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特集2

気候変動対応:RE100イニシアチブ加盟

脱炭素社会の実現に向けて旭化成ホームズが取り組むこと

近年、世界中で頻度を増して発生している大型台風や記録的集中豪雨、それに伴う河川の氾濫、土砂災害などの甚大被害は“気候危機”とも言われ、大きな問題となっています。これらは主に気候変動(地球温暖化)の影響によるものと考えられています。旭化成ホームズグループは、気候危機に対する取り組みとして、脱炭素社会の実現とレジリエンスを両立し、持続可能な都市のくらしを実現することを目指して、2019年9月10日、RE100イニシアチブに加盟しました。

RE100は、事業運営を100%再生可能エネルギーで行うことをコミットする企業が集まる国際的な共同イニシアチブで、世界の有名企業も多数名を連ねています。企業が連合することにより、政策立案者や投資家に低炭素経済への移行を加速させるための強い意思を発信しています。全世界で加盟企業数は2020年9月23日現在で261社、日本企業では39社が加盟しています。

2038年までに事業活動消費電力の100%を再生可能エネルギーで調達する

旭化成ホームズグループでは、年間約34千MWh(2019年度実績)の電力をオフィス、部材製造工場、モデルハウス、建設現場などで消費しています。
これをすべて2038年までに太陽光発電などによる再生可能エネルギーで調達することを目標としています。
再生可能エネルギーを調達する手法として、旭化成ホームズグループでは戸建住宅「ヘーベルハウス」および賃貸住宅「ヘーベルメゾン」のお客様向けの電気供給サービスである「ヘーベル電気」による電力の買取に取り組んでいます。

2019年度 旭化成ホームズグループ 電気使用量

「ヘーベル電気」による電力の買取

「卒FITとなるヘーベルハウスのお客様、ヘーベルメゾンのオーナー様から、太陽光発電の自家消費後の余った電力を、ヘーベル電気が買い取り、旭化成ホームズの事業で消費する電力に充当します。

卒FIT……太陽光発電で得られた電力を10年間は価格を固定して買い取るという国が進めた施策(FIT法)が期間満了により終了すること。2019年11月より発生。

旭化成ホームズは、太陽光発電を積極的に推進してきました。
●都市部の限られた面積の屋根にできるだけ多くの太陽光パネルを載せる技術開発
●リフォーム市場向けの太陽光発電パッケージ上市 など
全国約28万棟のヘーベルハウス、ヘーベルメゾンに搭載された太陽光発電設備の総量は、360MW以上、その年間発電量は360,000MWh以上に達しています(2018年度終了時点)。
そこから生まれる余剰電力を、独自の電力供給サービスヘーベル電気によって、2019年11月から買い取るサービスを開始し、事業で消費する電力に充てていきます。

本実証実験で構築を目指すモデル戦略

これまで長い間取り組み続けてきた「LONGLIFE」が導くサステナブルの思想と、RE100のビジョン「脱炭素社会の実現」、トータルレジリエンス「自然災害への備え」を組み合わせることで、「持続可能な都市のくらし」を目指していきます。
これは国際社会共通の目標であるSDGsにも通ずるものであると考えています。