HOME > 旭化成 繊維グローバル産学連携プロジェクト > 産地の学校<ベンベルグ>ラボ > 【第3講】 <ベンベルグ>の歴史から未来を学ぶ
<ベンベルグ>ラボの3回目の講義は、昨年の11月に日比谷三井タワーに移転リニューアルオープンした「ベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)」の視察からスタートです。
当社の創業以来、脈々と受け継がれてきた<ベンベルグ>の歴史と伝統を振り返りながら、<ベンベルグ>のこれからについて勉強していただきます。
~ベンベルグ® ミュージアム+で得る貴重な体験の数々~
今回の講義では、当社マーケティング室コーディネーターの前田舞子から、<ベンベルグ>事業の成り立ちから最新の開発状況までを詳しく紹介しました。 先ずは<ベンベルグ>の基本的な機能を説明した解説動画やイタリアの高級スーツブランド・キートンと共同製作したプロモーションビデオを視聴。<ベンベルグ>の魅力はとてもよく伝わっていました。ミュージアム+の充実した上映設備にも受講生は大満足でした。
更に、受講生の興味を引いたのは、ミュージアム+の入り口に展示した紡糸機と巻き取り機の模型です。食い入るように見つめる受講生たちの姿に、繊維産業を理解したいというまじめな姿勢を感じます。講義では、前田コーディネーターによる説明のほか、吸湿デモ機や<ベンベルグ>裏地とポリエステル裏地を使用した製品を着用することで、肌触りを比較するなど、実際に<ベンベルグ>の特長を肌で体感していただきました。説明終了後には、今回のミュージアム+の視察を通して、より一層ベンベルグに魅せられたとの声を聞くことができました。
アウターとしてのベンベルグ®
ミュージアム+視察後、恵比寿ガーデンルームで行われていた2019-20 Autumn & Winter <ベンベルグ>アウター素材展示会を受講生に視察していただきました。日本全国から42社のコンバーターが参加しているこの展示会で、実際の商談の雰囲気を感じながら、アウターとしての<ベンベルグ>の可能性をさらに深く勉強しました。
会場内では、テーマ別に仕切られたブースの説明や、展示されている最新素材の特長を当社マーケティング室コーディネーターの入江桂子と中村典子が説明しました。また、今回はじめて打ち出した*ベルティーン・エボやノンミュールジングウールなどの説明も交え、当社の掲げるサステナビリティをより深く学んでいただきました。
視察終了後、ハンガーをひとつひとつ丁寧に見て回る好奇心旺盛な受講生も見受けられるなど、第3講も充実のうちに終了しました。最新のアウター素材やマニアックな加工に触れ、またより多くの知識を得ることができたようです。
*ベルティーンエボ・・フィブリル加工を使い製造工程においてエネルギー、水、二酸化炭素の削減に取り組んで開発した商品。
視察を終えての感想
<産地の学校主宰 宮浦さん>
<ベンベルグ>を通して、全国の産地の技術がこの展示会に集結していて、それを見ることができたことがまず素晴らしい。そして素材のクオリティーはもちろんですが、実験的な試みも行われていて勉強になりました。世界の流れもエコやサステナビリティの方向に加速しているので、ますます今後が面白くなるなと実感しました。
<旭化成マーケティング室室長 近野哲>
今回の<ベンベルグ>アウター素材展は、"エクスペリエンス <ベンベルグ>"という名のもと、実際に<ベンベルグ>を触って体感してもらうということが大きなコンセプトになっています。受講生の皆さんにとってもまさに学ぶことの多い機会となったのではないでしょうか。
<受講生の声>
「ベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)」はすごく勉強になりました。普段知ることのできないことが、いろいろな説明を受けて理解できたので今後に生かしていきたいです。(福田さん・会社員)
洋服を制作しているので、今回<ベンベルグ>を知れば知るほど使いたいという欲求は高まるのですが、価格とのバランスが難しいという現実との葛藤を繰り返しています。(鈴木一世さん・フリーランス)
混率の考え方や、再生繊維のレーヨンとキュプラを混ぜることの意味を知ることができました。(宿谷さん・フリーランス)