HOME > 旭化成 繊維グローバル産学連携プロジェクト > 産地の学校<ベンベルグ>ラボ > ベンベルグ®ラボ第2期
繊維・アパレル産業に携わる人材の発掘と育成、産地が抱える課題の明確化やプロジェクト支援など、繊維産業の活性化に向けて様々な取り組みを行なっている「産地の学校」。旭化成は、主宰を務める株式会社 糸編・代表の宮浦晋哉さんの活動に感銘を受け、2017年に産地の学校と共同で産学連携プロジェクト<ベンベルグ>ラボを立ち上げました。
<ベンベルグ>ラボ第3講を日本ファッション協会で行いました。テーマは「旭化成<ベンベルグ>アウター素材開発について」です。当社独自のファッショントレンド情報やライフスタイル分析をもとに、素材が開発され展示会が開かれるまでの一連のながれを説明します。さらに今回は開講前に希望者を募り、産地の学校事務局による事前学習をおこなうなど、より深く繊維・素材に向きあうことのできる密度の濃い一日となりました。
本編に入る前に前回の宿題、<ベンベルグ>(一般名称:キュプラ)市場リサーチの結果報告会を行いました。ラボメンバーの目には市場に出回る<ベンベルグ>がどのように映ったのでしょうか。下記の報告が寄せられました。
最後に宮浦さんが「調査場所も調べ方もさまざまでしたね。新しく知ることで疑問が生まれて、また次の疑問を繰り返していくところに学ぶことの面白さがあるんだと思います。僕自身またいろいろ調べてみたくなりました。」とまとめ、宿題を締めくくりました。
講義は本編へ。講師は当社繊維マーケティング室チーフコーディネーターの佐藤健二郎が担当しました。まずは素材開発をおこなう前段階として、”トレンドはどのようにしてつくられるのか?”を解説。続いて当社で実際に使用している開発マップや旭化成ジェネラルトレンドブックの回覧を行いました。この資料をもとに、当社コーディネーターが全国の機屋さんを訪問しつつ、ディスカッションを重ねて新しい素材の方向性をまとめていく。そんな当社と産地との取り組みを説明しました。
後半は、「東北・北関東」「北陸」「尾州」「近畿・播州」「備後」で開発した素材を、産地別に学んでもらいます。取り寄せた製品サンプルに直接ふれ手触りを確認することで、より感覚的に特長を認識してもらえたのではないでしょうか。「このプリプリ感がいい」「シャリシャリしてる」「モコモコ具合がすき」など、触感を擬音で表す印象的なワードがしきりに飛び交っていました。
そのほか、ぬり絵での産地確認や、BbPRESS PAPER の紹介、<ベンベルグ>アウター展などについても紹介しました。貴重な資料の数々にラボメンバーの好奇心も一層深まったようす。終始関係者への質問が絶えず話題の尽きない第3講となりました。
講義を終え、受講生や関係者の方々に感想を伺いました。
※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです。