旭化成メディカル
  • サイトマップ
  • お問い合わせ
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大
  • ホーム
  • 私たちの取り組み
  • ニュース
  • 製品紹介
  • 会社案内
  • 医療・製薬関係者の皆さま
  • 患者さま・ご家族の皆さま

学会セミナー記録集

医療従事者向けサイト

第23回日本緩和医療学会学術大会ランチョンセミナー3 2018年6月15日(金)

緩和ケアにおける腹水濾過濃縮再静注法(CART)の役割

中島 信久 先生

基調講演

「診療ガイドライン」からみたCARTに関する課題

演者:中島 信久 先生
(琉球大学医学部附属病院 地域医療部 / 緩和ケアセンター)

はじめに

日本緩和医療学会ガイドライン統括委員会が編集した「がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン2017年度」が2011年版から6年ぶりに改訂になりました。2011年には、臨床疑問として悪心・嘔吐と悪性消化管閉塞の2つしか挙げられませんでしたが、2017年版には悪性腹水や便秘、食欲不振を加えた5つの臨床疑問で推奨を立てることができました。本日は悪性腹水の治療法の1つである腹水濾過濃縮再静注法(CART : Cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy)の位置付けをご紹介します。

[悪性腹水] 薬物療法・処置は, がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

[悪性腹水] 薬物療法・処置は, がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

画像をクリックすると大きく表示されます

悪性腹水の臨床疑問は利尿薬、腹腔穿刺ドレナージ、CART、腹腔静脈シャントの4つが挙げられています。利尿薬と腹腔穿刺ドレナージはそれぞれ2Dと2Cの推奨度がつきました。一方でCARTは臨床現場では効果が実感されていますが、「エビデンスが不足しているため結論できない」となっています。
今回のガイドラインでは「益が害を上回るか」を評価した上で、推奨度を決定しています。CARTの「益」は腹部膨満感、食欲不振に対する治療効果であり、「害」は有害事象、治療コストが高い、実施施設が少ない等です。このバランスを決めることが現状のエビデンスでは出来ないため、「結論できない」という記載になっています。

ページの先頭に戻る