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家賃が高くても入居が決まる「人気の設備ランキング」

入居者トレンド

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2015年3月 3日

家賃が高くても入居が決まる「人気の設備ランキング」

賃貸市場の繁忙期であるこの時期に、空室が出ると長期化が懸念されます。そうならないためにも、設備投資などで競争力を高めていきたいものです。どんな設備が最近のトレンドなのか、毎年恒例の「人気の設備ランキング」(全国賃貸住宅新聞調べ:全国345社の仲介・管理会社が回答)から、最新の入居者ニーズを探っていきます。

「これがあれば家賃が高くても入居が決まる」設備ランキング2014

「入居者の人気設備ランキング」は、毎年、全国賃貸住宅新聞が行っているアンケート調査です。これは、全国の不動産会社からの回答を集計したもので、仲介の現場のリアルな入居者ニーズの実態を表しています。
「これがあれば家賃が高くても入居が決まる」設備を単身者向け、ファミリー向け、それぞれにランク付けしています。昨年に引き続き、上位にランクされている設備、ランク外から入ってきた設備などさまざまです。

 

■単身者向け物件

順位

設備

  1(↑2)

エントランスのオートロック

  2(↓1)

インターネット無料

  3(↑4)

ホームセキュリティ

  4(↑外)

浴室換気乾燥機

  5(→5)

ウォークインクローゼット

  6(↑10)

TVモニター付きインターホン

  7(→7)

宅配BOX

  8(↓9)

防犯カメラ

  9(↑外)

洗浄機能付き便座

  10(↓8)

追い焚き機能

■ファミリー向け物件

順位

設備

  1(→1)

追い焚き機能

  2(↑3)

エントランスのオートロック

  3(↓2)

インターネット無料

  4(↑6)

ホームセキュリティ

  5(→5)

システムキッチン

  6(↑外)

浴室換気乾燥機

  7(↑8)

ウォークインクローゼット

  8(↓7)

太陽光パネル(入居者個別売電)

  9(↑10)

24時間利用可能ゴミ置き場

  10(↓4)

エコキュート

※( )内は前回ランキング・外はランク外

ランク外から入ってきた設備や、定番となっている設備に注目!

ランク外から浴室換気乾燥機、洗浄機能付き便座

昨年、ランク外だった設備が2つランキングされています。
一つは、単身者向け、ファミリー向けともに「浴室換気乾燥機」。この設備は、昨今の新築物件で定番となりつつある設備です。それだけに、入居者にもこの設備の知名度が上がり、注目が高まったのでしょう。特に、外で洗濯物を干すのに抵抗のある女性には人気とのことです。また、花粉症の人にとっても、外に洗濯物を干すと花粉が付いてしまうため、この設備は必須と言えそうです。昨年、関東エリアでは花粉の飛散量は少なかったのですが、今年は昨年の2〜3倍と言われています。花粉症の人にとっては、ますます必要度が高まるかもしれません。
また、室内に洗濯竿が通せる「室内物干金物」のようなちょっとした設備も人気です。

もう一つは、単身者向けの「洗浄機能付き便座」で、これは後ほど紹介する必要設備ランキングにも出てきます。かつては、賃貸住宅では衛生面で敬遠されていたのですが、最近はノズルだけの交換もできます。なにしろ、内閣府消費動向調査によると普及率は76%に達しています。「洗浄機能付き便座」で育った若い世代にとっては必須の設備のようです。

「浴室換気乾燥機」「洗浄機能付き便座」が生活必需品になりつつある。

根強い人気のセキュリティ設備

セキュリティ設備は、設備やサービスそのものの普及とともに、人気は依然として高く複数の設備がランキングしています。
一番人気となったのが「エントランスのオートロック」です。単身者向けで1位、ファミリー向けで2位です。ともに前回より順位が上がっています。オートロックがあれば、防犯上安心感もありますし、賃貸住宅そのもののグレード感もアップしますので、入居者には強くアピールできます。
しかし、オートロックは簡単に後付けで設置できるものではありません。後付けできる設備として、最近普及しているのが「TVモニター付きインターホン」です。そして、注目すべきが「ホームセキュリティ」です。ホームセキュリティは、共用部などではなく、住戸内にセンサーや非常ボタンなどを設置し、異常を感知すると警備員が駆けつけるというもの。まだまだ、普及はしていませんが、それだけにあると大きなアピールポイントとなるでしょう。個別契約もできるので、機器の設置等はオーナー側で準備しておき、希望する入居者だけに契約してもらうという方法もあります。

セキュリティ設備はオートロックだけでなく、「TVモニター付きインターホン」や「ホームセキュリティ」などもニーズが高まっている。

設備だけではない、住まいへの安心

セキュリティに関しては、どちらかというとファミリーより単身者のほうが、ニーズが高いと言ってよいでしょう。特に女性の一人暮らしでは、より「暮らしの安心」が求められています。女性はどこに「暮らしの安心」を求めるのでしょうか? 何も設備だけとは限りません。帰宅時にホッとできるぬくもりや、他の住人の雰囲気が感じられる住まいに、本当の安心感があることが分かってきました。そんな目に見えない、安心を見える化したのが「ヘーベルメゾン New Safole」です。どういった部分に、安心の配慮がなされているのか、商品ページをご参考にしてください。

ウォークインクローゼットなど収納設備の豊富さがポイント

その他の気になる設備を見てみます。
最近、必須設備としてよく聞くのが収納です。中でも「ウォークインクローゼット」は大きなアピールポイントとなります。この設備も1LDK以上の新築で設置率が高まってきました。しかも、ファミリー向けだけでなく、単身者向けでも5位にランキングされています。これは単身者でも収納量に対するニーズが高いということです。逆に収納が少ないと、その時点で敬遠されることもあるといいます。押し入れがある場合は、「ウォークインクローゼット」にリフォームする方法もあります。リフォームできるスペースがない場合でも、大きな洋ダンスを買って置くことでカバーできます。リフォームするよりコスト的にも負担が少ないでしょう。
その他、背の高い玄関収納に変えて収納力を高める、トイレ上部に棚板を設置する、外部に空きスペースがあれば物置を設置するなどの方法もあります。何かしらの工夫で収納スペースを増やすと競争力もアップします。

単身者にも「ウォークインクローゼット」が人気。収納スペースは、リフォームや洋ダンスの設置でカバーもできる。

ネット社会の必須設備、ネット接続と宅配BOX

単身者、ファミリーともに上位にランキングされているのが「インターネット無料」です。もはや、ネットはライフラインの一つと捉えることもできるでしょう。インターネットへの接続は光熱費のように固定費として必要なので、無料というのは確かに魅力です。
インターネットへの接続設備に関しては、最近は無線回線のスピードも上がってきましたので、必ずしも光回線を入れる必要はなくなっています。極端なことを言うとスマートホン一つあれば、PCにも接続できますし、事は足りるのですが、通信量が多い場合はWi-Fiが必須になります。小規模アパート向けのWi-Fi設備などもありますので、検討してみるのもよいでしょう。
また、一人暮らしのネットショッピングで必要なのが宅配BOXです。ネット通販ではコンビニ受け取りなどの方法もありますが、アパートに設置してあると重宝します。この宅配BOXも郵便受けの下などに設置できる省スペース型のものもあります。こちらも検討の価値があります。

Wi-Fi環境の設備や、省スペースで設置可能な宅配BOXも物件の競争力アップにつながる。

「必要」と考える設備ランキング

次に、「部屋探しの時に『必要 』と考える設備」ランキングをみてみましょう。
単身者向けでは「インターネット無料」がランク外から5位に浮上しています。インターネット設備はもはや必須ですが、物件のアピール度を高めるためには、オーナー側で費用を負担することも検討すると良さそうです。
「洗浄機能付き便座」はここでも上位にランクインしています。今後は定番の設備となるでしょう。同じく、定番設備となっているのが「TVモニター付きインターホン」です。本体だけでしたら、1〜2万円と安価になっていますので、設備投資を考えたいものです。

 

■単身者向け物件

順位

設備

  1(↑2)

TVモニター付きインターホン

  2(↓1)

独立洗面台

  3(→3)

洗浄機能付き便座

  4(↑5)

エントランスのオートロック

  5(↑外)

インターネット無料

■ファミリー向け物件

順位

設備

  1(→1)

追い焚き機能

  2(→2)

TVモニター付きインターホン

  3(→3)

独立洗面台

  4(→4)

洗浄機能付き便座

  5(↑7)

エントランスのオートロック

 

必要と考える設備がないことで、物件の競争力が低くなることも。設置可能なものは設備投資して競争力アップを検討するのがよい。

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