不動産情報サービスのアットホーム株式会社による「不動産のプロが選ぶ!」調査から、注目したい入居者ニーズを探ります。また、そのニーズに対応した設備や賃貸住宅を紹介します。
「不動産のプロが選ぶ!」調査から2つのランキングを紹介します。「2022年1月~6月の間に賃貸居住用物件を探しているお客さまを担当したことがある」と回答した、全国のアットホーム加盟店、いわば部屋探しの現場のプロに調査したものです。
まずは「2022年上半期 問い合わせが多かった条件」をご紹介します。
1位の「毎月の家賃を下げたい」は、いつの時代も変わらない問い合わせです。コロナ禍で特に増えたという印象もありません。
注目は、2位「今より部屋数を増やしたい」、7位「仕事・作業用の部屋がほしい」です。コロナ禍でテレワークが浸透したことによるニーズです。
4位の「ペット可物件に引っ越したい」にも注目です。ペットニーズは以前から高かったですが、コロナ禍で新しく犬・猫を飼う世帯が増えていて、賃貸でも問い合わせが多くなっています。
次に、ターゲットを新婚夫婦に絞ったランキングを見てみます。(調査期間2022年4月19日~4月26日)
全国が対象のため、1位は「駐車場・駐輪場」になりましたが、都市部など交通アクセスに利便性があれば、駐車場は必ずしも必要ないと思われます。
注目は、2位「収納スペース」です。夫婦二人の持ち物が、予想より多いことが引っ越してはじめて分かる場合もあります。
これらライフスタイルの多様化によるニーズの変化に対応できる賃貸住宅について、次の項で詳しく紹介していきます。
コロナ禍で起きたライフスタイルの多様化とともに、変化した賃貸ニーズにどのように対応していくかが、今後の賃貸経営の課題。
テレワークの浸透で、部屋数やワークスペースの確保が賃貸ニーズとして高まりました。これは郊外人気の要因の一つでもあるでしょう。このニーズにより賃貸市場のエリアが広がったことも大きな変化です。
では、具体的にどのような物件で対応できるでしょうか。
例えば、共働き夫婦。経済力もあり、忙しい二人のライフスタイルには効率性も求められます。将来、子どもができた場合、住み替えられることが賃貸住宅のメリットでもありますが、そのまま快適に住み続けられたほうが引っ越しの無駄が省けます。
そこで、家族の成長に合わせて間取りを変えられる賃貸住宅がヘーベルメゾン「free㎡(フリームス)」です。ポイントは間仕切り壁として使うことができる「可動家具」です。
例えば夫婦二人の時は、可動家具をL字型に配置して、ゆるやかに仕切って書斎やワークスペースを確保。子どもが生まれたら、部屋を完全に区切り子どものプレイスペースまたは、ワークスペースとして間取りを変えることができます。
部屋数やワークスペース確保のニーズには、可動家具を使って間取りを変えられるプランで対応できる。
4位にランキングされたペットニーズは以前から高いニーズでしたが、ランキングの上位にあってもおかしくない6位「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」よりも高いことに注目です。
理由の一つに、賃貸住宅でもペットが飼えることが浸透しているのではないかと予測されます。これまで、賃貸住宅ではペットは飼えないのが常識でした。しかし、単なるペット可だけではなく、ペットと暮らすことを前提としたペット共生型賃貸住宅が普及し、以前からあったニーズをさらに高めていると思われます。
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん」の管理戸数も年々増加し、2022年10月末には1万戸を突破する見込みです。
ペット共生型賃貸住宅の特長の一つはペットを飼うことが前提となっていることです。分譲マンションではペット飼育者と非飼育者が混在していることもあり、ペット飼育者は肩身の狭い思いをしているとよく聞きます。その点、ペット共生型賃貸住宅では「気兼ねなくペットと暮らせる」のが大きなメリットです。入居者同士、ペットを通じて顔見知りになり、ゆるやかなコミュニティも形成されています。
入居者のライフスタイルもペット中心のため、駅から遠い立地でも、近くに公園があるなど周辺環境がペットとの暮らしに適していれば、十分にニーズがあり、高い家賃設定も可能なことも特長の一つです。
ペットニーズに応えるには、ペット共生型賃貸住宅。駅から遠い立地でもペットのお散歩などに良い環境であれば人気物件となる。
新婚向けプランでは、ランキングで2位になった「収納スペース」が一つのポイントとなります。
特に、二人分の衣類やお互いの趣味のモノなどが分けて収納できるようにウォークイン・クローゼットが二つあると差別化が図れます。また、大型のシューズクロークや作り付けの食器棚など、ちょっとした収納スペースでも内見時での印象がよくなります。
新婚の多くは共働きです。二人の時間はもちろん、一人の時間もお互いが尊重し気ままに暮らせるようなプランニングの配慮も必要です。二人でくつろげる大きなリビングの他に、仕事や趣味に活用できるデスクコーナーを配置するなどの工夫が必要です。
共働き夫婦二人の賃貸住宅ヘーベルメゾン「 fufu(フフ)」では、共働き夫婦のライフスタイルを徹底的に調査・分析し、共働き夫婦が暮らしやすい間取りを実現しています。
新婚の共働き夫婦には、収納スペースやデスクスペースで、一緒にいる時間だけではなく、お互いの時間を尊重できるプランニングで差別化を図る。