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社会人の生活実態から賃貸のトレンドを読む!

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2011年11月 1日

社会人の生活実態から賃貸のトレンドを読む!

不動産総合情報サービスのアットホームが行った「20〜30代独身サラリーマン・OLの生活実態調査」から、最新賃貸トレンドの動向を探ります。

家賃と年収からうかがえる堅実性

今回の調査は、不動産総合情報サービスのアットホームが首都圏の20~30代独身サラリーマン・OL、600名を対象に行ったものです。

まずは家賃についてです。平均は71,457円、7万円以上の賃貸に住んでいるのは全体の53.2%です。もう少し細かく見ると、7~8万円25.7%、8~9万円14.8%、9万円以上は12.7%となります。また30代の平均値で見ると男性が70,853円に対し、女性が74,606円と女性の方が住まいにお金をかけていることがうかがえます。

また、平均年収は414万円。手取りで言うとおおよそ335万円程度です。一般的に一人暮らしの住居費は収入の30%程度が目安といいますが、先の平均家賃で見ると25.5%と控えめです。加えて金融資産の平均は464万円と、しっかり貯蓄しています。入居者は経済的に余裕がないというより、堅実な生活を送っていることがうかがえます。

居住費は控えめ、貯蓄はしっかり。堅実な生活を送る。

築年数や距離はどの程度影響するのか?

オーナーとしては、築年数や駅からの距離といった立地条件は変えられないだけに、その影響の大きさが気になりますが、実際はどうなのでしょうか。

まず、築年数からいうと、入居している物件の築年数の平均は11.3年。10年以上は全体の42.3%です。20年以上に限っても23.4%もいました。また、築年数が分からない、と答えた人も30.3%います。つまり、入居者は築年数自体には大きなこだわりはないといって良いでしょう。それよりも、メンテナンスや、リフォーム・リノベーションの状態の方が重要なようです。

また、駅からの距離は平均9.4分。30代女性が7.6分と駅近物件を選ぶ傾向にあります。また、15分以上の物件に住んでいる方も19.7%と意外と多くいます。これらはバス便物件だと思われ、ファミリー物件が主流のようですが、割安な物件や良好な環境を求める単身者も少なからずいるようです。

築年数も駅からの距離も、一見不利な条件に見えても、一定のニーズは必ずあります。その中で、どう付加価値を付けていくかがポイントとなるようです。

築年数よりもメンテナンスの状態。駅からの距離も付加価値があればニーズあり。

宅配ボックス、浴室乾燥機の人気は?

設備を充実させるなら、当然、人気の設備を取り入れたいものですが、これも流行がありますので注意が必要です。

最近、注目を集めているのは宅配ボックスです。ネットショッピングの利用の増加とともに必要度が増しています。現在、宅配ボックスのある物件に住んでいるのは全体の35.3%しかいません。宅配ボックスが必要かどうかについては、特に女性20代42.1%、30代47.2%が必要だと答えています。つまり、ニーズに応えられていないのが現状で、あれば大きな付加価値となるでしょう。ネット中心の生活は大きなキーワードで、最近の若い人はデジタルテレビの買い換えをしない、つまりテレビを持たない人も増えているといいます。なぜなら、テレビ番組の多くはネットで見ることができるからです。

また、浴室乾燥機について必要か?の問いに、“はい”が17.1%で、“いいえ”40.7%を大きく下回る結果となりました。ちなみに、洗濯は休日の午前中が最も多く、30代女性の4人に1人は、平日に洗濯を済ませてから出勤しているという結果が出ました。

ネット中心の生活で宅配ボックスに注目大。浴室乾燥機は決め手にはならない。

今後のトレンドはキッチン!?

次は食生活を見てみます。意外と少ないのが外食で、週一回以下が男性43.3%、女性57.3%もいます。外で弁当などを買ってきて家で食べるのは、平均で男性2.3回/週、女性2.1回/週です。それよりも多いのが自炊で、男性2.8回/週、女性3.4回/週と、2~3日に1回程度は自室のキッチンを利用している計算です。また、男性の1割は、ほぼ毎日自炊していることも分かりました。

この結果から、単身者のキッチン利用頻度は、予想以上に高いと、ということが分かりました。そこで、キッチンの不満点を聞いてみると、「作業スペースが狭い・ない」がトップ。その他は「食器置き場が狭い・ない」「シンクが狭い」となっています。かつては、単身者向けの物件なら、必要最低限のキッチンで十分と思われていましたが、この結果を見ると、男女を問わず、2口コンロで収納もゆとりがあるキッチンは、大きな差別化ポイントになりそうです。これもライフスタイルの変化によるものでしょう。現在は、単身者向けで、キッチンに十分ゆとりを持たせたプランは少ないですが、今後は、キッチンを充実させた単身者向け物件が、トレンドになるかもしれません。空き室対策として、キッチンセットのグレードアップは、大きな付加価値につながりそうです。

単身でも家での食事が増え、男女ともにキッチンのグレードが大きな付加価値となる。

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