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郡司亜美 Ami Gunji

製品開発センター
工学部 電気電子工学科 2006年入社

子育ても、回路設計も、なかなか思い通りにはいかない。
だからどちらも、面白い!
郡司亜美は、2人の子を持つエンジニア。子どもは10歳と6歳。長男が生まれた時からずっと、時短勤務を選択している。15時半に仕事を終えると、小学校の学童と保育園へ、子どもたちを迎えに行き、一緒に帰宅する。「時短勤務はすごく助かってます。2時間近く早く帰れるので、そのぶん子どもたちと過ごす時間を長くとれますから」。
そう話す郡司はもともと、バリバリのリケジョ(理系女子)でもあった。高校は、工業高校。大学も、工学部。どちらも男子学生のほうが圧倒的に多く、4年時に在籍した電子回路設計の研究室では、女性は自分1人しかいなかった。「でも平気でした。女性が少ないのは高校時代から慣れてましたから(笑)。ハンデを感じたこともなかったですね。男女は関係ない世界だと思っていたので」。
旭化成マイクロテクノロジに入社後は、主に、スマホカメラのレンズを制御するICのアナログ設計を担当してきた。デジタル回路が演算した微細な信号を、より大きな信号へと増幅し、電流をコントロールするのが、アナログ回路の役割。デジタルもアナログも、どちらもなければ、電子回路は働かない。「アナログ回路って、論理的にはこれでできると計算できても、うまくいかないことが多いんです。それは、ノイズやばらつきなど、目には見えない、計算式には表れない要素があるから。思い通りにいかないことが多いからこそ、できたときの達成感は大きい」とアナログ設計の魅力を話す。
だが郡司は子どもが生まれると同時に、自ら希望して、設計と検証の業務割合の変更を申し出た。「設計業務と比べ検証は、自分でスケジュールを組んで、自分で仕事を調整できます。私は家族も大事。両立させるために、そういう風に働きたいと希望を出したら、会社が配慮してくれたんです」。出産前は、不安もあった。育休の制度はある。でも復帰した後、本当に仕事と子育てを両立できるのか?そんな不安を1人の先輩が打ち破ってくれた。「私より少し上の女性なんですけど、子どもを持ちながらバリバリ設計をやってるんです。で、時間になったら、『先に帰ります!』と帰っちゃう(笑)。堂々としているし、まわりもそれを認めている。心強かったですねぇ。私もそんなふうに、後輩たちに勇気を与えられる存在になりたいと思いました」。
コロナ禍以降は、在宅で仕事をすることも増えた。「子どもとも、たまに仕事の話をします。まだよくわからないみたいだけど(笑)、どうしてそういうふうに動くんだろう?と思ってほしいんですよね。作る苦労を知らずに、使うだけの人にはなってほしくなくて。スマホにも、ほんとにすごい技術がつまっています。いつか子どもがスマホを持つようになったら、これ、お母さんが作ったんだよ!って話せたらいいですね」。仕事と子育てを両立させるのは、簡単なことではない。でも、なかなか思い通りにはならないからこそ、楽しく、チャレンジする価値があることを、郡司は知っている。

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