厚生労働省が発表した人口動態統計の速報値では、2022年上半期(1~6月)の出生数は、2000年以降最も少なく、初めて40万人を下回り、出生率の低下による少子化が深刻化しています。一方で大卒女性の出生子ども数が増加しているとのデータがあります。働き方改革が進み、仕事と子育ての両立がしやすくなったことが、一つの要因だと思われますが、働く環境だけではなく、生活環境の改善も大きな課題です。子育て環境を大きく改善することができると注目の賃貸住宅「ヘーベルメゾン 母力」の魅力とあわせて紹介します。
女性が最終的に何人の子どもを産んだかを把握するため、国立社会保障・人口問題研究所では、出産できる期間をほぼ終えた45~49歳の妻の子どもの数を調査しています。
妻の最終学歴別に見ると、大卒以上の女性の子どもの数は、前回調査(2015年)の1.66人から1.74人に19年ぶりの増加しました(2021年出生動向基本調査)。
働き方改革が進み、育児と仕事の両立がしやすくなったことが一つの要因だと思われます。このコロナ禍で在宅ワークが浸透していますので、今後もこの傾向は続くかもしれません。
また、2021年度の大学生総数は約263万人で過去最多を更新しました(文部科学省・学校基本調査)。女子学生の数も前年度から過去最多を更新しています。子どもの数は減っているものの、進学率の上昇で大学生の数の増加が続いているのです。
賃貸市場にとっても、この2つの傾向は注目すべきでしょう。新婚から子育て世代の多くは、賃貸住宅に入居します。特に第1子の子育て世代にとって、生活環境は重要です。また、高学歴夫婦の場合、経済力もありますので、付加価値のある賃貸住宅を求めると思われます。ファミリー向けの賃貸住宅経営を考えているのであれば、子育て家族のニーズを捉えた付加価値のあるプランニングすることが大切です。
大卒女性の出生子ども数が増加。大学生の数も増加していることから、子育て家族のニーズを捉えた付加価値のあるプランニングが大切。
はじめての子育てでは、働く環境だけではなく生活環境も大きな課題です。行政も待機児童問題の解消や子育て支援などを打ち出し、エリアによっては子育て世代の人口増加にも功を奏しているようです。
また、かつてのように地域で子どもを見守り、育てていくことも重要です。多くの人がこの意識を持っていることは調査などからも分かっています。しかし、昨今では核家族が増え、近所づきあいも希薄になり、コミュニティを形成しにくい社会になっているのが課題です。
内閣府「少子化社会対策に関する意識調査2018年」では、「地域で子育てを支えるために重要だと思うこと」の質問に最も多かったのは、「子育てに関する悩みについて気軽に相談できる人や場がある」(45.9%)でした。2013年に行った同様の調査では2位でしたので、この意識は高まっていると思われます。次いで「子供の防犯のための声かけや登下校の見守りをする人がいる」(33.9%)、「子供と一緒に遊ぶ人や場がある」(31.2%)でした。
やはり、子育てに関してはコミュニティの存在が重要視されているのが分かります。
この課題は今に始まったことではありません、子育ての悩みを相談できる相手がいないことは、約10年前のベネッセ次世代研究所の調査でも明らかでした。調査によるとお母さんの5人に1人が、子育ての悩みを相談できる相手が1人もいないと回答。さらに、子どもを預けられる相手が1人もいないというお母さんは半数以上もいて、悩みや不安を抱えながら孤独に子育てをしているお母さんは少なくないことが分かります。
これらの課題を解決するために10年前の2012年に誕生したのが、子育て共感賃貸住宅「ヘーベルメゾン 母力(ぼりき)」です。発売以来、多くの「母力」が誕生し、人気の物件となっています。その人気の秘密を次の項で解説します。
子育てには地域のコミュニティが必要だが、現状ではコミュニティはなく、悩みや不安を抱えながら子育てをしている子育て世代が多い。その課題解決をするために誕生したのが、子育て共感賃貸住宅「ヘーベルメゾン 母力」。
「母力」には、子育てコミュニティを活性化するための様々な工夫があります。
まず、共に暮らすための共通認識や基本的なルールを確認するために、住民憲章「子育てクレド」を定めています。子育てクレドには、「子育ての喜びを共有すること」「困ったときはお互い様の精神で助け合うこと」などが書かれ、内容に賛同できる入居者が入居しています。
2022年7月に「母力」の入居者を対象に行った調査では、満足度は90%超でした。主な理由は、「子どもを皆で見守る、わかちあうというコンセプト」、「家族同士がほど良い距離感でお付き合いできる」といったコミュニティの存在をあげています。
「母力」では、入居後もコミュニティづくりの様々なサポートを行っています。例えば、自動入会となる「BORIKI倶楽部」では、WEBサイトや新聞でのお役立ち情報の発信をはじめ、子育て相談、コミュニティサポートをしています。子育てに特化したコミュニティの存在が大きな付加価値となって人気物件となっているのです。
「母力」では、入居前後のサポートでコミュニティづくりを実現している。賃貸住宅には珍しい子育てコミュニティが、付加価値となり人気を呼んでいる。
「母力」はプランニング面でも、子育てコミュニティに配慮が行き届いています。
例えば、1階は、中庭に面してリビングと玄関が配置され、懐かしい縁側のようなスタイルになっていますので、お母さんたちが自然に顔を合わせやすい空間になっています。リビングから直接、中庭に出ることもできますし、外で遊ぶ子どもたちの様子を見ながら、家事をすることもできます。一方、外廊下側に玄関があるタイプでは、土間空間を設けることで、外と内との交流もとりやすい配慮がされています。
また、共用部に設けられたお母さんステーションは、子どもたちが砂場のある中庭で遊んでいるところを見守りながら、気軽にお母さんたちがおしゃべりできる場所です。
先の入居者調査では、母力に住む以前の暮らしと比較した充実度も聞いています。充実度は82%超。その理由は「同年代の子どもを持つ家族が近くにいる安心感」「すぐに相談できる相手が近くにいる」といった孤立感がないことでした。
このようにヘーベルメゾン「母力」では、ソフトとハードの工夫によって、入居者同士のコミュニケーションを促し、子育てコミュニティを活性化させています。
子育て共感賃貸住宅「ヘーベルメゾン 母力」の詳細はコチラをご覧ください。
「母力」はプランニング面でも、子育てコミュニティに配慮。孤独感をなくし、コミュニティを促す空間が随所にプランニングされている。