4月13日に開幕した「EXPO 2025 大阪・関西万博」。
最近も関西方面への旅行のお申し込みを多くいただいており、夏休みに万博に行ってみようと計画されている方も多いようです。
そこでエルオルトでは、万博関連の旅行商品のご案内に必要な情報収集のため、万博そのものを体験し新しい技術や知識を学ぶため、社員全員での万博への研修旅行を行いました。ぜひたくさんの方と情報をシェアしたいという思いからスタッフによる現地レポートをお伝えします!
またこのページでは別々の日程で来場したスタッフのレポートをまとめています。ご紹介しているパビリオンを1人が訪れたわけではないこと、ご承知おきください。それではスタートします!
まずはチケットを購入!チケットは旅行代理店・コンビニ・公式サイトからのオンライン購入など。購入方法については万博の公式サイトをご参考ください。
→こちら
万博公式サイトから同行者全員が万博IDを取得して来場予約します。実際に着く時間より早めの予約時間にしておくのがおすすめです。たとえば11時に入る予定なら10時の予約にしておいた方が待ち時間は少なくなります。時間ごとに並ぶ列がわかれているので11時に着いても10時の列の並べます。※当日中であれば予約時間以降の入場が可能です。
まずは来場日の30日前と7日前の予約枠があるので来場する日が決まったら行きたいパビリオンで予約をしてみましょう。抽選枠で落選してしまった場合は3日前の先着予約枠と当日登録枠でもチャレンジできます。
3日前の先着予約枠
0時に開放されますが、ログインするのに時間がかかるので前もって22時半頃からサイトにアクセスしておくことをおすすめします。(23時、23時半のアクセスでは0時には間に合いませんでした。)
当日登録枠
9時台にチャレンジすれば空きが多く、予約しやすいです。10時を過ぎると当日登録枠は空きが見つかってもスマホで予約することは難しいです。
またスマホでの予約よりも会場の案内所設置の端末登録機からの方が取りやすいです。端末登録機の設置台数には限りがあるので、並んでいる場合は譲り合ってご利用ください。
事前予約枠、当日枠含め早い時間が人気なので夕方以降の時間に予約するのは狙いめです。
人気パビリオンの予約は運もありますが、粘り強いサイトチェックも重要でした。
とは言っても予約がなくても当日、並んで入れるパビリオンはたくさんあり、意外といろいろなパビリオンにスムーズに入場できたので充分楽しめます。
万博会場に最寄りのOsakaMetro中央線の夢洲駅まで、新大阪駅からは約40分、OsakaMetro本町駅からは約20分で到着します。
駅の構内には「AI案内システム」が設置され、周辺の案内を利用できます。
駅で待ち合わせをする場合は改札前からは移動しないといけないのでエスカレータ前の広場で待ち合わせをおすすめします。
東ゲートからの入場はセキュリティチェックのための手荷物検査等で大変混み合い、また列によって進み具合にかなりの差があります。 おすすめは、できる限り右の列です。なぜかというと手荷物検査場が右からNo.1~No.18までは手前、No.19以降は奥にあるため 最後尾の位置は同じくらいでもNO.19以降の方が長く並んでいることになるのです!
また多くの来場者は東ゲート(夢洲駅)から来場するので、西ゲートが利用できるツアーで入るのもいいかもしれません。
いのちの循環がテーマで「ごみから水」「水から素材」「素材からもの」という3つの展示エリアから構成されていて、それぞれのプロセスを体感できます。その中でも「水から素材」のファームエリアは、幻想的で写真映えします。
特に「藻」についてクローズアップされています。藻はなんと木(スギ)と比較して14倍もCO2を吸収しているそうです!
未来の地球のためにいつか積極的に利用されていくのかもしれませんね。展示されていた藻のカーテンも圧巻でした。
その他、3Dプリンターでスツールを作っている様子が見られたり、火星の石の展示などさまざまなコンテンツがありました。またキティちゃんやドラえもんなどの国民的キャラクターとコラボしています。
パビリオンの中、またはその近くのショップで日本館とのコラボの藻のキティちゃんのピンバッチやキーホールダーが販売されています。 私も自分用とお土産用にいくつか購入しました。32種類もあり、何が出るかは開けてみないとわからないシークレットで買ってからのドキドキ感も楽しめます。万博の日本館でしか購入できないレアなアイテムですのでぜひショップを訪れてみてください!
電気事業連合会が主催する電力館では、光の卵(写真)を手に持ってエネルギーを実際に体験しながら集めていくという内容です。
操作も簡単で老若男女誰でも楽しめます。参加者みんなで一緒に足踏みで電気をおこしてポイントを競うコーナーは楽しくて子供にかえったようにはしゃいでしまい、滞在時間はあっという間に過ぎました。
8つのシグネチャープロジェクトの1つで「いのちをつむぐ(食)」をテーマにしたパビリオンです。人間はたくさんの生き物の命をいただいて生きている事が目に見える展示などで表現されています。普段考えることのない食に関することを考えるきっかけになりました。
まずは入ってすぐに真っ暗な部屋で動画を視聴するのですが、ここは撮影不可です。この動画には嵐の松本潤さんが出演しています。動画を全力で楽しみたい人は受付が開始したらすぐに並び、画面の真ん中の位置を確保することをおすすめします。
普段何気なく口にする食材がどれだけ貴重なものか、また人がどのくらいの食材を消費しているか等、食を通じて自分たちの生活や命についても考えさせられる内容でした。展示物もわかりやすく工夫されているので、お子様も一緒に楽しめるパビリオンです。
人間が食べる一生分のたまごのモニュメントは圧巻です。
また会場のスタッフが”食”について気軽に説明してくれるのでより楽しむことができました。
スクリーンでマチュピチュやアマゾンの映像の上映、伝統的な食文化、民族衣装や古代文明の遺跡・宝石の展示と昔ながらの万博らしさのあるパビリオンでした。
また時間によって無料でペルーのドリンク、フード、お酒の試食が配布されてます。配布の時間についてはパビリオン前の掲示板で確認できます。
ガイドによると、古代王シパンの銅像は「シパン王墓博物館」(ワカ・ラハーダ遺跡)外へはめったに出展されないため、非常に貴重とのことです!
またペルーで数千年も前から栽培されているというパープルコーンは紫というより黒に近い色でした。このパープルコーンを原料にした「チチャ・モラーダ」は、フルーツやスパイスや砂糖と一緒に煮込んださっぱりと甘い国民的ジュースだそうです。
人気のアメリカ館は日本語ツアーの他、英語ツアーと中国語ツアーも不定期で開催されいて今回は英語ツアーに参加しました。英語ツアーにも最初の説明では日本語字幕があるので英語が苦手な方も楽しめると思います。タイミングが合えば日本語ツアーより入りやすいかもしれません。話題の月の石も見ることができましたが、大谷翔平がスクリーンに映った時が一番盛り上がりました。
予約枠はなく、先着順での入場でしたが、長蛇の列でも、意外と進みが速く、この日は約30分ほどで入場できました。
未来をテーマにしたパビリオンが多い中、フランスパビリオンは芸術の世界と国を象徴するファッションを融合させたパビリオンになっています。各コーナーの完成度が高く、常設の博物館と大差ない雰囲気で万博の中では異色のパビリオンかもしれません。
ルイ・ヴィトンのスーツケース85個を使った演出は特に印象的で、白いスーツケースに映し出される映像には強く惹き込まれました。 同じくフランスが誇る「クリスチャンディオール」の真っ白なドレスで埋め尽くされた部屋も見どころになります。
オーギュスト・ロダンの手の彫刻や石膏作品も展示されており、フランスの芸術を存分に味わえる空間です。
館内を進むと、一度外に出て樹齢千年のオリーブの木が登場。 さらに室内では、アルザス地方のワイン作りの様子が映像で映し出され、フランスの伝統的な文化も垣間見ることができました。
最後の部屋では、視覚と音の波の波動をダイナミックに表現した演出があり、その迫力は圧巻。 フランスの美と芸術を凝縮したパビリオンで見どころが多く、非常に印象的でした。
先着順で入場することができました。テーマは「循環経済(サーキュラーエコノミー)」、タイトルは「わ! ドイツ」です。
入場前からいたるところにドイツ館のマスコット「サーキュラー」のイラストの姿があります。パビリオン入館時、手のひらサイズのサーキュラーマスコットが配られました。
スイス館にも予約なしで来場しました。展示のクオリティが非常に高く、事前知識がなくても「視覚・感覚・遊び心・疑似体験」を通じて、直感的に楽しめる構成になっています。
特に印象的だったのは、切り絵のような影絵アート。繊細で幻想的な演出は、まさに一見の価値があります。また、館内には未来感あふれる球体アートや、AIによる“なりきりハイジ”体験、アインシュタインになりきる体験など、ユニークな体験型のコンテンツが揃っていて満足度が高かったです。
中国館は、竹簡(竹の書簡)を模した外観が印象的で、館内に一歩足を踏み入れると、まるで近未来型の博物館のような空間が広がります。天井が高く、来場者が多くても圧迫感がなく、展示のスケールも圧倒的です。じっくり見て回れば1時間以上かかるほどの情報量があります。 文化財の展示はガラス越しですが、そのガラス自体がタッチ対応のモニターになっており、展示品を3Dで操作・鑑賞できるなど、テクノロジーを駆使した未来的な演出が魅力です。さらに、中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が採取した月の裏側の砂や、国宝級の文化財も展示されており、科学技術の進歩と歴史の重みを同時に体感できます。
展示の最後にはVRヘッドセットが用意されており、展示から鳥が飛び出すような演出で、視覚的にも感動的な締めくくりが用意されています。 中国の長い歴史と自然との調和、そして未来へのビジョンが丁寧に表現されているパビリオンでした。
EXPO 2025 大阪・関西万博のランドマーク、大屋根リングからはパビリオンや大阪湾を見渡せます。1周は徒歩で約40分くらいでした。芝生エリアではお弁当などひろげて食べることもできます。
せっかくですので体力があればぜひ1周してみてはいかがでしょうか。階段、エレベーター、エスカレーターと登る方法は3種類あります。エスカレーターは5基ありますが、ウォータープラザ付近では降りられませんのでご注意ください。
ミャクミャクくじは、1回2,200円で1人1回までと制限されるほどの大人気!はずれなしで何が当たっても嬉しい内容で、SNSでも話題です。
景品のラインナップ
1等:約80cmの巨大ミャクミャクぬいぐるみ
2等:約45cmのミャクミャクで、抱えやすくインテリアとしても馴染むサイズ感。
3等:Sサイズのミャクミャクで、お土産屋さんなどで販売されているものと同じくらいの大きさ(写真)
Sサイズでも通常4,000円ほどするので、2,200円でゲットできるのはかなりお得です。
開催場所と混雑状況
会場は日本館のすぐ横にあり、連日大人気で列は大屋根リングの下まで続いていました。
人気の為、最近は抽選が早めに終了することが多く、絶対にくじ引きしたい方は早めに並んでおきましょう。
と言うのも私たちは15:58に列に並んで、16:00に終了するとアナウンスがあり、かなりギリギリでした。ちなみにくじ引きにたどり着いたのは、約1時間後の16:55でした。
支払い方法
こちらもキャッシュレス決済のみで、現金は使用不可です。
狙い目の時間帯
一番空いているのは開園直後です。ミャクミャク好きにはたまらない楽しい抽選イベントなので、ぜひ挑戦してみてください!
ランチは気軽に食べることができて事前に座席が有料で予約できる「サステナブルフードコート大阪のれんめぐり~食と祭りEXPO~」が、おすすめ。 食事は大阪粉もんメニューなど旅行者には嬉しい内容です。予約には事前決済が必要で1席550円、食事が早くでてくるファストパス、ペットボトルの水とお菓子がつきます。この日はスイートポテトがつきました。
天気が良ければベンチなど休憩スペースが多くあるので食べる場所には困りませんが、雨の日は特にフードコートの席予約がおすすめです。
また各パビリオンでも食事やドリンクの提供をしているとこともあるのでそちらも楽しめます。
お土産ショップは、東ゲートに「MARUZEN&JUNKDO」、西ゲートに「KINTETSUとJR西日本」があります。時間が遅くなるほどに混みあってくるので荷物にはなりますが早い時間に並ぶのがおすすめです。
東ゲート:MARUZEN&JUNKDO
ミャクミャク×たまごっちコラボグッズがあります。コラボ商品はとても人気のようで売切れ続出していて私は狙っていた商品は売り切れで購入できませんでした(泣)。またお手軽な500-800円くらいのミャクミャクグッズなどは、夕方17時頃に行くとほとんど売り切れでしたので、やはり早めの時間にきて先に買ってのがおすすめです。
西ゲート:KINTETSUとJR西日本
鉄道関連のオリジナルグッズがあり鉄道ファン必見のアイテムが豊富です。定番グッズの商品補充も多い印象です。
万博会場は完全キャッシュレスで現金は使えませんのでご注意ください。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応しています。
大屋根リングの下以外ほとんど屋根がなく、日差しが強い日中は日傘、帽子、日焼け止め、サングラスなどの対策をお忘れなく。万博会場ではほぼ歩いているか並んでいるかなので体力のない方はこまめに休憩取ることをおすすめします。大屋根リングの下にはベンチがいくつもあります。ウォータープラザ前の階段にも座ることができますが、噴水ショーの時間帯は混み合うので注意です。
会場内はとても広く、「パーソナルモビリティ(無料・当日抽選)」を利用することもできます。パーソナルモビリティは、東ゲート近くに手続き窓口があり、受付・抽選時間が決まっているため、ご希望の方は入場後、まずは申込みをしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!エルオルトスタッフによるEXPO 2025 大阪・関西万博レポートはいかがだったでしょうか。本レポートが皆様の参考になれば幸いです。