「ヘーベルハウス リメイク コンパクト二世帯タイプ」は、元々の新築当初に、核家族を想定した単世帯住宅として建築された延床面積40~50坪のヘーベルハウスが対象です。既に独立して別に住んでいる子世帯と一緒に住むために「二世帯化」し、2世帯同居ならではの楽しい暮らしを提案するリフォーム商品です。これまで蓄積してきた二世帯住宅に関するノウハウを活かし、空間を有効に活用するための省スペースアイテムを取り入れ、40坪という限られた面積でも快適な2世帯同居を実現します。 ヘーベルハウスは柱と梁を主体とした頑強な鉄骨構造のため大部分の壁は自由に移動することができ、また、2階床にもALCコンクリートを使用していること、上下階間の音が響きにくい二世帯天井仕様を今回リフォームにも導入したことなどから、既存間取りにとらわれず、新しいライフスタイルに合わせた自由なプランニング提案が可能となります。
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1.コンパクトな二世帯プランニングを実現する省スペースアイテム |
(1)2方向ユニットバス |
従来から2世帯同居における気兼ねの1つとして、浴室・脱衣スペースの共用が挙げられており、可能であれば子世帯にも浴室・脱衣スペースを設けることが推奨されます。しかし、限られた面積の中では浴室・脱衣スペースの分離が困難な場合が多いのが現状です。 一方で、最新のユニットバスでは気兼ねの原因となる浴室清掃や入浴時間帯の違いによる光熱費の無駄が解消されているため、最新のユニットバスでは浴室共用による世帯間の気兼ねはかなり軽減されるものと思われます。そこで、浴室は両世帯共通の1ヶ所でも脱衣スペースを世帯別に分け、どちらの脱衣スペースからも(2方向から)出入りできるユニットバスを導入することで、省スペース設計を実現しました。 また、浴室を共有することで祖父母と孫(親世帯と子世帯の子)との入浴など世代間のふれあいがより一層促進されます。
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(2)コンパクトキッチン
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キッチンセットと家電収納を向かい合わせの2列に配置する場合、通常2200mmの寸法が必要となりますが、今回は奥行のある家電収納をキッチンセット側に並べ、背面には奥行300mmの薄いオリジナルの食器棚を新規設定することで1830mmの寸法でプランニングできるようにしました。既存の間取り納戸のスペースを活用し、基本的な機能を備えたキッチンのプランニングが可能となります。

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| リフォーム工事前
| リフォーム工事後
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(3)階段上洗面化粧台+洗濯スペース |
面積の限られた2階子世帯スペースに洗面台を設置するため、階段上スペースや廊下の一部を活用したサニタリースペースを可能としました。
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(4)ベランダリビング |
既存間取りの1階よりも2階の方が小さく、ある程度の広さのベランダが確保できている場合、2階リビングとベランダが一体空間と感じられるようなプランニングを提案します。ベランダの床をタイル素材で化粧仕上げし、室内とベランダとの一体感を演出することで、緑を育てたり光や風を感じたりしながら寛ぐことができるもう1つのリビングとして活用できます。
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2.2世帯同居だからこそ生まれる楽しい暮らし
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(1)ビッグテーブルを囲む2世帯一緒の食事・寛ぎの場 |
1階の親世帯LDKは、両世帯が集まって食事を楽しめるようにゆったりした広さのリビングを提案します。大勢で楽しみながら食事の支度ができるオープンタイプのキッチン、家族全員がゆとりを持って食卓を囲めるビッグテーブルなどを設けます。 2世帯同居では、日常的な食事を世帯別にしている家族の場合も、休日やイベントなど両世帯全員が一緒に食事をする機会が多く、世帯間・家族間の交流の場として楽しい時間が過ごせます。また、子世帯が共働き夫婦の場合は、親世帯と孫だけでの夕食が多くなりますので、家事・育児協力の面からも有効になります。 更に、このリビングに家族全員が共通に使えるシェアライブラリーを設けて本やアルバムなどを共有できれば、食後なども両世帯で楽しく過ごせる時間となります。
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(2)孫共育ゾーニングによる世代間交流
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2世帯同居の場合、特に子世帯がフルタイム勤務の共働き夫婦の場合は、孫は親世帯と一緒に親世帯空間で過ごす時間が長くなります。今回は、2010年発売のヘーベルハウス「i_co_i」で提案された「孫共育ゾーニング」をリフォーム提案にも導入しました。子世帯の主要スペースを通らずに親世帯から孫の部屋までアクセスできる「孫共育ゾーニング」により、両世帯がお互いに気兼ねせず育児協力しやすくなります。
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(3)2世帯同居によるエネルギーシェア |
太陽光発電と燃料電池エネファームを搭載し、創エネの熱と電気を2世帯の家族が効率良くシェアし、更に親世帯のいる1階に床暖房を設置することで発電効率をより高めます。2世帯が別々に生活する場合に比べ光熱費を約1/4(※)に抑えることが期待できます。
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| 東京ガスによるシミュレーション。2世帯が別々に生活する場合の試算は両世帯とも80m2相当の暖房負荷で算出。2世帯同居の場合の試算は太陽光発電3.5kW・エネファーム・1階LDK床暖房搭載時、延床面積150m2、1階75m2の暖房負荷で算出。
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3.全改装定価制見積システム
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全改装定価制の見積システムを本商品にも導入することで、工事費用を分かりやすくし、お客様の検討を容易にしました。
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4.リフォームローンの強化
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二世帯リフォームの場合、子世帯が長期のローンを組むことを想定して、長期固定金利のリフォームローンを新発売し(①2.50%固定金利※2012年8月現在②最長20年返済③最大2000万円融資④原則無担保)、資金計画の面からもサポートします。
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