設備管理用途
弊社の製品を設備管理に使用した事例をご紹介致します。
回転機械管理事例
事例1.連続監視により異常を早期に発見し、早い対応がとれ故障に至らなかった事例
異常名称 |
ポンプ潤滑不良 |
機器名称 |
循環ポンプ |
異常部位 |
反駆動側軸受け:4-V方向 |
異常現象 |
振動加速度O/Aが徐々に上昇し、注意基準値(1.8G)をオーバーした |
異常原因 |
軸受け内のスチーム混入防止用窒素ガスの逃がし口が閉塞し、軸受け内が加圧状態になり油面が低下し、潤滑不良をなった。 |
処置内容 |
オペレータが早期対応し、窒素ガス逃がし口の分解清掃及び給油を実施。正常に復帰。 |
事例2.人手では測定できなかった部位の異常検出事例
異常名称 |
減速機ギヤはめあい不良 |
機器名称 |
冷水塔減速機 |
異常部位 |
減速機ギヤ:測定点 3 |
異常現象 |
振動加速度O/Aが徐々に上昇し、注意基準値(8mm/s)を越え9mm/sになる。 |
異常原因 |
中間軸とギヤハブのはめあいが甘く、フレッティングコロージョンが発生し、ガタつきが起きた。 |
処置内容 |
機器を停止し、内部点検を実施。中間軸とギヤハブの交換をし、はめあい寸法を変更。 |
事例3.運転操作ミスを早期に発見し、故障に至らなかった事例
異常名称 |
ポンプグランドシール部異常 |
機器名称 |
ポンプ |
異常部位 |
ポンプグランドシール部:4-H方向 |
異常現象 |
運転開始後、ポンプ反駆動側軸受けの振動速度O/A値が上昇し、注意基準値(4mm/s)を超えた。 |
異常原因 |
グランド封水用のバルブが絞られていたため、グランドへの注水量が減少し軸封が不十分となり、グランドより空気を吸い込んでいた。 |
処置内容 |
現場で確認し、封水用のバルブを再調整し、注水流量の調整を実施。 |
事例4.異常を早期に発見し突発停止を防ぎ、休止損失を防止した事例
異常名称 |
モーター軸受け異常 |
機器名称 |
モーター |
異常部位 |
モーター反負荷側軸受け:1-V方向 |
異常現象 |
振動加速度O/Aが急激に上昇し、基準値(2.5G)を超えた。 |
異常原因 |
グリースが固化し、潤滑状態が悪化した。コロの一部が破損していた。 |
処置内容 |
軸受け交換の実施。グリース自動注入装置の取付。 |
事例5.連続監視により異常原因がわかり、設備改善をし、信頼が上がった事例
異常名称 |
送風機軸受け異常-外気温の影響 |
機器名称 |
送風機 |
異常部位 |
送風機反駆動側軸受け:4-V方向 |
異常現象 |
一日のうちで、昼ごろに振動速度O/A値がピーク(4mm/s)となり、夕方から朝方までは値が低くなる(1mm/s)。加速度O/A値も上昇しキシリ音も発生する。外気温が上昇すると発生しやすい。 |
異常原因 |
軸の熱膨張に対して、軸受け部の軸報告のすべりが悪くなり、軸受けに無理がかかり振動値が上昇した。 |
処置内容 |
軸受けと軸クリアランス修正、アライメント修正、軸受けタイプ変更(グリスタイプから油浴タイプに変更)。軸受け部の基礎グラウト補修。 |