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膜モジュールの耐久性

分離技術の基礎知識

膜モジュールの耐久性

膜モジュール交換のタイミングについて

膜モジュールの寿命、すなわち、交換のタイミングは、膜モジュールの破損といった場合を除き、どのような特性あるいはどのような数値を持って判断するか一律の基準はありません。一般的に設計時の透水能力が出なくなった時や膜モジュールの処理水水質が維持出来なくなった時、もしくは、設計時の薬品洗浄頻度が維持できなくなった時などが交換時期の目安となります。
使用に伴い発生する性能低下は、膜・接着剤・ケースなど膜モジュールを構成する部材の劣化と膜の目詰りの洗浄回復不良や流路閉塞によるろ過機能の低下の二つに大別されます。

1.膜モジュールを構成する部材の劣化

膜モジュールを構成する部材(膜・接着剤・ケース)を劣化させる主な要因として以下があります。

  • 被処理液の特性(水温、pHなど)
  • ろ過や逆洗などの使用圧力
  • 各運転工程で発生する圧力変動の繰り返し応力
  • 膜モジュールの透水能力回復や運転のために使用する薬品の濃度・頻度
  • 周囲の使用環境(直射日光など)
  • (未使用の場合でも)保管状況(室温、気温、期間など)

2.ろ過機能の低下

膜で除去した微粒子、懸濁物質、溶解性高分子、難溶性化合物等の物質の被処理液側膜表面への付着や膜多孔質部への閉塞、また、流路閉塞などによる透過流量の低下やろ過圧力の上昇が発生します。
これらのろ過機能の低下を抑制、もしくは、回復させるため、定期的に逆洗、エアや薬品などで膜を物理的・科学的に洗浄することで汚れを除去したり、流路閉塞が発生しにくいように被処理液に薬剤を添加したり、運転方法を工夫したりします。

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