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賃貸住宅の新トレンドとなるか!?「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」

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2022年6月21日

賃貸住宅の新トレンドとなるか!?「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」

地球温暖化や自然災害への備えは、地球規模で取り組まなければならない大きな課題です。脱炭素社会の実現に向けて、様々な取り組みが行われていますが、住宅業界でも、その取り組みは始まっています。賃貸住宅においても、環境との共生、防災力を実現する賃貸住宅「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」が登場し、これからのトレンドとして注目されています。

環境共生賃貸住宅 "ZEH-M" とは

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、脱炭素社会の実現に向けた新しい基準を持った住宅のことです。その基準とは、高断熱・省エネ・創エネによって、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)でおおむねゼロ以下を目指す住宅のことです。
政府は脱炭素社会の実現に向けてZEHの普及を推進しており、2020年のハウスメーカーが新築する注文戸建住宅においては、約56%がZEHとなりました(経済産業省資源エネルギー庁調べ)。

このZEH基準を満たした集合住宅をZEH-M(ゼッチ・マンション)といい、賃貸住宅でも今後大きなトレンドとなることは間違いありません。

ZEH-M

ZEH-Mでの創エネは太陽光発電によるものがほとんどですが、ヘーベルメゾンが採用しているフラット屋根なら、屋根面積いっぱいに太陽電池モジュールを設置することができます。勾配屋根に比べ、効率の良い太陽光発電が可能です。
ZEH-M対応のヘーベルメゾンなら、一般的な賃貸住宅(※)と比べ、光熱費が約32%削減、売電も考慮すると最大約48%の削減が期待できます。
(※)次世代省エネ基準相当の賃貸住宅

ZEH-M対応のヘーベルメゾンなら最大約48%の削減

脱炭素社会の実現に向けて、住宅業界ではZEH化が進む。賃貸住宅でも今後の大きなテーマとして注目されている。

環境共生と防災力強化を実現する「Eco レジグリッド」

ZEH-Mの要件を満たす「へーベルメゾン」の中に「Ecoレジグリッド」という商品があります。
「Ecoレジグリッド」は、旭化成ホームズが新築のヘーベルメゾンの屋根をオーナー様から30年間賃借して、太陽光発電および売電の運営を行います。具体的には、旭化成グループが供給する「へーベル電気」を通じて電気を入居者に販売し、余剰電力は旭化成ホームズグループの事業活動に活用するシステムです。

入居者にとっては、割安な料金で再生可能エネルギー比率の高い電力を購入でき、脱炭素社会への貢献ができます。さらに、自然災害による停電時でも、蓄電池から共用部に供給される電力により、スマートフォンの充電などができます。今、災害時は在宅避難が推奨されていますが、停電時の対応も含めた防災力の高い賃貸住宅は入居者にとっては大きな安心感があります。
オーナーにとっても太陽光設備等の設置費用とメンテナンス、設備交換、廃棄まで旭化成ホームズが負担するため、投資額を抑えながら、環境貢献と防災力強化を実現する賃貸経営を行うことができます。

Ecoレジグリッド

■旭化成ホームズは事業活動の消費電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際的イニシアチブ「RE100」に参加。「Ecoレジグリッド」は、その実現にも大きな役割を担っています。
■「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2022」の最優秀賞を受賞しました。

「Ecoレジグリッド」は、賃貸住宅の「環境共生」×「防災力(レジリエンス)」の付加価値を実現。

省エネ意識の高いZ世代に"ZEH-M"をアピール

今年の夏、深刻化する電力不足に、7年ぶりに政府は家庭や企業に対して節電要請を行いました。また、ウクライナ危機による世界的なエネルギー問題も浮上しています。

「住まいの省エネに関する意識調査(リノべる調査2022年4月)」によると、住まいの省エネに関心のある人は約70%。関心があると答えた人に、「今年に入って省エネへの関心は高まったか?」の問いに、約70%の人が「高まった」「やや高まった」と回答しています。
その理由は「電気代高騰」「世界情勢の不安」「災害」「気候変動」です。
特に「気候変動」については、15歳~29歳の56.1%が関心を持っており、50歳~59歳の40.0%を上回っています。前回このコーナーでテーマにしたエシカル消費(人や社会、環境に配慮した消費行動)同様、Z世代(1990年代半ば~2010年初頭生まれ)と呼ばれる若い世代ほど環境への意識が高いことが伺えます。
賃貸住宅においては、今後の入居者となるZ世代のニーズに応える必要があるでしょう。

Q. 住まいの省エネに関心がある方に質問です。

国土交通省ではZEH-Mの普及を推進するため、賃貸住宅探しの際にアクセスする住宅情報サイトで新築住宅を対象に、年間の「目安光熱費」の表示方法等を検討中です。さらに検索条件で、省エネ性能の高いZEH-Mに対応している物件が絞り込まれることも予想されます。

■目安光熱費表示のイメージ
ZEH-M

これからの賃貸住宅のメイン層となるZ世代は省エネの意識が高い。近い将来ZEH-Mが部屋選びの基準の一つとなる。

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