ポリカーボネート樹脂は、世界で年間300万トン(2007年)生産されていますが、これまでは全て一酸化炭素(CO)を原料とするものであり、中でもその大部分は、一酸化炭素と塩素から製造される毒性の高いホスゲンを原料とするホスゲン法で製造されています。
しかし、そのホスゲン法には、以下のような環境面での課題を有しています。
|
|
ホスゲンの毒性 |
|
|
溶媒として低沸点で暴露制限のある塩化メチレンを大量に用いる |
|
|
塩化メチレンを含む大量の廃水処理が必要 |
|
|
塩化物による装置の腐食が起こりやすい |
|
|
樹脂中に塩素化不純物が残存している |
|
|
|