HOME > アパート経営・土地活用の知恵袋 > マンスリーレポート > 入居者トレンド > 家賃が高くても人気!プラスαのある賃貸住宅とは?
アパート経営・土地活用の知恵袋
マンスリーレポート 最新情報をレポートします

家賃が高くても人気!プラスαのある賃貸住宅とは?

入居者トレンド

家賃が高くても人気!プラスαのある賃貸住宅とは?

多様化する入居者のライフスタイルに、賃貸住宅はどのように対応すればよいのでしょうか?入居者の満足度を高めるため、賃貸住宅は単なる仮の住まいではなく、ワンランク上の付加価値を生み出し進化しています。差別化ができれば、高家賃も期待できます。今回は、周辺の家賃相場よりも高家賃が期待できる賃貸住宅の高付加価値の例について解説します。

「ペット可」ではなく「ペット共生」

10年ほど前までは、賃貸住宅でペットはオーナーから敬遠されていました。高いニーズはあるものの部屋が汚されたり、鳴き声の苦情などのトラブルが懸念されていたからです。空室を埋めるため、仕方なくペット可にするケースもありますが、それでは、同じ建物の中にペットを飼っている入居者と飼っていない入居者が混在し、トラブルの元になってしまいます。

ペット愛好家が求めているのはペット可物件ではなく、ペット共生型の賃貸住宅です。
そこで誕生したのが、ペット共生型賃貸住宅ヘーベルメゾン『+わん+にゃん』です。2006年の誕生以来、高いニーズに支えられ物件数は大幅に伸び続けています。
成功の秘訣は、設備・仕様面だけでなくペット専門の管理サポートを導入したことです。入居の際には、ペット専門スタッフや提携ドッグトレーナーがペットの種類や年齢、日常のしつけなどを入念にヒアリング。審査を通った入居者とペットだけを受け入れる仕組みなので、しつけ意識の高い入居者が集まるのはもちろんのこと、他の住戸の入居者も厳しい審査を通った世帯だという安心感がさらなる付加価値を生んでいます。
また、駅から遠い立地でも、近くに公園があるなど周辺環境がペットとの暮らしに適していれば、十分にニーズがあり、高い家賃設定も可能です。

■入居者の声-ペット共生型賃貸住宅『+わん+にゃん』

ペット共生型賃貸住宅『+わん+にゃん』はバックナンバー「オーナーも支持するペット共生型賃貸住宅とは?」でも解説しています。

ペット共生型賃貸住宅の入居者ニーズは高い。駅から遠い立地でも、近くに公園があるなど、周辺環境がペットとの暮らしに適していれば高い家賃が設定できる。

子育てコミュニティがある住まい

賃貸住宅では、他の人に干渉されたくないとコミュニティが敬遠されがちです。しかし、ペット共生型賃貸住宅のように、ライフスタイルが共通の入居者同士であれば、ゆるやかなコミュニティは、むしろ付加価値となり人気を高めます。

子育て世代をターゲットとした、子育て共感賃貸住宅 ヘーベルメゾン『母力』もその一つです。
今、子育ての不安や悩みを解消できず、ストレスを抱えているお母さんは増加傾向にあり、地域から孤立している母と子の姿も見られます。子育ての悩みを持つお母さんたちが集まり、子育ての不安や悩み、楽しさや喜びを共感しあい、笑顔で子育てできる、それが子育て共感賃貸住宅『母力』です。

入居時にしっかりとコンセプトを伝え、住民憲章として「子育てクレド」を定めています。子育てクレドには、共に暮らすための共通認識や基本的なルール、いざというときの助け合いについて明記されており、全入居者がクレドの賛同者であることが、お互いの安心感を生み、コミュニティの形成・発展を支えています。他にはない、子育てコミュニティのある賃貸住宅で、キャンセル待ちが出るほどの人気です。

■子育てクレド・住民憲章

子育て共感賃貸住宅『母力』はバックナンバー「女性の社会進出とこれからの賃貸住宅」でも解説しています。

入居者同士で子育てを見守る、子育てコミュニティのある賃貸住宅。他にはない付加価値でキャンセル待ちが出るほどの人気。

元気なシニアが安心して暮らせる住まい

かつての高齢者の住まいといえば、自宅か介護施設の二者択一でした。超高齢社会とはいえ、高齢者の約8割は元気なシニアです。介護施設はまだ早い、しかし自宅は広すぎて、老朽化も進んでいる。そんなお悩みを持つ元気なシニアの新しい住まいとして、誕生したのが『ヘーベルVillage』です。

特長の一つは、夫婦二人でもほどよく、ゆったり暮らせる1LDK~2LDKの広い部屋を設定していること。実は、施設やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)には、単身向けの間取りが多く、夫婦向けの広い間取りが少ないのです。
また、今は元気でも将来の健康不安はあります。『ヘーベルVillage』では、医療機関や警備会社と連携し、「人」と「設備」による見守りサービスを行っています。例えば、社会福祉士などの相談員による定期訪問やセンサーによる見守り・駆けつけサービス、看護師による電話健康相談、連携医療機関の紹介などがあります。
これらは、入居者本人はもちろん、子ども世帯からも安心だと評価が高く、子世代からの問い合わせも多いのが特長です。
サービスが手厚い分、家賃設定も高いのですが、自宅を整理して住み替えたり、遠方に住む両親を子ども世代が呼び寄せたりと人気が出て、物件数も2005年の誕生以来、増え続けています。

■ヘーベル Village の主な入居ターゲット

『ヘーベルVillage』についてはバックナンバー「健康寿命の延伸で変わる高齢者の賃貸ニーズ」でも解説しています。

元気なシニアが、自由気ままに暮らせる賃貸住宅。高齢者の新しい住まいとして注目を浴び、物件数も増え続けている。

環境への配慮が付加価値に、省エネと防災

年々高まりを見せる地球環境への意識。それは、暮らしの中での省エネ行動へとつながります。この意識は20代など若い年代ほど高いというデータもあります。10代の環境活動家の行動が注目されていることからもそのことは伺えますが、若い世代は賃貸住宅の主な入居者層でもあります。

今、住宅業界では脱炭素社会の実現へ向けて、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が注目されています。これは、高断熱・省エネ・創エネ(太陽光発電)によって、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)でおおむねゼロを目指す住宅のことです。そのZEH基準を満たした集合住宅をZEH-M(ゼッチ・マンション)といいます。
普及はまだこれからですが、ZEH-Mは環境への貢献につながり、省エネ意識の高い入居者から選ばれる賃貸住宅になると期待されています。

ZEH-M

賃貸住宅探しの際にアクセスする住宅情報サイトなどで、目安光熱費やZEH-M認定マークを表示する検討が進んでいます。目安光熱費については、2024年度に施行予定と4月22日に閣議決定されました。今後の賃貸住宅探しの新たな選択肢となり、対応できていないと数年後に競争力に影響する可能性が高くなってくるでしょう。

もう一つのテーマが防災です。太陽光発電のある賃貸住宅であれば、災害による停電時には、日中晴天時なら住戸内で太陽光発電による電力を利用することが可能です。
さらに進化した賃貸住宅では、蓄電池と防災ステーションを共用部に設け、停電時には入居者がゆずり合いながら、スマートフォンの充電や、テレビ・ラジオからの情報収集、電気ポットによるお湯の確保などができ、「在宅避難」の一助となります。特に、ペットを飼育している方や小さいお子様がいる世帯では避難所生活が難しく、災害時の大きな安心材料となります。

■防災ステーションのイメージ

ZEH-Mと防災についてはバックナンバー「環境貢献と防災力強化を実現する賃貸住宅とは?」でも解説しています。

賃貸住宅でも省エネ・防災は、今後の大きな付加価値として期待が高まっている。

土地活用・アパート経営の資料プレゼント

セミナー・イベント情報を見る

窓口・WEB・電話で相談する

▲ページトップへ

マンスリーレポートトップへ