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旭化成の産学連携プロジェクト第3弾!
8つの通過チームの制作プロセス

チーム独自のアウトプットに迫る!

8月3日に行われた、滋賀県守山市の当社の繊維先端技術センターの見学と制作ミーティングを経て、8チームは各々の学校に戻り、発表会に向けて制作に着手した。

それぞれのチームの方針と、制作過程の様子を追っていく。

エスモードジャポン東京校【TAKAGI SPORTS/タカギスポーツ】

エスモードジャポン東京校に所属するチーム「TAKAGI SPORTS/タカギスポーツ」は、「都会のアウトドア」をテーマに、スポーティーでメンズライクな未来志向のレディースウェアを目指す。オフの時間はメンズライクで動きやすい服装を好む、都会で働く20代〜30代前半の女性をターゲットに設定した。発色の良いファブリックを選び、オリジナルグラフィックでのインクジェットプリントを準備している。

エスモードジャポン東京校【Chill/チル】

同じくエスモードジャポン東京校に所属するチーム「Chill/チル」は、「OFF」をテーマに、未来の日常着を提案する。多忙な現代社会で“寝室”というシーンの価値を見直し、着る人の心と身体のリラックスを演出する新しいオフタイムウェアを目指す。「制作に着手してみて、〈ベンベルグ〉ならではのドレープの美しさを再認識しています。一方、想像通りですが、縫製が難しいです」と、素材と対峙しながらも、方針が見えてきた様子だ。

香蘭ファッションデザイン専門学校【capsize/カプサイズ(覆す)】

香蘭ファッションデザイン専門学校に所属するチーム「capsize/カプサイズ(覆す)」は、地元福岡の工場に〈ベンベルグ〉のプリーツ加工を依頼した。「タイムレス・時代や流行に左右されない快適さ」をテーマに、スモッキング*1などの手仕事ならではの表現にもこだわったリアルクローズを目指す。(*1:細かくひだをとり、ひだ山を刺繍(ししゅう)糸で模様をつくりながらとめていく手芸)

東京モード学園【IAN/イアン】

東京モード学園に所属するチーム「IAN/イアン」は「WAVER」をテーマに、人間の喜怒哀楽をカラーリングと立体での表現を目指す。チーム「IAN/イアン」もプリーツ加工を工場に発注した。「発注時に、職人さんからプリーツ加工のかかりづらいキュプラ素材の扱い方をアドバイスしていただきました。たくさんの方の応援に応えられるよう頑張りたい」と語った。プリーツ加工が施されたファブリックにさらなる加工を考えているとのことで、発表の日が楽しみだ。

ドレスメーカー学院【Humming/ハミング】

ドレスメーカー学院に所属するチーム「Humming/ハミング」は「empty handed」をテーマに、20代の女性をターゲットに設定して、カジュアルでフェミニンなワードローブを目指す。プリーツ、刺し子、ドローストリングなどのファブリックへの加工の全てをチーム内で行うのが、チーム「Humming/ハミング」の最大の特徴である。チーム「Humming/ハミング」は、「手仕事こそドレスメーカー学院の文化」だと語る。

名古屋モード学園【ink/インク】

名古屋モード学園に所属するチーム「ink/インク」は「フェミニズム」をテーマに、力強く美しい<ベンベルグ>を活かして、未来の女性が快適かつ解放的にいることを演出するタウンウェアを目指す。また染色性の高い<ベンベルグ>の特性を活かし、全ての作品を縫製後に製品染めすると言う。素材に対しての知識も高く、「ベンベルグ®大学」での講義、制作ミーティングでのアドバイスをしっかり活かしている。

文化ファッション大学院大学【11】

文化ファッション大学院大学に所属するチーム「11」は「Dancing on New Planet」をテーマに「宇宙」「未来」「ダンス」をキーワードにあげた。ヒートガンを用いてファブリックを部分的に縮ませ独特の凹凸を表現した。また、スモッキングやギャザーなどのテクニックとも組み合わると言う。加工したファブリックを用いて、理想のシルエットを目指す。

文化服装学院【PIA/ピーアイエー】

文化服装学院に所属するチーム「PIA/ピーアイエー」はアイヌ民族の衣装がアイデアソースとなり、「Pole of inaccessibility(到達至難極)」をテーマとした。昇華転写*2でオリジナルのグラフィックをプリントし、これからキルティング、フロッキー、箔加工など多種加工を予定している。(*2:ポリエステルやナイロン生地にも印刷できる熱転写の技術)

以上8チームがそれぞれのテーマで、制作期間に突入した。

素材に真剣に向き合うからこその楽しさと難しさ

多くのチームに共通しているのが、<ベンベルグ>素材への二次加工である。そこには、<ベンベルグ>という素材が新しい表情に変わるアイデアとクリエーションの楽しさ、混率や組織によって加工の表情が変わる難しさが表裏一体となっている。そして、6月の「ベンベルグ®大学」の講義、8月の研究所見学で学んだことが、それぞれのチームの中でしっかりと生きている。

発表の舞台となる、JFWジャパン・クリエーションは11月28日に開幕。

それぞれのチームの制作は最後の追い込みに入った。お披露目の日が待ち遠しい。

2017.11.20

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