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設備+"あんしん"で防犯機能を強化する最新賃貸とは?

入居者トレンド

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2014年6月12日

設備+

防犯対策がしっかりと備わった賃貸住宅が、入居者に人気です。特に女性入居者にとって、防犯設備は必須条件といってもいいでしょう。しかし、「ひとり暮らしの安全・安心」調査(旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所)では、防犯設備だけではない“あんしん”が求められていることが分かりました。その“あんしん”とは、どういったものか、またそれをどう作り出せば良いのか? 今回の調査結果と“あんしん”をキーワードに誕生した「ヘーベルメゾン New Safole」に見るこれからの賃貸住宅の防犯について、考えていきたいと思います。

防犯設備は人気だが、設備だけでは限界も

賃貸住宅では、防犯への意識が年々高まりを見せ、防犯設備の整った物件が人気を高めています。
実際の治安状況を見てみると、住宅の犯罪安全性の指標とされる「住宅対象侵入窃盗の認知件数」、いわゆる泥棒の件数は、全国データ(警察庁)では2004年、東京都(警視庁)では2002年をピークに減少しています。とはいえ、これで安心できるのかというと、そうではありません。住宅の種別で見ると低層の集合住宅は、中高層の集合住宅に比べ侵入窃盗被害リスクが高いという結果が出ています。
そして、昨今社会問題にもなっているのがストーカー被害です。ストーカー被害の相談件数は増加傾向にあり、2012年は過去最高になりました。特に一人暮らしの女性にとっては、不安を高める大きな要因となっています。

今回、旭化成ホームズでは、一人暮らしの女性にとって低層賃貸住宅の防犯対策は何が有効か調査を行い「ひとり暮らしの安全・安心〜匿名コミュニティによる低層賃貸住宅の防犯〜」としてまとめました。調査対象は、一般低層集合住宅の単身者、一般中高層集合住宅の単身者、そして防犯に配慮したヘーベルメゾン「防犯メゾン」の入居者です。その結果を一部見てみましょう。

女性に、一人暮らしをしていて何らかの不安な状況を経験したことがあるかどうかについて聞いた結果、一般低層居住者で64%、一般中高層居住者で59%もの人が不安状況に遭遇しています。この状況では、防犯設備への人気が高いのもうなずけます。それを反映してか、現在の住まいの安全性については、一般低層居住者で安全と評価したのは46%と半数以下、防犯設備の整った防犯メゾンについては85%もの人が安全だと評価しています。一般低層居住者の防犯設備は、防犯メゾンの3割程度しか整っていないのが現状です。
具体的な防犯設備としては、カメラ付きインターホン、オートロック、ツーロック、防犯カメラ、窓シャッターなどが高く評価されています。

■不安な状況の遭遇経験/■現在の住まいの安全性

一方、防犯設備はあった方が安心ではあるものの、設備だけでは犯罪を防げないということは、一般常識化していて、そのことは入居者もよく分かっています。特にストーカーのような犯罪はオートロックやホームセキュリティでは防げないと認識している女性が7割もいました。

■オートロックの限界

■ホームセキュリティの限界

防犯設備の整った賃貸住宅は人気が高いが、入居者は設備だけでは犯罪は防げないと感じている。

一人暮らしの女性が求める“匿名コミュニティ”がもたらす“あんしん”とは?

賃貸住宅での一人暮らしでは、シェアハウスを除いてコミュニティは敬遠されます。しかし、コミュニティが防犯や防災において有効に機能することは、これまでの災害などでも教訓として分かっています。
実際の一人暮らしの入居者は、コミュニティにどのような志向を持っているのか調査しました。「共用部で居住者同士、話ができるとよい」と答えた入居者は約2割に過ぎませんでした。これを「対面コミュニティ志向」と名付けました。残りの約8割は「会話はしたくない」という非対面志向です。しかし、非対面志向の人が、一切の関係性を否定しているかといえばそうではなく、「入居者の顔が分かった方がなんとなく安心」と答えた女性が約6割います。この層を「匿名コミュニティ志向」と名付けました。入居者同士、会話をするほどの関係性は持ちたくないが、住んでいる人の顔は知っていた方が安心という層です。残りの2割は、「顔が分かっても不安」という層で、「NONコミュニティ志向」と名付けました。

■一般低層・女性のコミュニティの志向性

さらに、この3つの志向性を比べてみました。
「顔を知っていると何かの時助け合えるか」という質問に対して、対面コミュニティ志向、匿名コミュニティ志向の人は、9割前後が“そう思う+ややそう思う”と答えたのに対して、NONコミュニティ志向は2割弱でした。
また、隣の部屋から悲鳴が聞こえたり、ベランダをよじ登ったりする人がいたり、犯罪と思われるシーンに直面した場合は、コミュニティが強いほど通報が行われる傾向があります。
マナーに関しては、「入居者に迷惑をかけないように暮らしたい」思っているのは、匿名コミュニティ志向が最も多く94%でした。この他、近隣に迷惑をかけたくない、ゴミ出しの日は守るといったマナーも対面コミュニティ志向と同じく高い意識が見られました。

■顔を知っていると何かの時助け合える

■ベランダをよじ登る人がいた

■居住者に迷惑をかけないように暮らしたい

これらの調査で注目されるのは匿名コミュニティ志向です。マナー意識が高く、非常時の通報などにも協力的で、防犯性向上という観点からも効果が期待できます。つまり、匿名コミュニティ志向層が求める安心感をいかにカタチにするかで、防犯強化が期待できるということが分かったのです。

匿名コミュニティ志向層は、直接的なコミュニケーションは避けたいが、入居者の顔は知っていた方が安心と感じる。この安心感をカタチにすることで防犯機能強化の期待ができる。

“あんしん”を共有する 『へーベルメゾンNew Safole』誕生

「ひとり暮らしの安全・安心」調査で得た結果をもとに、旭化成ホームズでは防犯強化賃貸住宅のブランド「ヘーベルメゾン Safole」をリニューアルし、「あんしん」を共有するためのサービスを充実させた新商品「ヘーベルメゾンNew Safole」を開発しました。その特徴を2つご紹介します。

POINT 1 「マナー同意書」によるあんしんの共有

女性の一人暮らしの中では、匿名コミュニティ志向が最も多く、マナーや非常時の助け合いに対する意識が高いことが分かりました。他の入居者も同じ意識を持った人だけが入居していると認識できれば、直接的なコミュニケーションはしなくても、安心を感じるはずです。
そこで、入居者を女性限定とし、入居時には「マナー同意書」にサインすることを条件としました。マナー同意書には、日常のマナーを守ることや非常時には助け合うことが明記されています。
マナー同意書に関する事前調査でも「マナーの良い住民が集まるので望ましい」「住んでからの安心感が高まる」と評価は高いものでした。いわば、入居者同士の意識を“見える化”したと言えるでしょう。

■マナー同意書は住んでからの安心感が高まる

アンケートで提示した「マナー同意書」
・わたしたちは、住民としてのマナーを守り、自覚と責任ある行動をとります。
・わたしたちは、互いの安全や安心のため、共用部の異常や他の入居者の緊急に気づいた場合、警察や管理会社へ通報します。
・わたしたちは、災害時には積極的に助け合います。
・わたしたちは、住まいに愛着を持ち、お部屋や共用部を大切に使います。


POINT 2 緩やかなつながりを感じる「おかえりラウンジ」であんしんの共有

「ヘーベルメゾンNew Safole」のもう一つの特徴は、エントランスに設けた「おかえりラウンジ」です。「おかえりラウンジ」にはシェア本棚や植栽、季節の飾り付けなどが施されており、入居者が帰宅した時にホッとできる癒やし効果を与えます。また、あえて外部からこの「おかえりラウンジ」が見えるように設計し、生活感のある空間を見せることで、住人の気配が感じられます。しっかりと管理されていることで、外部から不審者が入りにくい雰囲気をつくり、防犯効果を高めることができます。

エントランスのイメージ調査でも、シンプルなものより、生活感のあるエントランスが選ばれ、管理の行き届いた明るい印象を与えるエントランスは「温かい」「安心な」「楽しい」「見守られた」といった評価を受けています。

■エントランスのイメージ選択

「おかえりラウンジ」は専門の管理スタッフが管理します。シェア本棚、脚立や空気入れなどのシェア用品、地域情報が書かれた掲示板の他、季節の飾り付けや植栽などで、心温まるサービスを提供します。

「ヘーベルメゾン New Safole」は、防犯設備だけに頼る「くいとめ」型の防犯だけでなく、人の目が抑止力となる「みまもり」型で防犯効果を高めています。ご紹介した以外にもあんしん・快適のための設計・設備、立地条件の調査や独自の入居者募集方法などにより、「あんしん」を共有できる賃貸住宅になっています。

女性のためのあんしん共有賃貸住宅「ヘーベルメゾン New Safole」のカタログを差し上げます。

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