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Sustainability

サステナビリティ

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旭化成ホームズグループ 
サステナビリティ方針

永く愛され続ける企業へ

私たちは、時代のニーズを的確にとらえ研究し、新しいくらしや住まいを提案し続けてきました。
その中で生まれた「LONGLIFE」という言葉は、事業活動や関わる人々すべてが永続的に幸福であることを表しています。
私たちは、お客様へ商品・サービスを通じて快適な生活を将来にわたって約束することおよび、それらを生む当社やバリューチェーン全体の関係者の期待に応え、信頼される存在でありたいと願っています。
私たちは、人びとに必要とされ、感謝され、愛され続ける企業を目指します。

旭化成ホームズグループの
サステナビリティ方針

  • 01

    事業を通じた社会的価値の
    創出(新たな価値の創出)

    「LONGLIFE」を軸とした“いのち”“くらし”“人生”に関わるさまざまな商品やサービスを通じて、人びとの安全・安心を守り、環境への配慮を行い持続可能な社会の形成に貢献します。

  • 02

    誠実な業務遂行

    法令および社会的な規範を含む企業倫理を遵守し、
    誠実な姿勢で責任を持って業務を遂行します。

  • 03

    人権の尊重

    バリューチェーン全体におけるステークホルダーの全ての皆さまの人権を尊重し、あらゆる差別を認めません。

  • 04

    環境への配慮

    事業活動において環境に対する負荷を軽減するとともに、自然との共生を実現するための活動を積極的に進め、次世代に豊かな地球環境を引き継ぎます。

  • 05

    人財を活かす安全で
    安心な職場の構築

    多様な人財が活躍できる育成体制を構築し、公正で公平な雇用関係の維持をベースとして、安全で健康的な、
    働きがいのある職場づくりを目指します。

  • 06

    社会とのコミュニケーション
    促進と協働

    情報開示を含む社会とのコミュニケーションを促進し、
    多様なステークホルダーの皆さまと共に当社の知識や経験を活かした社会貢献活動を積極的に行います。

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トップメッセージ

設立50周年という大きな節目を越えて、社員一人一人の成長を原動力に社会から必要とされるEssential Companyを目指します

旭化成ホームズ株式会社
代表取締役社長

川畑 文俊

旭化成ホームズ株式会社
代表取締役社長

川畑 文俊

安定した成長の根底には、
創業当時からの想いがある

 2022年度は、旭化成ホームズにとって設立50周年、旭化成グループとしても100周年という、大きな節目となりました。改めて50年を振り返ってみますと、昭和から平成、令和と時代が移り変わるとともに、事業環境やお客様のニーズも絶えず変化する中で、業績・事業規模ともに順調に成長を続けてきました。

 その大きな要因としては、事業領域の拡大が挙げられます。1972年に誕生した当初はヘーベルハウスだけでしたが、そこからへーベルメゾン、リフォーム、不動産、さらにはインフラサービスなど、住まいを軸にビジネスを拡大してきました。近年では海外での事業展開も進めており、それらが積み重なった結果、当期は過去最高の業績を挙げることができ、非常によい50周年を迎えられたと思います。

 こうした成長の根底には、当社を立ち上げた先輩方の「日本の住宅を吾等の力で向上させる」という想いとともに、「素材メーカーならではの住宅づくりを目指す」という創業当時からの方針がありました。その当時、日本の住宅の品質の水準は今ほど高くありませんでした。そうした中で、素材メーカーならではの質の良い住宅を提供することで、お客様一人一人の幸せを支えていこうという考え方こそ、住宅メーカーとして後発である当社の参入意義であり、競争力の源泉でした。

 加えて、「事業は人なり」という現在に続く考え方を、創業当時からしっかりと持っていたことも大きな要因でしょう。50年の間にはさまざまな問題・課題がありましたが、それらを乗り越えてこられたのは、社員一人一人の努力と成長があったからこそです。それは今後も当社の成長を支えてくれる財産だと思っています。

予測を超える環境変化に
対応するために

 2022年度は、「Challenge & New Growth」を基本方針とする新たな中期経営計画の初年度にあたります。この計画は、2030年にありたい姿「Vision for 2030」を描き、その実現に向けて何が必要かをバックキャスティングしながら策定したもので、第1ステップとして「2025年に売上高1兆円」の達成に向けた経営戦略を推進していきます。

 策定にあたっては、前中計の3年間で得た「学び」を活かしました。それは、社会の変化は予測できないものがあるので、自分たちの強みをしっかりと磨き、どんな事態が生じても素早く対応することが大切だということです。

 振り返ってみれば、前中計を策定した2018年には、コロナ禍による営業活動の変化も、資材価格の高騰も、まったく想像できていませんでした。そうした中でも成長を維持できたのは、これまで強みとしてきた展示場受注とは別の営業手法を強化したり、より大型化、高付加価値化へと商品のポジショニングを拡大したりと、各部門がその都度、環境変化に対応するための工夫を凝らした結果だと言えるでしょう。

 新中計がスタートした2022年度は、コロナ禍が落ち着きを見せる中で、この数年間の対策を、あるものは加速させ、あるものはハイブリッド化するという一年でした。単にコロナ禍以前に戻すというのでなく、コロナ禍で培ったICT※の利点を活かしつつ、リアルの良さも融合させていくという考えです。

 当社に限らず、社会全体に言えることですが、コロナ禍で最も大きく変化したのは“働き方”でしょう。仕事はオフィスに出勤してするもの、という前提が崩れ、「どこで、どれだけ働くか」ではなく、「どれだけ価値を生み出すか」が問われるという、大きな価値観の転換が生じています。社員はもちろん、社員の育成や評価という点においてマネージャーや私たち経営層にも意識改革が求められていることをしっかり認識して、社員の価値を引き出し、その価値をお客様や社会に提供していける仕組みづくりに取り組んでいきます。

※ ICT:「Information and Communication Technology」の略
通信技術を活用したコミュニケーション

時代を先取りしていた
サステナビリティへの取り組み

 新中計でも、引き続き持続可能な社会づくりに向けた施策を展開していきます。冒頭で50周年について述べましたが、当社はまだ「サステナブル」という言葉が一般的でなかった設立当初から、「ロングライフ住宅」というサステナブルな住宅を社会に提案してきました。

 「2、3回建て替えないと本当に良い家はできない」など言われていた時代にあって、「頑丈で長持ちする家づくりをして、そこに住む人をしっかりとサポートしながら、安心して住み続けていただくのがヘーベルハウス」という考えは、今の時代にこそ求められるものではないでしょうか。この考えを50年も前に提唱し、実践してきた先輩方の凄さを改めて感じるとともに、当社のDNAとして、しっかりと受け継いでいきたいと思います。

 こうした歴史を踏まえつつ、近年、改めてサステナビリティ経営に取り組んでいる背景には、お客様や銀行・投資家の皆様の社会課題に対する意識の高まりなどがあります。それらとともに、大切にしているのが「社員の気持ち」です。自分たちの提案・提供する住まいが、環境負荷の軽減や災害に強い街づくりにつながるなど、事業を通じて、お客様と共に社会課題の解決に貢献していると実感できることが、仕事に対する大きなモチベーションとなります。ただ売上を伸ばすために働くのでなく、そうした“私たちの存在意義”を持って働くことが、一人一人の、そして会社全体の成長を後押しするはずです。

 実際、当社グループは2022年度からサステナビリティの取り組みをリソースや体制も含めて大きく変革させてきましたが、その大きなきっかけとなったのは、これまでそうした分野に携わってきた社員からの提案でした。社員がそれぞれの仕事に誇りを持ち、自分たちの意思でサステナブルな取り組みを推進していることを、経営者として誇りに思っています。

4つのテーマからなる
マテリアリティを策定

 旭化成グループでは、2017年度に、重点的に取り組むべき重要課題・テーマを「旭化成グループのマテリアリティ」として特定しました。当社でも2022年度に新設したサステナビリティ委員会において重要課題の検討を行い、「With Customer」「With Environment」「With Employee」そして「Our Integrity」という4テーマからなるマテリアリティを策定しました。

 詳細は特集ページをご覧いただくとして、経営者としての現状認識を語るとすれば、最も先行しているのがWith Customerで、お客様の環境ニーズに応える形で、With Environmentも一体となって進展しているという状況です。

 象徴的な取り組みに、当社事業の「ヘーベル電気」が、ヘーベルハウスやヘーベルメゾンの屋根で太陽光発電した余剰電力を買い取るサービスがあります。これは、LONGLIFEなサービスをお客様に提供し続けるために始めたものですが、10年のFIT(国の固定価格買取制度)期間を満了した後のお客様からも、想定以上の電力買取の契約をいただき、お陰様でRE100を目標より前倒しで達成できる見込みです。この結果は、私たちが思っていた以上に、お客様が当社に期待してくれている証であり、お客様と一緒になって環境負荷軽減を進めているという意味で、With CustomerとWith Environmentは連動していると感じています。

 With Employeeについては、先述した2つと比較して、取り組みをより加速させる必要があると感じています。お客様の満足も、環境への配慮も、社員の活躍があってこそですので、これら3つを同じ重さでとらえています。創業時から「人財の成長=事業の成長」と言い続けてきたように、人財には最も注力してきた会社ですので、その風土をしっかりと根付かせていきたいと思っています。

 そこで重視しているのが、社員一人一人の人間力を高めること。当社の価値創出の源泉は「人」なので、社員の人間力を高めることが、お客様に提供する価値を高め、企業価値を高めることに直結します。ですからDX推進、フリーアドレス化などオフィスの環境整備も、一時的なものではなく、長期的な社員の成長を支援する目的で投資をしてきました。生産性向上や組織間の連携強化、能力を発揮できる働き方のデザインなどに社員が自主的・積極的に取り組むことで強い個人と強い組織がつくられると考えています。社員・組織が成長することで、お客様により良い価値を提供し、お客様に感謝されることで社員のモチベーション向上と組織の活性化につながる、という好循環が生まれることを期待しています。

 また、社員と組織の活性化の土台として、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進の取り組みも加速させたいと考えています。特に女性が活躍できる環境づくりは、私を含めて古い世代こそ意識改革が必要だと認識しています。社員の声を聞きながら、制度の充実だけではなく、多様性についての理解浸透や管理職登用に関する意識改革など、価値観をアップグレードしながら時代に即した新しい企業文化を醸成していきたいと思っています。

 最後のOur Integrityには、「誠実」「真摯」といった意味があり、具体的にはコンプライアンスや情報セキュリティ、社会貢献などの取り組みを指します。これらは事業を行う上での大前提であり、3つのマテリアリティのテーマの基盤となります。

 社会課題は日々変化するものですが、いかなるときにも重要であるのは誠実に事業を継続することだと考えます。事業領域やサプライチェーンが拡大していく中でも、創業から脈々と受け継がれてきた誠実さ・真摯さを盤石なものにしていくため、今回改めて、Our Integrityをマテリアリティに掲げました。

社会から必要とされるEssential Companyに向けて

 50周年という節目を迎え、新たな一歩を踏み出すにあたり、当社が目指すありたい姿が、「お客様や社会、社員にとって真に価値のある会社、Essential Company」です。私たちが目指すのは一流企業として認められることではなく、世の中から必要とされる会社。「この会社がなかったら困る」とお客様や業界、社会から思っていただけるような会社であり続けたいと思っています。

 日々、ステークホルダーの皆様のいのち・くらし・人生に寄り添い、地道に社会を支え続けていきます。

 そうした企業を目指すにあたっては、財務だけでなく非財務での取り組みも重要になります。当社を財務面で見れば、良好な状態を続けています。こうした体質を維持しながら、さらなる成長を続けていくためには、やはり人への投資が欠かせません。人財レベルをもう一段階上げられるよう、スキルアップやコミュニケーション活性化の仕組みづくりや環境を構築するとともに、「社員が成長するための投資を惜しまない」というメッセージを社員に送り続けることで、社員自らが常に自己の成長と組織の活性化に目を向け、誰でもいつでも声を上げられるような企業文化を育んでいきます。

 社員一人一人が自身の価値を高めて、お客様や社会への貢献度を高めていく。そうした積み重ねによって、私たちの考えるEssential Companyへと近づいていけるでしょう。

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サステナビリティレポート2023

あさひ・いのちの森

「あさひ・いのちの森」とは?

「あさひ・いのちの森」とは、富士市の田子の浦湾に面する旭化成富士支社敷地内にある約1万m2の緑地です。2007年の旭化成ホームズ住宅総合技術研究所創設に際し、その環境活動ゾーンとして造成されました。
自然林だけではなく、里山林や草地・湿地・池・流れ・田んぼなどを含めた多様な生態系の再生を通して、富士川下流域の原風景の再生(地域固有の植生の再生)を目指した森です。

私たちは「あさひ・いのちの森」を、持続可能性を意識した未来に向けた企業への転換の象徴として、また「人と社会と地球の未来を大切にする」という旭化成ホームズ住宅総合技術研究所のコンセプトを表明するものとして考えています。

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ドローン撮影による動画

森に住む

~あさひ・いのちの森
10周年記念誌~

あたらしい森

~あさひ・いのちの森~
ラム君とトン坊と君と生物多様性

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