家族の生活時間に関して、くらしノベーション研究所が行なった調査によれば、まず専業主婦の場合、第一子を出産後、家事・育児の時間が急に増え、子どもが幼児期には1日11時間以上を家事・育児に費やすという結果が出ました。
子どもの成長とともに育児時間は減少しますが、小学生・中学生の学齢期においても1日7時間以上の時間を家事・育児に費やされます。
他方、共働き世帯の主婦の場合、仕事・通勤に時間を割かれますので、約5時間が1日の家事・育児の時間となりますが、食事、睡眠、入浴、身の回りの用事などの基礎時間は専業主婦よりも短く、仕事と家事・育児に追われる日々の実態がうかがえます。
専業主婦、共働きの主婦、いずれにせよ、ママになったとたんに「育児」という大きなテーマに多くの時間を占拠され、非常に多忙な毎日を送っている模様です。
次に、子育て期にある家族のなかで、パパたちは夜、家のLDKなどでどのように過ごしているかを調査したところ、注目すべき結果が出ました。
調査は、夜、夫がしていることを平日と休日に分けて確認。午後9時までに帰宅するか、しないかで比較しています。平日帰宅が午後9時以降になる夫は、なかなか家事や育児には参加できないのが現実です。
しかし、平日帰宅の遅い夫も、休日の家事や育児への参加においては、いずれの項目も数字が伸び、積極的な姿勢であることがうかがえます。なかでも「子どもといっしょに入浴する」は、平日2割強の数字が休日には7割弱まで伸びています。
やはり、父親として子供の成長を見届けたり、リラックスした環境で日常の出来事を語り合うことを楽しみに考えているようです。
子育て期には、家族全員がいっしょに夕食をとる割合は2割程度です。しかしながら、食事が別の場合でも、家族それぞれはLDKに「ほとんどいる」「時々いる」という回答が合わせて8割以上になっています。
何をしているかという質問には、TVや読書といっただんらんに関するもの以外にも、家事や書き物、仕事などさまざまな事柄が、子どもの年代に関わらず行われています。
このようにLDKは単なる食事、だんらんの場というだけでなく、家事や仕事、勉強などさまざまなことを行いながら家族がともに過ごしている場所だということがわかります。
今どきの子育て家族事情