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コロナ禍での人気設備ランキングに変化!

入居者トレンド

コロナ禍での人気設備ランキングに変化!

コロナ禍となり2年近くが経ちました。テレワークや外出自粛が増えたことで、在宅時間が増加、人々はライフスタイルを見直し、多様化したと言われています。その影響は、賃貸住宅の設備へのニーズにも表れています。「入居者に人気の設備ランキング2021」(全国賃貸住宅新聞調べ:全国の不動産会社321社が回答)から、ニーズの変化を見てみたいと思います。

「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」設備ランキング

まず「家賃が高くても決まる」、差別化が図れる設備ランキングです。単身者、ファミリー向けともに「インターネット無料」が6年連続で1位。もはや、スタンダードと言ってもよいでしょう。
ただし注意したいのは、コロナ禍でその品質のニーズが高まっているということです。つまり、単身者向け4位、ファミリー向け8位の「高速インターネット」です。在宅ワークでのオンライン会議、またネットの動画視聴やゲームには、高速回線が必要不可欠です。
合わせてネットショッピングでの受け取りに便利な「宅配ボックス」も4年ほど前から高いニーズですが、コロナ禍でネットショッピングが増えたことで、その必要性もより高まったと思われます。

■「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」設備ランキング

インターネット設備は「無料」「高速」がキーワードとなる。

「この設備がなければ入居が決まらない」設備ランキング

次は、「この設備がなければ決まらない」、つまり最低限備えておきたい設備ランキングとなります。
やはり在宅時間が増加したことに関連した設備がランキングに入っています。ファミリー向けでは、「TVモニター付きインターホン」が4位から1位になりました。宅配が増えたこともあり、来訪者対応として、なくてはならない設備となっています。

水廻りで注意したいのが、システムキッチン。単身者向けでも「ガスコンロ(2口/3口)」は、当たり前になってきました。単身者向け物件では、まだまだ1口コンロの物件も多いと思いますが、単身者も自炊をするようになっています。これは、コロナ前から高まっていたニーズです。

「エントランスのオートロック」以外は、既存の物件でもほとんどは設置可能な設備です。費用もさほど高額でないものが多いので、未設置の場合は、空室リスクを避けるためにも検討したい設備です。

■「この設備がなければ入居が決まらない」設備ランキング

コロナ禍で宅配が増えたこともあり、セキュリティ設備「TVモニター付きインターホン」は定番の設備に。

コロナ禍でニーズが高くなった設備

あらためてランキングから、コロナ禍でニーズが高まったニーズを整理してみます。

●「在宅ワーク」に必要な設備
「無料」「高速」「Wi-Fi」を備えたインターネット環境、「宅配BOX」に加え、ワークスペースの確保が必要です。部屋数を求めたり、収納スペースをワークスペースにリフォームしたり、リビングにオープンなスペースを確保したり様々です。

■1LDKでワークスペースを確保するプランニング

●部屋での「快適性」を求めた設備
広めのリビングの他、明るいシステムキッチン、また郊外では土間や広いベランダなどもあります。その他、遮音性の高い窓、浴室乾燥機などのニーズが高まっています。

■キッチンをリビングの中央に配置した賃貸住宅「光と風のLDK」

●「防災・防犯性能」を高めた設備
セキュリティ設備では、「TVモニター付きインターホン」「エントランスのオートロック」です。
また、ランキングにありませんが、防災設備も差別化が図れます。理想は、太陽光発電による停電時の電力確保ができる共用部を設けることですが、シンプルなものでは、集中収納を可能にする大きめの納戸を設置したり、ローリングストックが可能なパントリーを設置したり、家具固定ができるように配慮することでも防災力を高めることができます。

集中収納/パントリー/家具固定のプレート

仕事をしたり、ゆっくりくつろいだり、在宅時間が増えるライフスタイルに対応できるよう、設備を充実させることが差別化につながる。

最新賃貸住宅の設備・プラスアルファの設備

2つのランキングを見てきましたが、これらの設備のほとんどは新築の賃貸住宅であればほぼ設置しています。
例えば、単身者向けでは「TVモニター付きインターホン」「システムキッチン」「浴室乾燥機」。また、豊富な収納設備も大きな差別化になります。共働き夫婦には二つの「ウォークインクローゼット」「シューズクローク」やちょっとした収納棚などがあります。

モニター付インターホン/システムキッチン/収納量が豊富で多目的に使えるリビングカウンター

2つのウォークインクローゼット/2つの室内物干し/食器棚/シューズクローク

さらに高付加価値を生む設備としては、ファミリー向けの「可動家具」があります。広いリビングを可動家具で仕切れば、子どもの成長に合わせて間取りを変化させることができます。特に郊外では、ファミリー物件の家賃相場が上昇していることもあり、差別化が期待できます。

夫婦二人から、子どもが生まれたら間取りを変化

また、人気の高いペット共生型賃貸住宅では、「ペットスペース」「イオン発生器」「足洗い場」「ドッグラン」といった設備を備え、ペットとの共生を実現しています。他と差別化が図ることができれば、家賃も周辺相場より高めに設定できます。
この他にも、子育て共感賃貸住宅やシニア向け安心賃貸住宅などの、コミュニティ賃貸住宅では、入居者の暮らしをサポートする最適な設備を兼ね備え、付加価値を高めています。一般の賃貸住宅でも参考になると思います。

コミュニティ賃貸住宅については、こちらを参考にしてください。

■「+わん+にゃん」の設備

差別化を図るには、最新の賃貸住宅の設備にプラスアルファの設備が必要。

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