2007世界柔道選手権大会

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塘内、泉、優勝候補の2人共に3回戦で涙!!

9月13日から16日の4日間、ブラジル、リオデジャネイロにおいて世界選手権大会が開催され、男女合わして744名の選手が出場して行われた。
当部より81kg級に塘内将彦、90kg級に泉浩の2名の選手が日本代表として出場しました。
大会2日目、90kg級に出場しました泉は3回戦で06年ヨーロッパチャンピオンのペルシン選手にまさかの優勢負けを喫し、2連覇を逃した。
また、同日81kg級に出場しました塘内は2回戦、ゴールデンスコアで見事な体落で一本勝ちを収め、勢いに乗るかと思われたが、3回戦で国際実績のあるアジゾフ選手に優勢負けを喫しアテネオリンピックの屈辱は晴らせなかった。

詳細は、以下の通りです。

81kg級

2回戦

塘内将彦 GS一本
(体落)
ネト
(ポルトガル)

3回戦

塘内将彦 有効 アジゾフ
(アゼルバイジャン)

塘内は、2回戦からの登場。2回戦ネト選手との対戦。序盤より塘内の最大の長所である組手で相手を翻弄して塘内ペースで試合が進む。試合中盤、組み勝ち体落、一本背負いと攻め込むが今一歩のところで防がれてしまう。そのまま、両者ポイントのないまま試合終了となり、勝敗の行方はゴールデンスコア(GS)の延長戦へ。GS開始早々から積極的に攻め立て、相手に圧力を掛ける。GS開始2分しっかりと組み低い体落を掛けると見事に決まり「一本勝ち」世界挑戦3度目にして世界大会初勝利を収めた。続く3回戦、各種国際大会で実績を残しているアジゾフ選手との対戦。試合開始より、持ち前のスピードを活かした攻撃で主導権を握る。しかし、試合中盤に差し掛かろうとしたとき、塘内の掛けた捨て身の小内巻き込みを返され有効を奪われる。その後、自分のポイントと思い込んでいた塘内は、淡々と試合を進める。少し時間の経ったところで相手のポイントとわかり、何が何でも取り返そうと果敢に攻める。相手の防御姿勢で指導2まで奪い返すも試合終了となり、『優勢負け』。悔やまれる3回戦敗退となった。

90kg級

2回戦

泉 浩 効果
(指導1)
ゴミ
(イラン)

3回戦

泉 浩 技有 ベルシン
(ロシア)

前回カイロ世界選手権金メダリスト、全日本実業団体対抗大会から調子を上げて来た泉には連覇の期待がかかる。2回戦からの出場となった泉は、2回戦、ゴミ選手と対戦。試合開始から積極的に攻撃を仕掛け、ペースを掴む。しかし、海外選手独特の変形の組み手に決定的なポイントが奪えない。試合終盤、相手が片襟を握ったという反則で「指導1」をリードし、そのまま試合終了。『優勢勝ち』で3回戦進出。3回戦、06年ヨーロッパチャンピオンの強豪ペルシン選手との対戦。泉は、気合十分。試合開始8秒小内刈で「有効」を奪い、試合の主導権を握る。その後、激しい組手争いが続き、十分な組み手になれない。試合中盤、背負投、大外刈、足技で攻めるも今、一歩のところでポイントを奪えない。残り1分30秒、得意の肩車を仕掛けたところ、勢いで回転してしまいそこを合わされて「技有」を奪われる。何とかポイントを奪い返そうと攻めるも守りは固く、試合終了。まさかの3回戦敗退で2連覇を逃した。

日本選手大会結果

男子

60kg級 江種 辰明(警視庁) 7位
66kg級 秋本 啓之(筑波大学学生) 4回戦敗退
73kg級 金丸 雄介(了徳寺学園) 3位
81kg級 塘内 将彦(旭化成) 3回戦敗退
90kg級 泉 浩(旭化成) 3回戦敗退
100kg級 鈴木 桂治(平成管財) 2回戦敗退
100kg超級 井上 康生(綜合警備保障) 5位
無差別級 棟田 康幸(警視庁) 優勝

女子

48kg級 谷 亮子(トヨタ自動車) 優勝
52kg級 西田 優香(淑徳大学学生) 3位
57kg級 佐藤 愛子(了徳寺学園) 3位
63kg級 谷本 歩実(コマツ) 3位
70kg級 岡 明日香(コマツ) 初戦敗退、敗者復活1回戦敗退
78kg級 中澤 さえ(綜合警備保障) 2位
78kg超級 塚田 真希(綜合警備保障) 2位
無差別級 塚田 真希(綜合警備保障) 優勝

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