子育て二世帯は、親世帯・子世帯が子どもをともに育てるという視点の「孫共育」がキーワード。
特に子世帯が共働きの場合など、孫と親世帯の交わりを考慮した計画が必要です。
子どもたちが自分のモノを片付けなくて困る!というのは、子育てママからよく寄せられる声です。そこで生まれたのが「家族ロッカー」。玄関からリビングへの動線上に収納場所を作ることで、子どもが自分でしまう習慣をつけ、片づけの手間をぐっと減らします。ママが日中留守の時は、おじいちゃんやおばあちゃんが、孫をサポート。
子育て二世帯の場合、おじいちゃんやおばあちゃんが、かなり頻繁に孫の部屋に出入りするという調査データがあります。そんな時、子世帯のリビングを毎回通るのは、いくら親子とはいえ少々気兼ねするもの。そこで、親世帯からも直接行きやすい場所に孫の部屋を作り、孫の面倒を見やすくしました。
季節ものの衣料品や敷物、家電品の収納など、両世帯で便利に使える「デュアルクローゼット」。孫が小さいうちはおじいちゃんたちのところへ頻繁に行き来するため、階段の踊り場から出入りできる上段を、孫のおもちゃの収納場所にするといった使い方も。どちらの世帯からも使いやすい設計です。
子どもの面倒や家事を親世帯に手伝ってもらったり、またお互いに留守番をお願いしたり。
ふだんの暮らしを支え合う空間をいろいろ模索することで、そんな協力関係がより気持ちのいいものになります。
孫と遊ぶのも勉強を見るのも楽しいけれど、ちらかるのだけはどうも・・・という方も多いはず。そんな時に重宝するのがリビングの一角に設ける「収納付き床上げタタミコーナー」です。孫との専用空間があれば勉強も見やすく、おもちゃなどをすばやく収納部にしまえるので、来客時などいざというときにも慌てません。
共働き世帯が増え、夜の洗濯はかなり一般化してきた家事スタイル。室内物干しがあれば、時間や天気を気にせず洗濯ができます。おばあちゃんが洗濯を手伝ってくれるときは、ランドリースペース・室内物干しコーナー・ベランダをひと続きにすると、干すのも取り込むのもとてもラクになります。
家族の人数分の靴はもちろん、レジャー用品やステッキ、ベビーカーから将来必要になるかもしれない車いすなどを効率的に収納できるのが「玄関クローゼット」です。ほかにも、宅急便や宅配の食材セットなどをどちらかの家族で受け取った際、一時的に保管するのにも役立ちます。
二世帯住宅の場合、侵入リスク比較は単世帯の約半分、ということが旭化成ホームズの調査によって明らかになっています。それぞれの世帯が海外旅行などで長期にわたって家を空ける場合でも、空き巣などの心配をすることなく、安心して出かけることができます。