2025年11月11日
旭化成メディカル株式会社
旭化成メディカル、インド/デジタルヘルスアプリとアフェレシス療法を活用した心疾患予防モデルの実現調査事業が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択
旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:稲留 秀一郎)は、2025年8月1日、インド/デジタルヘルスアプリとアフェレシス療法を活用した心疾患予防モデルの実現調査事業が、経済産業省の令和6年度補正 グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択されたことをお知らせします。
この度、採択された事業は、インドにおける心疾患患者の死亡率上昇に対処するため、デジタルヘルスアプリによる早期リスク検出と、当社が培ってきた膜分離技術を応用したアフェレシス療法(二重濾過血漿交換療法:DFPP)※1を組み合わせた新たな予防医療モデルの構築を目的としています。
*令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金
(小規模実証・FS事業)特設HP
https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html
インド国内で使用されているアプリに高脂血症の指標を組み込み、得られたデータを分析することで心疾患リスクを早期に把握し、適切なタイミングでアフェレシス療法による治療介入へつなげていきます。
また、現地医療機関への訪問や学会参加を通じてアフェレシス療法の価値を広く周知し、インドでの治療啓発、保守・流通体制の整備に取り組むほか、日本や世界の専門医との交流を通じて、インドの医療技術向上にも貢献することを目指しています。
本事業で得られる臨床データや運用ノウハウをもとに、将来的には予防医療モデルの仕組みを日本や東南アジアに展開していくことも視野に入れています。
旭化成メディカルは、専用装置と膜製品を一体で提供できるアフェレシス療法のパイオニアとして、医療とデジタルを融合した新しい予防医療モデルの実現を通じ、世界の患者様のQOL向上に貢献してまいります。
※1 アフェレシス療法
血液を体の外に取り出し、専用の装置と分離膜を用いて病因物質を除去したうえで、血液を再び体に戻す治療法です。二重濾過血漿交換療法(DFPP)は2つの分離膜を組み合わせたアフェレシス療法の一つの方式であり、血液から血漿成分を分離した後に、血漿中の病因物質を選択的に除去します。本治療法は、家族性高コレステロール血症や高リポ蛋白(a)血症において、心疾患の要因となるLDLコレステロールやリポ蛋白(a)の除去に活用されています。
二重濾過血漿交換療法(DFPP)における製品と治療イメージ
以上




