HOME > 旭化成 繊維グローバル産学連携プロジェクト > 産地の学校<ベンベルグ>ラボ > ベンベルグ®ラボ第2期
繊維・アパレル産業に携わる人材の発掘と育成、産地が抱える課題の明確化やプロジェクト支援など、繊維産業の活性化に向けて様々な取り組みを行なっている「産地の学校」。旭化成は、主宰を務める株式会社 糸編・代表の宮浦晋哉さんの活動に感銘を受け、2017年に産地の学校と共同で産学連携プロジェクト<ベンベルグ>ラボを立ち上げました。
日本各地の<ベンベルグ>産地を巡り、さまざまな生産工程を視察する工場視察プログラムが第4講からスタートしました。今回訪れたのは当社発祥の地であり、<ベンベルグ>唯一の生産拠点でもある宮崎県延岡市。座学では得られない多くの知識を、この視察を通して学んでいただきたいと思います。
羽田空港から飛行機と電車を乗り継ぎ延岡駅に到着。さっそくタクシーで大きな紅白煙突が目印の「ベンベルグ工場」へ。当社管理室・前原より「原液工程」や「紡糸工程」の基礎説明を行ないました。質疑応答後、黄色い安全ヘルメットを被っていよいよ施設内へと進みます。
今回視察していただくのは通常の一般見学コースとは異なる、<ベンベルグ>ラボでしか見ることができない特別コース。これまで一般には視察できない「コットンリンター倉庫」や「BF製造工程工場」を視察しました。
工場視察の次に訪れたのは“出会いの聖地”愛宕山です。山頂の展望台からあらためて延岡の豊かな自然を味わっていただきました。この日の最後に工場関係者との懇親会をおこないました。工場の人と話をすることで、肌で感じることができ、さらに<ベンベルグ>の理解が深まりました。
2日目は「向陽倶楽部・旭化成延岡展示センター」で、今日に至る当社の歩みや延岡市と工場の関わりをムービーで紹介。また、旭化成グループが生産する多くの製品を視察しました。
視察後、ワークショップを開催。ラボメンバーを2班に分けてベンベルグ工場で学んだことや、気づいた点、疑問に思ったことをまとめ、発表しました。
A班は今回の視察で印象に残ったことや、懇談会で工場の方との会話から得た学びを紹介。
一方、B班はオーガニック製品を生産するうえでの矛盾点や労働環境について意見を交換しました。
互いにちがう視点から今回の視察を捉えているところも面白く、とても意義のあるワークショップでした。また、率直な意見を寄せるラボメンバーのまっすぐな姿勢と、返答に困る疑問にも真摯に向き合う当社関係者の心意気に、その場のだれもが大きな刺激を受けたようです。上も下も分け隔てなく学び合い成長する場=<ベンベルグ>ラボ。そんなラボのあるべき姿が見えた第4講となりました。
講義を終え、受講生や関係者の方々に感想を伺いました。
※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです。