進化しています。私も作り手として日々成長しながら、今よりもっと住み心地のよさを感じていただける設計ができればうれしいですね。
学生の間に
たくさん遊んで、
自分の世界を
広げてください!
仕事でもきっと
役に立つはずです。
働き始めるとまとまった時間を取るのが難しくなるので、学生の間に本を読んだり、旅行に出かけたり、趣味を見つけたりして、自分の世界を広げることをおすすめします。私はお客様と打ち合わせしていた時、旅行先の話で「この宿が好き」と言われた宿のことが全然わからず、後で調べたら有名なホテルだったこともあり……。設計の専門知識に限らず、広い見識を身につければ必ず役に立つはずです。遊べるうちにぜひたくさん遊んでください!
【 私の休日 】
旅行と美味しいものが好きです。学生の時はピザ専門店で4年間アルバイトをしていて、本場のナポリピザが食べたくなり、思い切ってイタリア旅行に行ったこともありました。
最近はあまり遠くには行けていませんが、家でディフューザーや香水を集めるのにハマっています。良いにおいがするだけじゃなくて、見た目もかわいくてテンションが上がるんですよね。今は10個くらいコレクションがあって、お気に入りは紅茶の香りです。