ホーム > 患者さま・ご家族の皆さま > 血液と治療の話 > Chapter 1 血液のしくみ
血液は人間の体重の約8%を占め、性別などによる個人差はあるものの、成人の場合、体重1kgあたり約80mLが血液とされています(例:体重60kgの人なら血液の総量は5L弱)。また血液は赤血球、白血球、血小板からなる細胞成分(血球)と液体成分(血漿)から成り、細胞成分45%:血漿成分55%という割合で構成されています。
血漿はさまざまな物質を含んだ濃度10%ほどの溶液で、うすい黄色をしています。この主成分は多様なタンパク質で、その他に微量の電解質、糖、脂質などを含んでいます。血漿から血液凝固に関わるタンパク質(フィブリノゲンなど)を除いたものを血清と呼びます。
血液は私たちの生命を維持するために欠かすことのできない、さまざまな役割を果たしています。ふだんは血球や血漿などの構成要素が最適な機能バランスを保っていますが、その量や質に異常が起こって均衡が崩れると、深刻な病気の原因になることがあります。
一方で、そのしくみとはたらきをさらに解明し、それぞれの細胞や成分の働きを利用することで、病気の原因を直接取り除いたり、治療しやすい体内環境へと整えることができるのです。
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