1.はじめに |
旭化成株式会社はアセトニトリルのアジア最大メーカーであり、2拠点体制での生産を行うアジア唯一のメーカーです。
アセトニトリルの持つ特性がファインケミカル分野の利用特性にマッチし、多くの需要家から多方面にわたり、ご愛顧いただき、需要が増大しております。
このようなマーケットニーズに応えるため、当社では今後とも高品質な製品を安定的に供給できるよう努めて参ります。
なお、アセトニトリルの更に詳細な技術データが必要な折りは、別途お問い合わせ下さい。
旭化成アセトニトリルの生産拠点
|
2.旭化成アセトニトリルの特徴 |
旭化成では国内向けに2グレードの製品を生産しております。
- 工業用グレード
弊社が製品として一般的に販売しているグレードです。
従来のJIS特級規格(JIS K8032-1995)よりも厳格な品質規格を定めています。
品質規格
荷姿:ドラム(200L 150kg入り)、ローリー、コンテナー
- 高純度グレード
品質については別途お問い合わせください
荷姿:コンテナー
|
3.アセトニトリルの物理的・化学的性質 |
- 無色透明な液体で、水・アルコールと任意の割合で混合する。極性が大きく、多くの有機化合物を溶かし、一部の無機化合物も溶解する。
- 化学的に安定で広範囲な溶解力から、有機合成を主体に電極反応や非水滴定等各種の反応溶媒としての適性を持つ。また、カチオンと溶媒和しやすく、アニオンの反応性を高める。
- 一般のニトリル化合物と同様、シアノ基の反応性を利用して、窒素を含む誘導体を中心に、多くの有機中間体を合成する事ができる。
- 多くの有機溶媒と2成分系共沸混合物を形成する
アセトニトリルの用途例
基本的物性
共沸混合物
|
4.取扱上の注意 |
製品を取扱う前に、「製品安全データシート(アセトニトリル)」を必ずお読み下さい。
以下は安全な取扱いのための要点です。
- 引火性
(データ) |
引火点:8.0℃(タグ密閉式、実測値) 5.6℃(開放式、文献値) 爆発範囲:3〜16vol% |
(取 扱) |
引火しやすいため、出来るだけ低温で貯蔵し、通気性のよい所で取り扱う。火気厳禁。発火時の消火は、ドライケミカル、炭酸ガス、霧状の水で行う。 |
- 有害性
(中毒症状) |
経皮吸収あり、軽い麻酔作用を起こす。 濃厚蒸気を吸うと悪心、嘔吐、呼吸障害を起こす。 |
(応急処置) |
皮膚に付いた時:大量の水で洗い、石鹸で洗浄する。
目に入った時:流水で十分洗った後、医者の手当を受ける。
吸入した時:新鮮な空気を深く呼吸する。応急処置後は、直ちに医師の手当を受ける。 |
(取 扱) |
通気性をよくし、ゴム手袋、保護眼鏡を着用する事。 |
(許容濃度) |
ACGIH TLVs, TWA (2003) 20ppm |
(急性毒性) |
経口 ラットLD50 3800mg/kg |
- 関係法規
- 消防法:危険物第四類第一石油類 水溶性液体 指定数量400L
- 毒物及び劇物取締法:劇物
- 労働安全衛生法:危険物(引火性の物)
製造・販売上で留意すべき主な適用法令
|
5.本サイト掲載情報について |
本サイトの情報は、充分信頼できるものと確信して記載してありますが、実際に得られる結果について保証するものではありません。これらの情報は、各々の用途への適合性については、お使いになる方が自分で判断を下すという前提でご利用下さい。弊社はこの情報や製品を利用することによって生じた損害に対する責任は負いかねますので、あらかじめご了承下さい。
また、本サイトに記載された内容は、特許に抵触して製品、プロセス、装置及び方式を使用することを推奨しているとは解釈しないで下さい。また弊社は、製品、プロセス、装置及び方式の使用がどの特許にも抵触しないということは保証致しかねます。
尚、本サイトが言及している情報及び製品に関して、特定の用途への商品性、適合性及びその他についての公式な表明・保証を行うものではありません。 |