注射用水(WFI)製造用の標準装置を販売開始しました
2024.04.29
この度、膜・水処理事業部は、注射用水(Water For Injection, WFI)製造用の標準装置の販売を開始しましたのでお知らせします。
日本国内で一般的に普及している蒸留器による注射用水(WFI)製造法は、CO2排出量が多く、異物混入のリスクがあり、イニシャルコスト、ランニングコストが高いといった課題があります。
当社のWFI標準装置を導入することで、蒸留法と比べて、製造工程におけるエネルギー消費量の削減だけでなく、異物混入リスクの低減や経済性の改善などが期待できます。
当社の注射用水(WFI)製造用装置の特徴
- CO2排出量の低減、エネルギーコストの削減が可能
- 工程の簡略化が可能
- より高度な水質
- 蒸気滅菌による高い衛生性
蒸留法に比べ、蒸気使用量を低減でき、結果としてCO2排出量およびエネルギーコストを削減することができます。
蒸留法で必要な、蒸気を冷却して液体化するプロセスが不要となるため、工程を簡略化することができます。
蒸留法に比べ、エンドトキシン除去性能が高く、異物混入リスクも少ないため、より高度な水質を得ることが可能です。
他社膜法と異なり、当社の装置は蒸気滅菌が可能なため、蒸留水と同等の衛生性を担保します。
製品概要
製品名 | WFI標準装置 |
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使用膜種(膜材質) | VIP-3017(ポリサルフォン) ※蒸気滅菌可能 |
公称分画分子量 | 6,000 |
標準設計ろ過水量 | 0.5㎥/h(モジュール1本あたり) |