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ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL 松山油脂のロゴマーク

ゆとりのある暮らし

手でつながれてきた
松山油脂のモノづくりのバトン【後編】

ヘーベルハウス大宮展示場のサニタリーで松山油脂Mマークの石鹸で手を洗う様子

リビング・ダイニングキッチン寝室・子ども部屋サニタリー

1995年に初めて自社ブランドの製造販売を開始し、2000年には松山剛己氏が社長に就任。大きな変革を経て現在まで守り継いできたのは、職人たちの手仕事だった。松山油脂が技術の継承と同じくらい大切にしているのが、より良い製品づくりに欠かせない素材探し。毎日使うものだからこそ、肌に直接触れる製品だからこそ、素材へのこだわりは強く、そして決して「無駄にしない」。素材を大切にする松山油脂の、企業として見すえる未来をひもといていく。

素材の探究がもたらしたもの

自社ブランドの展開により事業が拡大し、需要に応えるために新しい工場の建設地を全国各地探しまわる中、たどり着いたのが山梨県富士河口湖町だったという。

その決め手となったのは「水」。

富士山の北麓、標高1000メートルにある松山油脂富士河口湖工場には、地下200メートルの深井戸がある。富士山の1700メートル地帯、針葉樹の原生林を源とする伏流水をくみ上げる井戸だ。周囲に汚染源が何もない森林に降った雨や降り積もった雪は、小さな流れとなり、地層のフィルターを通り抜け、不純物が取り除かれる。富士河口湖工場では、自然に磨かれた富士山の伏流水でスキンケア製品をつくっている。

伝統的な製法でモノづくりをする墨田工場。豊かな自然の恩恵を受ける富士河口湖工場。ふたつの自社工場の連携によって、製品品質は飛躍的に高まった。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL 松山油脂の富士河口湖工場

そして松山油脂の主力製品といえば、2005年に登場した「柚子(ゆず)ボディローション」が挙げられる。国産柚子の精油を配合したさわやかな香りが特徴の身体用乳液だ。ところが、高まる需要に対し、国産柚子の精油はもともと生産量が限られていた。そこで、将来を見すえ、国産柚子の精油を安定的に確保しようと、徳島県に柚子の研究栽培から加工までを行う「山神果樹薬草園」をつくった。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL 松山油脂が展開する徳島県の山神果樹薬草園で使用する柚子

柚子をはじめとする和柑橘の精油を自家抽出すること。しかし、それだけにとどまらず、精油を抽出した後の果実も余すことなく使い切るのが大きな特徴だ。独自の丸ごと皮削り®製法によって、柚子の外皮だけを削って精油を抽出し、その他果汁を含む果肉、内皮や袋、繊維質、種子まで、それぞれに合った方法で有効活用することを実現した。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL 松山油脂が展開する徳島県の山神果樹薬草園で作業する様子

まずは外皮を削った果実を搾ってジュースにする。搾汁を経た柚子の内皮・袋・繊維質は原料果実の70%にもなるが、まだまだ香味がたっぷり残っている。そのままでは食べられない搾汁後の柚子に、きび砂糖と酵母を混ぜて発酵させ、原液を作って蒸留。皮なし圧搾果汁やコーディアル(柚子の濃縮シロップ)などを加えて「柑橘リキュール柚子」をつくりあげた。内皮・袋・繊維質はジャムにもなる。最終残渣も有機菌床堆肥に回され、捨てる部分がない。

「無駄が嫌いなんです。これだけ真剣に選んだ原材料なので、中途半端な使い方をして捨てるようなことは、私もスタッフも避けたかった。時間はかかりましたが、無駄にしたくないという気持ちが循環型を完成させたのかもしれません」。

時代のニーズをとらえ、未来のために行動を起こす

「無駄が嫌い」というのは柚子だけの話ではない。富士河口湖工場のある山梨県は、全国1位の桃の生産地でもある。熟し過ぎて生果として出荷できないもの、廃棄処分に回されてしまうものを化粧品の原料として生まれ変わらせようと、富士北麓ラボラトリーを立ち上げて研究開発に着手。2021年からは、桃の果汁の発酵液を保湿成分としてスキンケア製品に配合している。

「特別なことをしている感覚はないんです。Mマークシリーズを発売した時から詰替用も販売していました。『勿体無い』『無駄にしない』という発想からスタートして、捨てる時のことまで考えて製品化しています。『自然環境は祖先から譲り受けたものではなく、子孫からの借り物である』というネイティブアメリカンの言葉にも触発されました」。

ヘーベルハウスLONGLIFE IS BEAUTIFUL 松山油脂が長年取り組むサステナブルな取り組み

未来から逆算し、次世代の視点で考える

未来の世代のために何を残せるか。SDGsやサステナブルな取り組みが叫ばれるようになるずっと以前から、「無駄にしない」を実行してきた松山油脂にとって、環境に配慮したモノづくりはごく自然なこと。無駄を省き、シンプルで良質でデイリーユースが可能な価格にこだわることで、長く愛される製品を数多く世に送り出してきた。

自社製品を見つめる松山油脂代表取締役社長の松山剛己

「私たちの製品はまだ坂の途中です」と松山氏。「もっと努力していきたいし、社内にはそれができる仲間がいます。モノづくりに求められる本質とは何かを見極めながら、試行錯誤を経た結果、振り返ると10年、20年、30年と我々の製品を使い続けていただけていた……。長年の歩みを、振り返った時の道筋こそがLONGLIFEになると私は感じています」。

デイリープロダクツとして毎日使い続けてもらうこと。時代やニーズが変化しても、人々の毎日に寄り添いながら、“つくり手”であると同時に“つかい手”として自らの製品を評価し続けるその姿勢こそが、松山油脂の製品が長く愛され続けている理由である。

松山油脂 : https://www.matsuyama.co.jp/

ヘーベルハウス大宮展示場の外観

ヘーベルハウス大宮展示場 フレックス3(13区画)

  • ■住所:埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-264-1
    さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場内(駐車場完備)
  • ■アクセス情報
    さいたま新都心駅東口より徒歩5分
    ※営業時間等についてはお電話にてお問合せください。
  • ■お問合先:旭化成ホームズ(株)
    埼玉支店 営業課 048-642-1841
  • ■HP: https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/model/detail/view/?mhid=303

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